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50代で介護職転職を成功させるポイント|平均給与・おすすめの資格

公開日:2021.09.10 更新日:2023.06.21
50代で介護職転職を成功させるポイント|平均給与・おすすめの資格

介護職は、年齢にかかわらず幅広く転職者を歓迎している業種です。とは言っても、10代・20代の転職希望者と、年齢の数だけ人生経験も重ねた40代・50代の転職希望者では、当然期待されるポイントは異なります。

では、40代・50代で初めて介護職に転職する場合、何が強みになり、また何に気を付けなければならないのでしょうか。

今回は、40代・50代の介護職転職者の強みや気を付けるべき点、さらに求人探しのポイントまで詳しく説明します。「転職したいけど年齢が気になる」という40代・50代の介護職員は、ぜひご覧ください。

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1. 40代・50代の介護職転職者に期待されているポイント

ポイント(POINT)と記載された図

介護施設を運営する法人が、40代・50代の転職者に期待しているのは、若手への「介護職に重要となる対人スキル」の教育です。

まだ人生経験の浅い若手は、上手なコミュニケーションのとり方や人間関係の築き方、臨機応変な対応、礼儀など、「人対人」の仕事において重要なスキルを十分に培っていません。介護施設を運営する法人は、人生経験を重ねて対人スキルも備えた40代・50代に、若手を教育してもらうことを第一に求めています。

20代・30代スタッフの教育を重要視する法人は、非常に多くなっています。高齢化社会が大きな問題となっている現在、20代・30代のスタッフは、将来的に介護の中核的人材となる存在です。若手スタッフに早いうちから役職を務めさせ、管理職的な役割を担わせようという法人も数多くあります。

そのため、福祉系の大学を出て介護福祉士として3年間働き、20代・30代でリーダー職に就く方も少なくありません。

しかし、若手スタッフは社会人経験が少ない分、コミュニケーションや人間関係の構築が上手にできなかったり、臨機応変さに欠けたりする部分もあって当然です。一方で、40代・50代で初めて介護職に転職する方は、たとえ介護の仕事が未経験でも、社会人としての豊富な経験があり、人に伝える力や教育する力を持ち合わせている傾向にあります。

20代・30代の職員が多い施設では、「若手だけだと、仕事に対するメリハリや礼儀に欠けてしまう可能性もあるから、社会人経験が長い40代・50代に入ってもらうことで、うまく循環できるようにしたい」と考えているケースもあります。

このように、「20~60代まで幅広い年代の人に働いてほしい」「人生経験が豊富な方に入ってもらうことで、より円滑な施設運営が可能になる」と考えている法人や施設は、意外と少なくありません。

1-1. 40代・50代以上の転職者の強み

40代・50代以上の転職者は、その年齢ならではの強みがあるからこそ、意外と需要が高いことがわかりました。では、40代・50代だからこその強みとは、一体何なのでしょうか。
下記に、40代・50代以上の転職者の強みを具体的に解説します。

〇人間性
人間性は、40代・50代の転職者に最も求められているものであり、求職者としてはアピールすべき部分です。介護はチームプレーとなるため、周りの人といかに協力し合えるか、円滑にコミュニケーションをとっていけるかは非常に重要なポイントです。

これまでの経験の中で、周囲の人と協力し合ってひとつのことを成し遂げたエピソードや、同僚や周りの方とのコミュニケーションのとり方、心掛けていたことなどを具体的に話せると、受け入れられやすくなります。

〇管理職としての経験(指導・教育)
40代・50代まで、介護職以外の業種で働いてきた方には、マネジメント経験や管理職の経験がある方もいます。面接では、「自分の指導で実際に若手が育った」という結果や、実績などの具体的な事例を示すと良いでしょう。このような指導や教育のスキルは、大きな強みとなります。

例えば、前職でマネジメントを経験している方なら、部下を何人持っており、どのぐらいの年齢層の方とどんな仕事をしてきたのかなど、介護職の現場にもつながる話があれば、大きなアピールポイントになります。

