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【40代・50代】介護職への転職で年齢を武器にする方法とは?

公開日:2019.06.19 更新日:2022.05.27

介護職は、年齢にかかわらず広く転職者を歓迎している業種ですが、10代、20代の転職希望者と、年齢も人生経験も重ねた40代、50代の転職希望者では、当然期待されるポイントは違ってきます。
40代、50代で初めて介護職に転職する場合、何が強みになり、また何に気を付けなければいけないのでしょうか。

マイナビ介護職のキャリアアドバイザーが、40代、50代の介護職への転職について詳しくご説明します。

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    40代、50代の転職者に期待されているものとは?

    介護施設を運営する法人が40代、50代の転職者に期待しているのは、「介護職に重要となる対人スキルを若手に教育してほしい」ということです。まだ人生経験の浅い若手に対して、コミュニケーションのとり方や人間関係の築き方、臨機応変な対応、礼儀など、「人対人」の仕事において重要なスキルを教育してほしいというのが、第一に求められていることです。

    20代、30代スタッフの教育を重要視する法人は、非常に多くなっています。20代、30代のスタッフは、将来的には介護の中核的人材となる存在であり、早いうちから役職に就けて管理職的な役割を担わせようという法人はたくさんあります。

    そのため、福祉系の大学を出て介護福祉士として3年間働き、20代、30代でリーダー職に就く方もたくさんいます。しかし、彼らはまだ社会人経験が少ない分、コミュニケーションや人間関係の構築がうまくいかなかったり、臨機応変さに欠けたりする部分があるのです。

    一方、40代、50代で初めて介護職に転職される方は、介護の仕事については未経験でも、社会人としての豊富な経験があり、そこから獲得したキャリアや豊かな人間性、コミュニケーション能力、つまり伝える力や教育する力があります。20代、30代の職員が多い施設では、「若手だけだと、仕事に対するメリハリや礼儀に欠けている部分があるので、社会人経験が長い40代、50代に入ってもらうことで、うまく循環できるようにしたい」と考えているケースもあります。

    「20~60代まで幅広い年代の人に働いてほしい」「人生経験が豊かな人に入ってもらうことで、より円滑な施設運営が可能になると思う」という法人や施設は、非常に多くなっているのです。

    40代、50代以上の転職者の強み

    介護職への転職で、40代、50代の強みをまとめると、次のようなものが挙げられます。

    人間性

    人間性は、40代、50代の転職者に最も求められているものであり、求職者としてはアピールすべき部分です。介護はチームプレーなので、周りの人と協力し合えるか、円滑にコミュニケーションをとっていけるかが非常に重要なポイントです。これまでの経験の中で、周囲の人と協力し合ってひとつのことを成し遂げたエピソードや、同僚や周りの方とのコミュニケーションのとり方、心掛けていたことなどを具体的に話せると、受け入れられやすくなります。

    管理職としての経験、指導・教育経験

    40代、50代まで、介護職以外の業種で働いてきた方には、マネジメント経験や管理職の経験がある方もいます。
    面接では、「自分の指導で実際に若手が育った」という結果や、実績などの具体的な事例を示せるといいでしょう。そういった指導や教育のスキルは、大きな強みになります。
    例えば、前職でマネジメントを経験している方なら、部下を何人持っていて、どのぐらいの年齢層の人とどんな仕事をしてきたのか。「実際に若手のリーダーと一緒に仕事をしていた」など、介護職の現場にもつながる話があれば、大きなアピールポイントになります。

    特技や趣味

    介護職は日常生活の介助だけでなく、利用者を楽しませるためのレクリエーションも仕事のひとつです。レクリエーションに役立つ能力や趣味を持っていれば、とても歓迎されます。いくつか例を挙げてみましょう。

    ・ピアノや和楽器を趣味で弾いてきた
    ・手芸が好き
    ・カラオケがうまい
    ・歴史に詳しい

    「人間的な幅があって、個人の趣味や特技を活かして現場で働ける人に来てほしい」という法人は増えています。

    明確な志望動機

    介護業界に入る理由が明確な方は、「軸がしっかりしている」ととらえられるため、どの法人でも歓迎されます。例えば、下記のような志望動機です。

    <志望動機>
    自分の親族が介護施設に入った際に、ケアマネージャーにすごくお世話になった。家族を含めて救われたので、自分もそういった立場でほかの家族の助けになりたいと思い、介護の仕事を志した。将来はケアマネージャーを目指したい。

    ビジョンのしっかりした方なら、本気で介護の仕事に取り組みたいことも伝わると思います。反対に、「まず現場を知って、その先に何かあればいいな」という姿勢だと、採用する側も「いつまで続けてくれるのか」といった不安が残ります。

