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介護職のベストな転職タイミングは?未経験者と経験者における違い

公開日:2019.06.10 更新日:2022.05.27

介護職の転職を考えるなら、自分の能力を高く評価してもらえるタイミングを選び、できるだけ好条件で転職したいものですよね。
介護職にも多くの求人案件が出る時期があったり、エリアによる違いはあったりするのでしょうか。
また、未経験から介護職へ転職する場合と、経験者が転職する場合それぞれで、ベストな転職タイミングは違うのでしょうか。

介護職の転職紹介を行っている、マイナビ介護職のキャリアアドバイザーが、介護職の転職市場の状況とおすすめの転職タイミングについてご紹介します。

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    介護職の転職市場の状況

    内閣府が発表した「平成30年版高齢社会白書(全体版)」によると、2017年の介護分野の有効求人倍率は3.50倍です。
    これは、全分野の倍率1.50倍の2倍以上にあたりますので、介護の求人数はほかの分野の求人に比べ非常に多いといえるでしょう。

    求人の内容としては、デイサービスなどの日勤の仕事より、夜勤もできる職場、例えば「特別養護老人ホーム(特養)」「有料老人ホーム(有老)」「介護老人保健施設(老健)」などの募集が多くなっています。

    年代や経験の有無による制限も少なく、20代から60代まで、介護未経験者でも募集している企業・施設がたくさんあります。

    介護職に求められる人物像

    一般的に、幅広い人材を採用している介護職の業界ですが、介護職に求められる人物像はあるのでしょうか。

    介護職は基本的には人に接する仕事であり、チームで行います。
    このため、年代・経験の有無にかかわらず、まずは利用者に対する接客サービスができる方、同僚の方たちと円滑なコミュニケーションがとれる方が求められています。

    民間企業が経営する有料老人ホームでは、高い入居金を支払って利用している方が多いため、入居者への対応には接客的な要素が強く、ホテルなどのサービス業のようなおもてなしの心が必要とされる傾向があります。

    反対に、特別養護老人ホームや介護老人保健施設では、入居者への接し方はそれほどのお客様対応は求められず、フランクに対応するタイプが好まれるという違いがあります。

    介護職への転職時期はいつがベスト?

    介護業界の求人数は、年間を通してそれほど大きな変動はありません。
    介護施設がオープンするときにはたくさんの介護職求人が出ますが、オープン時期は施設ごとにバラバラなので、オープンは4月と決まっている保育園などとは異なり、まとまった求人が行われる時期がないのです。

    業界の繁忙期と呼ばれる11~3月は、やや求人が多い傾向があります。これは、人事異動シーズンのためです。

    また、6~8月頃も求人はやや増えます。これは、ボーナスをもらったら転職をしたいと考える方が多いからです。

    介護職への転職はエリアによる違いが大きい

    介護職への転職は、都心部と郊外では状況が異なることを意識しておきましょう。具体的には、以下のような点で違いがあります。

    都心部の転職はスピード感が重要

    都心部は求人数も多いですが、求職者も多いため、転職にはスピード感が重要です。繁忙期には「今日あった求人が、明日、明後日にはなくなっている」ということもありえます。

    気になる求人があったら、1日でも早く面接・見学に行ってみるのがおすすめです。何社か並行して受けましょう。

    転職エージェントにスケジュール管理を頼んだり、新しい情報を得るのも良いでしょう。

    郊外ではじっくりと求人を選ぶことが可能

    郊外は、介護人材の移動が都心部ほど多くないので、じっくりと求人を選んだほうがいいでしょう。

    自分の希望する条件に合う求人となると限られてきますので、まずは希望に近いと思われる求人を出している施設をいくつか見学し、本当に自分に合っているのかを検討することがおすすめです。

    転職エージェントを利用すれば施設の見学をさせてくれる場合が多いため、希望に近い求人を選ぶのに役立つでしょう。

    年代別・未経験から介護職への転職で求められること

    未経験から介護職へ転職をするときにベストな年代はあるのでしょうか
    介護職の場合、年代によって転職タイミングが良かったり、悪かったりということはありません。

    ただし、年代によって求められる要素や、留意点が異なってくることは確かです。年代別に未経験者が求められることについて、実例とともにご紹介します。

    10代、20代で未経験から介護職への転職をする場合

    社会人としての経験が少ない10代、20代の場合、一番見られているのは「長くうちで活躍してくれそうか」というポテンシャルの部分です。
    「介護職という仕事へのやる気」とも言い換えることができます。

    介護職経験者であれば、これに加えて、将来へのビジョンが明確かどうかも注目されることが多いです。

    若い年代に限りませんが、介護の仕事は実際にやってみないとわからない部分があります。
    10代、20代は、その若さと可能性を高く評価される一方、「本当に続くのかな。すぐ辞めたりしないかな」という不安を持たれやすくなります。

    面接では、介護が好きだという気持ちや、やる気をうまく伝えられるかが重要になってくるでしょう。

    30代で未経験から介護職への転職をする場合

    30代は、介護職への転職に有利な傾向があります。
    介護職の職場は、40代、50代の人が多いという現状があるため、30代はその職場や施設の「10年後の主力世代」と受け取られる傾向があるからです。

    30代であるというのは、それだけでプラス評価となりますし、経験者であれば、中間管理職のポジションを任せたい、長期的に活躍してほしいと期待されている年代でもあります。