〇特技や趣味
介護職は日常生活の介助だけでなく、利用者を楽しませるためのレクリエーションも仕事のひとつです。レクリエーションに役立つ能力や趣味を持っていれば、非常に歓迎されます。

<レクリエーション例>
・ピアノや和楽器を趣味で弾いてきた
・手芸が好き
・カラオケがうまい
・歴史に詳しい

「人間的な幅があって、個人の趣味や特技を活かして現場で働ける方に来てほしい」という施設は増えています。

〇明確な志望動機
介護業界に入る理由が明確な方は、「軸がしっかりしている」と捉えられるため、どの法人でも歓迎されます。例えば、下記のような志望動機です。

<志望動機例>
自分の親族が介護施設に入った際に、ケアマネージャーさんにとてもお世話になりました。家族含めて救われたので、自分もそういった立場でほかの家族の助けになりたいと思い、介護の仕事を志しました。

将来的には、利用者や利用者の家族を支えられるケアマネージャーとして活躍したいと考えています。

「まず現場を知って、その先に何かあればいいな」という姿勢であれば、採用する側も「目標がないから、すぐに辞めるのではないか」といった不安が残ってしまいます。反対に、ビジョンのしっかりした転職者であれば、本気で介護の仕事に取り組みたいことも伝わるはずです。

関連記事:「未経験から介護職へ転職するときに感じやすい6つの不安と解決法は?」

2. 50代の介護職員の平均給与

介護職員の平均給与は、これから介護業界へ転職を希望する50代以上の方が最も気になるポイントであり、影響の大きいポイントです。ここでは、50代の介護職員の平均給与について紹介します。

厚生労働省が令和2年に行った介護従事者への調査によると、50~59歳の介護職員の平均月給は、下記のとおりとなっていました。

常勤(正社員)非常勤(パート・アルバイト)
男性 女性 男性 女性
333,160円 313,530円
141,220円
114,040円

厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf

上記の金額は、処遇改善加算を取得している事業所のデータとなるため、取得していない事業所も含めると平均金額は少し下がります。

続いて、これから介護業界に転職する方が気になる部分である、勤続年数別の平均給与額(手当込み)について確認しましょう。

勤続年数月給・常勤時給・非常勤
勤続1年目 283,480円 124,630円
勤続3年目 291,010円 121,100円
勤続5年目 296,930円 149,700円
勤続10年目 326,380円 -

厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf

その他一般的な業種と同様、介護職員の平均給与額も勤続が長いほど高くなりますが、勤続1年目でも極端に月給が安いという傾向は見られません。

また、介護老人福祉施設・介護老人保健施設など施設形態によっては平均月給が平均を上回っており、勤続1年目から30万円を超えることもあります。そのため、働く施設によっては高収入が期待できます。

40代・50代の方の転職先として、介護業界は給与面で恵まれていると言えるでしょう。

3. 50代におすすめの介護資格2つ

えんぴつ・ペンやPCなど資格っぽい図

介護業界では40代・50代で活躍している方が多く、採用の門戸も開かれていますが、働ける期間が短いことから40代以下と比べると転職難易度は高くなります。そのため、少しでも応募できる求人数を増やして採用可能性を高めるためには、資格を取得することがおすすめです。

ここからは、介護業界に転職を希望する50代の方におすすめの資格を紹介します。

3-1. 介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の基本知識・基本技術・コミュニケーションをしっかりと学べる資格です。介護職に就くうえで、なるべく保有すべき資格と言えます。

取得するためには、「通信+通学」または「通学」で講義・演習の研修を受ける必要があります。実技のロールプレイングが必須となるため、通信講座のみの資格取得は不可能です。

