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介護職から異業種に転職したい!活かせる強みと成功ポイントとは

公開日:2022.08.04 更新日:2024.04.02
介護職から異業種に転職したい!活かせる強みと成功ポイントとは

現在の仕事内容や職場環境に悩みがあり、介護職から異業種への転職を検討する方も多いでしょう。現職で培った経験やスキルを活かせる転職先は多数ありますが、向いている業界というものが存在します。異業種への転職にはメリット・デメリットがあり、また転職を成功させるポイントを押さえたうえで転職活動をすることで、自分に合った業界への転職につながります。

今回は、介護職から異業種への転職でよくある理由を紹介したうえで、転職に活かせる強み、おすすめの転職先を紹介します。転職を成功させるポイントやほかの業界へ転職するメリット・デメリットも併せて確認し、希望が叶う転職の準備を整えましょう。

1. 介護職から異業種の転職は多い?よくある転職理由4つ

介護職から異業種への転職を決意する人の理由はさまざまです。ここでは、異業種に転職する理由で代表的な4つを紹介します。

・給料が少ない
介護職の仕事内容や仕事量のわりに給料が少なく、現状に不満を抱いている方もいます。また、介護職の給料は低い傾向にあり、養う家族がいる方や将来結婚を考えている方は、給料の低さがネックとなり異業種に転職する傾向です。

・夜勤や残業が多い
勤務先や働き方にもよりますが、一般的に介護職は夜勤や残業が多い職業です。プライベートな時間の確保はもちろんのこと、生活リズムが乱れて体調に支障をきたし、安定した仕事を求めて転職される方もいます。

・休みが取れない
介護業界は慢性的な人手不足にあり、人材の確保があまり進んでいない職場では、希望の休みを取得しにくい傾向があります。職場によってはそもそも休みを取れないケースもあり、そのような中で有給休暇の消化に悩む方も少なくありません。

・人間関係に悩んでいる
介護業界は人と密接に関わる仕事です。利用者さんとその家族と関わる中で、お互いの意思疎通などがうまくいかず悩む介護職の方は多くいます。また、職員同士の関係があまりよくなく精神的な負荷がかかったり、スムーズな連携が取れないなどで仕事に支障をきたしたりといった理由から、異業種への転職を検討する方もいます。

2. 介護職から異業種への転職に活かせる強み

介護職から異業種への転職は、決して不可能ではありません。介護職で培った経験やスキルを異業種でも活かすことは可能です。それでは、どのような経験やスキルが活かせるのでしょうか。

ここでは、介護職から異業種への転職に活かせる3つの強みについて、具体的に解説します。

【例文あり】介護からの転職で使える強み5選!上手に伝えるコツも説明

2-1. 体力

体力があると、オフィスワーク以外にも、現場仕事やイベント会場の設営など主に身体を使う業種への応募も可能になるなど、転職の幅が広がるでしょう。

介護職の主な仕事は、利用者さんの日常生活をサポートする生活援助と、食事介助や入浴介助、排泄介助といった利用者さんの身体に直接触れる身体介護の2種類です。身体介護では、利用者さんの着替えやおむつ交換などで体重を支えることが多く、1日に複数人の利用者さんを相手していると自然と体力が身につきます。

また、夜勤の経験があればほかの業界で夜勤を担当する際にも、比較的余裕を持って対応できます。

2-2. コミュニケーション能力

幅広い年齢、職種の人と関わる介護職のコミュニケーション能力は、どの業種においても活躍するスキルと言えます。

介護業界は人との関わりが強く、同僚はもちろん医師や看護師などほかの職種の方とコミュニケーションを取ることがあります。また、利用者さんのサポートには、コミュニケーションが必須です。

転職後だけでなく、転職の面接時にもコミュニケーション能力はアピールポイントとなります。

2-3. 観察力

相手の気持ちを考えたり、調子などの些細な変化に気づけたりする観察力は、特に商品やサービスの提供をする営業職で発揮されます。介護職として利用者さんの様子を見たり要望を汲み取ったりしてきた経験は、人間関係において強みとなります。顧客が求めるものを的確に掴んで提供できる能力は、効率のよい仕事にもつながるでしょう。

また、同僚との関係性においても観察力は活かされます。相手の立場になって物事を考えられるため、円滑に仕事を進めることが可能です。

3. 【介護職から異業種】おすすめの転職先は?