    <30代の介護職への転職実例>

    ある30代の女性求職者は、コミュニケーション能力があり、人と会うのが好きというポイントが評価され、無資格・未経験から採用が決まりました。

    女性の30代における介護職への転職は、ちょうど結婚・出産・子育ての時期にあたることから、「小さな子供がいるか」「子育てと同時で大丈夫か」「今後、出産の予定があるか」といった点を気にする施設・法人の採用担当者は多いようです。

    しかし、コミュニケーション能力が高く、対人関係が上手にこなせるタイプは、転職が成功する事例が多いです。

    40代、50代で未経験から介護職への転職をする場合

    40代、50代は、介護職の採用担当者から「ご縁があった際は、長く活躍してもらえそうだな」との印象を持ってもらいやすい年代といえます。

    介護職は初めてでも、これまで積んできた人生経験や人間性が評価され、社会人としての経験を踏まえて、下の世代に礼儀や社会性を教えていく役割が期待されています。

    40代、50代の方は、どのような志望動機から介護職を目指すのでしょうか。年齢的に子育てが終わり、介護が身近になる世代でもあるため、以下のような理由を志望動機として挙げる人が多いようです。

      <介護職に転職する志望動機>

    • ・子育てが落ち着いたので介護の仕事を始めたいと思った
    • ・身内の介護を経験し、技術を身に付けたいと思った
    • ・一家の大黒柱として介護職で生計を立てたい
    • ・長期的に働きたい

    40代、50代の方は、きちんとした志望動機があり、それなりの覚悟を持って就職活動をしているものの、やはり体力面や健康面で「大丈夫かな?」と不安に思われやすいので、研修で腰に負担がかからない動きをしっかり学ぶなど、自分自身の体もケアしていく必要があります。

    <40代、50代の介護職への転職実例>

    ある女性は、子育てが落ち着いたタイミングで仕事を探し始め、訪れたハローワークで初めて介護職に興味を持ったそうです。
    厚生労働省の助成金「トライアル雇用制度」などを利用して資格が取れるなど、しっかりと充実して働ける職場を探していました。

    面接では、介護職は未経験ですので、人柄や社会人としての常識、教養が身に付いていることを、エピソードを通して伝えていきます。

    例えば、以前勤めていたオフィスでの働きぶりやコミュニケーションのとり方については、「FAX機の受信が溜まっていたのに気付いたら、自分宛の受信以外も、各宛先ごとに取り分けて、それぞれのデスクの上に置いていた」などの具体例を交えて話したといいます。
    さらに、人間性や介護の仕事への思いをメインに伝え、未経験ながらも採用されました。

    介護職経験者のベストな転職タイミングは?

    介護業界ですでに働いている方が転職をする場合に、ベストな転職タイミングはあるのでしょうか。

    介護職の経験者の転職事情や、転職すべきケース・するべきでないケースのほか、おすすめの転職スケジュールについても見てみましょう。

    介護職経験者の転職事情

    いろいろな働き方の人がいる介護業界では、介護職に入職後、2~3年でほかの施設に転職する人も多いのが現状です。

    中には、ずっと1カ所で勤められる方もいらっしゃいますが、ほかの施設がどういう環境なのかを知るためにも、実際に転職するかはさておき、ほかの施設を見てみることはおすすめです。

    介護職経験者の転職すべきケース・するべきでないケース

    介護職の求人数は、年間を通して顕著な変化はありません。また、転職の理由は人それぞれですので、簡単に「転職するならこのタイミングがいい!」とは断言できないのが現実です。

    ただし、これは介護業界に限りませんが、極度なパワハラを受けている・職場自体の先行きが怪しいなどの場合は、できる限り早く転職することをおすすめします。

    反対に、転職をおすすめできない例としては、特に理由はないが、漠然と今よりいいところがあるのでは?と思っているケースや、やりたいことは明確だけれど、転職すると極端に給与などの条件が下がる場合が挙げられます。

    例えば、エリアの相場ではトップクラスの年収をもらっているのに、本人は市場感を把握しておらず、さらなる収入アップを目指していることもあります。このようなケースでは、「今の職場で長く活躍されたほうがいいのでは...」と提案させていただいたりしています。

    マイナビ介護職に相談に来ていただいた方には、希望する求職エリアの市場感についてもご説明しています。

    介護職経験者のおすすめの転職スケジュール

    法律上、退職の手続きは退職日の2週間前までに雇用主に伝えれば良しとされていますが、引継ぎなどもあるので、余裕を見て、転職の内定をもらった後、退職希望日の2~3カ月前に伝えるといいでしょう。

    退職に関しては、「◯カ月前に申し出ること」と社内規則を設けている企業・施設も多いので、ルールに則って伝えるようにしてください。

    4月から新しい職場で働きたいケースだと、情報収集を行うのは前年の夏~秋頃から始め、12月頃から実際に見学・面接に行って転職先を決め、年が明けてから退職希望を伝えるというパターンが多いです。
    約3カ月間はしっかりと引継ぎをしてから、新しい職場に移っていくというのが理想でしょう。

    転職活動は計画的に

    介護の求人数は、年間を通してそこまで大きな変動はありませんが、エリアによる違いもあります。

    まずは「いつまでに転職したいのか」「自分の希望する条件は何か」を考えて、求職を希望するエリアの特徴や自分の年代別の評価のポイントを押さえた上で、転職活動を行ってみてください。

    解説:マイナビ介護職キャリアアドバイザー

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