通信+通学での受講であれば最短1ヶ月で取得できるため、未経験の方は転職活動前に取得しておくことをおすすめします。

取得方法 「通信+通学」または「通学」で定められた時間の講座を受講し、修了試験に合格する
取得期間 受講方法によらず、合計130時間の学習時間が必要となる


介護職員初任者研修の求人はこちら

3-2. 介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位に位置する資格です。取得することで、より専門的な介護の知識・技術を身に付けることができます。介護現場のリーダーとしての活躍も期待できる資格であるため、転職活動やキャリア形成にも有利に働くでしょう。

また、国家資格である介護福祉士の受験資格にも定められているため、50代から介護業界での活躍を希望する方は、できるだけ取得しておくことがおすすめです。

無資格・未経験の場合は半年程度の受講期間が予想されるため、取得を希望する方は余裕を持ったスケジュールで挑むと良いでしょう。

取得方法 「通信+通学」または「通学」で定められた時間の講座を受講し、修了試験に合格する
取得期間 受講方法によらず、合計450時間の受講が必要となる
※保有資格によっては受講時間が免除され、受講料も安くなります。
(介護職員初任者研修保有の場合は130時間免除)


実務者研修の介護職求人はこちら

4. 40代・50代以上の転職者が気を付けるべき点

介護職は、前職の経験をさまざまな形で活かすことができます。ここからは、具体的にどのような経験が活かせるのか、いくつかの事例を紹介します。

〇健康状態
介護は非常に体力を使う仕事となるため、40代後半から50代・60代の転職希望者に対しては、健康状態を気にする施設も少なくありません。腰痛を抱える介護従事者は多く、ほとんどの方が日頃のメンテナンスを含めて体調管理をしながら働いています。そのため、体の使い方や、メンテナンス方法をしっかり学ぶことが重要です。

〇前職へのこだわりや柔軟性の欠如
40代・50代になると「自分はこうしてきた」というこだわりやプライドがあり、柔軟性が鈍化する傾向があります。施設の採用担当者もこの点を注視しているため、臨機応変に対応しながらチームプレーができることを伝えることは、非常に大切です。

〇若い上司の指示を聞けるか
20代・30代でリーダー職に就く方が増えていることから、若い人とコミュニケーションがとれるか、人間関係が築けるかは特に気にされる点です。「若手のリーダーから指示があったときに、素直に納得できるか」「自分より人生経験の少ない人から指示を出されて、抵抗なく従えるか」は、面接の場で確認されることも少なくありません。

〇自分を肯定しすぎる
30代以上の方は、自分の考えがしっかりまとまっている方が多く、「面接時に自分を肯定しすぎる」という傾向もあります。「私はこうやってきたが、現場がこうだったから活躍できなかった」など、前の職場への不満が多くなりがちです。

面接で熱く語るうちに、こういった不満めいた発言をしてしまうこともありますが、決して好印象とはなりません。そのため、事前に話す内容をまとめておくことをおすすめします。自己分析をしたり、友人に相談したりするほかに、転職エージェントのキャリアアドバイザーにアドバイスをもらっておくのも良いでしょう。

4-1. 働き始めてから起こりやすい失敗例と対策

40代・50代の転職者が、働き始めてからつまずくポイントとして、人間関係が挙げられます。介護労働安定センターの「令和元年度 介護労働実態調査」によると、「前職の介護職を辞めた理由」の2位は職場の人間関係に問題があったため」(16.3%)でした。
(出典:介護労働安定センター「令和元年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書」/http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2020r02_chousa_roudousha_chousahyou.pdf)

介護職の職場は、有料老人ホーム・特別養護老人ホーム・介護老人保健施設などさまざまなものがありますが、施設によって業務内容や介護のやり方に違いがあるように、どのような体制でどのようなスタッフとともに働くかも異なります。

事前に業務内容やチーム体制を調べたり、考慮したりせずに職場を選んでしまった場合、入ってから人間関係に悩まされることも少なくありません。どんな仕事が自分に向いているかや、どのようなスタッフと現場をともにするかは入ってみなければわからないことも多く、未経験のうちから自分に合う施設を選ぶことは難しいと言えるでしょう。