    関連記事:「介護職への転職は40代・未経験でもできる!キャリアアップの方法や成功の秘訣」

    40代、50代以上の転職者が気を付けるべき点

    40代、50代以上の転職者が、介護職へ転職するときに気を付けたほうが良い点はあるのでしょうか。まとめると、およそ次のような点が挙げられます。

    健康状態

    介護はかなり体力を使う仕事なので、40代後半から50代、60代の転職希望者に対しては、健康状態を気にする法人が非常に多いです。腰痛を持っている介護従事者は多く、日頃のメンテナンスを含めて体調管理をしながら働いているので、体の使い方やメンテナンスの方法をしっかり学ぶことが重要となります。

    前職へのこだわり、柔軟性の欠如

    40代、50代になると「自分はこうしてきた」というこだわりやプライドがあり、柔軟性が鈍化していく傾向があります。法人の採用担当者もそういう目で見ているので、チームプレーができることを伝えていくことはとても大切です。

    若い上司の指示を聞けるか

    20代、30代でリーダー職に就く方が増えていることから、若い人とコミュニケーションがとれるか、人間関係が築けるかは特に気にされるところです。「若手のリーダーから指示があったときに、それに納得できるか」「自分より人生経験の少ない人から指示出しされて、抵抗なく従えるか」は、面接の場で確認されることが多いです。

    自分を肯定しすぎる

    30代以上の方は、自分の考えがしっかりまとまっている方が多く、「面接時に自分を肯定しすぎる」という傾向があります。「私はこうやってきたが、現場がこうだったから活躍できなかった」など、前の職場への不満が多くなりがちです。
    面接で熱く語るうちに、こういった不満めいた発言をしてしまうことがありますが、決して好印象とはなりません。事前に、話す内容をまとめておくことをおすすめします。また、自己分析をしたり、友人に相談したりするほかに、転職エージェントのキャリアアドバイザーにアドバイスをもらっておくのもいいでしょう。

    実際に働き始めてから起こりがちな失敗と対策

    40代、50代の転職者が、働き始めてからつまずくポイントとして、人間関係が挙げられます。介護労働安定センターの「介護労働実態調査」(2017年10月)によると、「前職の介護職を辞めた理由」の1位は「職場の人間関係に問題があったため」(20.0%)でした。

    また、同調査では「前職の介護職を辞めた理由」の3位に、施設の方針と自身の介護観の不一致や、施設の介護内容と自分がやりたい介護とのギャップが挙げられています。介護職の職場は、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などさまざまなものがありますが、施設の種類や運営法人の方針によって、業務内容や介護のやり方に違いがあります。それを事前によく調べたり、考えたりせずに職場を選んでしまった場合、入ってからギャップを感じることは少なくありません。

    どんな仕事が自分に向いているかは現場に入ってみないとわからないことも多く、未経験のうちから自分に合う施設を選ぶのは難しいといえるでしょう。そのような場合、ミスマッチを防ぐためにも、転職エージェントを利用することをおすすめします。
    マイナビ介護職のキャリアアドバイザーは、相談に来られた方の希望をお聞きしながら、一人ひとりに合った施設をご紹介しています。

    40代、50代の未経験からの介護職への転職実例

    40代、50代の未経験からの介護職への転職は、「事務職やSEの仕事をしてきたので、直接人と関わり、『ありがとう』と言ってもらえる仕事がしたかった」「身内の介護の際、ケアマネージャーさんにたいへんお世話になった」といったことをきっかけに、第二の人生として歩まれる方が多いのが特徴です。

    あるケースでは、「祖母が介護施設にお世話になることになった。祖母には昔迷惑をかけたので、何かしてあげたくて、介護を学びたい」と転職を決められた、49歳・自営業でコンピューター関係の仕事をされていた方がいらっしゃいました。
    まず介護福祉士の資格を取り、将来はソーシャルワーカー(施設や病院に勤務し、利用者の生活相談や入居相談、患者の入院相談などにのる介護職)になって、家族の支援をしていきたいとのご希望でした。

    この方が選ばれたのは有料老人ホームで、面接ではまず介護職への強い思いと転職理由、今後のビジョンをしっかり伝えることを軸としました。また、49歳という年齢と、1人でパソコンと向き合う仕事が長かったことから、協調性やコミュニケーション能力のアピールがうまくできるかが面接でのポイントでした。

    コンピューターのプログラム作成では、1つのミスが命取りとなります。そういった仕事をこなしてきた丁寧さ、納品期日に合わせるための緻密さ、取引先と良いコミュニケーションを通して仕事付き合いをしてきたことなどをお話しして、採用が決まったのです。

    関連記事:「40代女性でも介護職に転職できる!未経験から転職する方法」

    40代、50代の介護職への転職では、人間性が最大の武器

    介護は人対人の仕事であり、チームワークが求められます。介護職として必要とされるのは、協調性やコミュニケーション能力、そしてホスピタリティ(サービス精神)です。
    これらを備えている40代、50代は、未経験からの転職者でも大きな強みとして評価されます。ぜひ、具体的なエピソードを交えて話せるよう、準備してみてください。

    解説:マイナビ介護職キャリアアドバイザー

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