このようなミスマッチを防ぐためにも、転職エージェントの利用がおすすめです。マイナビ介護職のキャリアアドバイザーは、相談に来られた方の希望をお聞きしながら、一人ひとりに合った施設をご紹介しています。

関連記事:「【要注意】介護職の転職でよくある失敗理由と気をつけるべきポイントとは」

5. 50代が介護求人を探す際のポイント

介護施設の多目的室

50代以上の方の転職は介護業界においても難易度が高いため、少しでも転職成功率を高めるためにいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
ここでは、50代以上の方が介護求人を探す際のポイントについて紹介します。

〇施設選びを工夫する
介護施設の仕事は、身体的な負担がどうしても多くなります。そのため、転職後も無理なく仕事を続けられる施設を選ぶことが重要です。実際に50代以上の方が活躍している施設であれば、負担も許容できる可能性が高まるためおすすめです。

〇正社員にこだわらない
50代以上の方は定年までの期間が短いため、正社員にこだわると転職活動が難航する場合があります。そのため、収入面で折り合いがつくならば、契約社員・派遣社員等の非正規雇用も視野に入れてみることをおすすめします。非正規雇用でも、時給が高めに設定されている求人は多くあります。

〇自分の強みを積極的にアピールする
50代の方は、長年の人生で培った社会人経験やコミュニケーション能力といったさまざまな強みがあります。気配り・柔軟性・会話の引き出しの多さなど、若い方にはない強みを誰でも持っているはずです。転職活動の際には、介護の仕事に活用できそうな強みは面接官からの評価につながる可能性があるため、積極的にアピールしましょう。

5-1. 40代・50代の未経験からの介護職への転職実例

40代・50代では、下記のような思いをきっかけに、第二の人生として「未経験からの介護職への転職」を選択する方が多い傾向です。

・直接人と関わり、「ありがとう」と言ってもらえる仕事がしたかった
・身内の介護の際、ケアマネージャーさんにとてもお世話になった

転職理由 祖母が介護施設にお世話になることになったが、祖母には昔迷惑をかけたので、介護を学んだうえで祖母の面倒を見てあげたい
希望 まず介護福祉士の資格を取得し、将来はソーシャルワーカー(施設や病院に勤務し、利用者の生活相談や入居相談、患者の入院相談などにのる介護職)になって、家族の支援をしたい

Aさんが転職先に選んだ施設は有料老人ホームで、面接ではまず介護職への強い思いと転職理由、今後のビジョンをしっかり伝えることを軸としました。

また、49歳という年齢と、1人でパソコンと向き合う仕事が長かったことから、協調性やコミュニケーション能力のアピールがうまくできるかが面接でのポイントでした。

コンピューターのプログラム作成では、1つのミスが命取りとなります。そういった仕事をこなしてきた丁寧さ、納品期日に合わせるための緻密さ、取引先と良いコミュニケーションを通して仕事付き合いをしてきたことなどをアピールし、採用が決まりました。

このように、マイナビ介護職では無資格・未経験だった40代・50代の方の転職をサポートした実績もあります。経験者だけでなく未経験の方も、ぜひマイナビ介護職にご相談ください。

関連記事:「介護職の転職には「転職エージェント」がおすすめ!メリットや活用方法について」

まとめ

介護は人対人の仕事であり、チームワークが求められます。介護職として必要とされるのは、協調性やコミュニケーション能力、そしてホスピタリティ(サービス精神)です。

これらを備えている40代・50代は、未経験からの転職者でも大きな強みとして評価されます。面接の際はぜひ、具体的なエピソードを交えて話せるよう、準備をしてください。

マイナビ介護職では、無資格・未経験の40代・50代の転職もしっかりサポートしています。「転職したいけど、年齢が心配」「無資格・未経験での転職だから、なおさら無理かもしれない」と不安に思っている40代・50代の方も、ぜひマイナビ介護職へご相談ください。

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