一般的には、介護職に限らず年齢が若いほど異業種への転職はしやすくなります。

介護職から異業種に転職する場合、介護業界と業務内容が似ている転職先や、介護職ならではのスキルが活用できる転職先がおすすめです。ここでは、介護職から異業種へ転職する際のおすすめの転職先を解説します。

3-1. 介護業界と似た部分がある転職先

介護職と似た部分がある異業種として、看護助手・保育士・介護タクシーを紹介します。

職業名 主な仕事内容 求められるスキル・特徴
看護助手 ・診察の準備や病棟の環境整備(医療器具の洗浄や消毒、診察台のシーツ交換、浴室の準備・清掃など)
・入院患者さんの食事介助(配膳・下膳)
・日常生活における患者さんの身の回りのケア(着替えの手伝い、排泄介助、おむつの交換、入浴介助など)
・移送業務(検査室・リハビリ室への移送・付添い)
・カルテの整理
・伝票類・診療材料などの補充・整理
・医療行為に該当しない範囲での介助補助や準備
・コミュニケーション能力
・医療に携わる上での倫理観
・人当たりのよさ
・臨機応変な対応能力
・医療への興味関心
・仕事への責任感
・観察能力
・チームで働く協調性
・体力
保育士 ・子供たちの出迎え、見送り
・園内の掃除
・行事の準備
・保育日誌の記入
・子供たちの介助(トイレ・着替え・おむつ替えなど)
・食事やおやつの準備
・昼寝の見守り
・保護者とのコミュニケーション
・「保育士資格」の取得
・体力
・コミュニケーション能力
・忍耐力
・仕事への責任感
・子供が怪我をした時の応急処置の知識
介護タクシー ・利用者さんの送迎
・利用者さんの介助(外出準備、乗車・降車、移動など)
・運転
・着替え、おむつ交換
・通院のサポート(病院スタッフへの声かけ、受診後の会計、薬の受け取り)
・「介護職員初任者研修」の取得
・「普通自動車第二種免許」の取得
・仕事への責任感
・体力
・コミュニケーション能力

いずれもコミュニケーション能力や体力が必要な仕事です。また、患者さんや利用者さん、子供への接し方の面では、介護経験を活かせるでしょう。

3-2. 介護職で培ったスキルを活用できる転職先

介護職で培ったスキルを活用できる異業種として、医療事務・スポーツトレーナーおよび営業職を紹介します。

職業名 主な仕事内容 求められるスキル・特徴
医療事務 ・診療報酬を請求するための書類作成
・窓口業務(外来の受付、医療費の請求、入退院の手続など)
・入退院の手続き
・レセプト業務
・クラーク業務
・集中力
・正確性
・コミュニケーション能力
・事務処理能力
・保険診療に関する知識
スポーツトレーナー ・トレーニングメニュー作成、指導
・怪我の予防
・怪我をした際の応急処置、リハビリのサポート
・日々の健康管理
・モチベーションの管理
・スポーツおよびトレーニングに関する知識
・指導力
・解剖学や生理学、医学、栄養学などの幅広い知識
営業職 ・顧客への自社の商品やサービスの提案
・顧客の課題解決サポート
・市場リサーチ
・営業資料の作成
・顧客へのアポイントメント取り
・顧客の新規開拓(新規営業の場合)
・コミュニケーション能力
・基本的なビジネスマナー
・情報収集スキル
・分析スキル
・相手に分かりやすく伝える力
・臨機応変な対応能力
・問題解決スキル
・パソコン操作スキル

いずれも介護職とは異なる業務が多い業種ですが、「人と接する仕事」「その場の状況に応じた対応が求められる仕事」という点で、介護職でのスキルを活用できます。また、スポーツトレーナーは、介護職の持つ応急処置やリハビリテーション知識といったスキルを活かせる職場です。

3-3. 介護業界とは無関係の転職先

介護業界とは無関係の転職先として、IT関係・製造業・接客業を紹介します。

職業名 主な仕事内容 求められるスキル・特徴
IT関係 ・サーバーの構築や保守・運用、セキュリティを強化するシステムの設計・運用(セキュリティエンジニアの場合)
・IoT技術を利用した製品の企画や設計、プログラミング・運用(IoTエンジニアの場合)
・必要な情報の収集・抽出、企業の課題解決(データサイエンティストの場合)
・システムの構築や保守(クラウドエンジニアの場合)
・コミュニケーション能力
・ヒアリングスキル
・プレゼンテーションスキル
・情報セキュリティに関する知識
・自発的に勉強し続ける意欲
・スケジュール管理能力
・ITに関する専門知識
製造業 ・素材の作成
・材料の加工・組み立て
・顧客への営業
・生産管理
・品質管理
・商品の企画・開発
・製品の構造や仕様の決定
・生産技術・製造技術
・必要資材の調達
・コミュニケーション能力
・取り扱う素材や製品についての知識
・正確性
・分析力
接客業 ・注文取り
・会計業務
・食器やテーブルの片づけ
・電話・メール対応
・宅配便の手配・公共料金の収納代行業務(コンビニの場合)
・商品の品出しや陳列
・受付業務・予約管理・インフォメーション業務(ホテルスタッフの場合)
・店舗の清掃
・受付業務、来客者対応
・コミュニケーション能力
・接遇マナー
・臨機応変な対応能力
・体力

上記3つの転職先は常に人手が足りないため求人数が多く、ほかの転職先と比べて未経験転職であっても受け入れてもらいやすい転職先です。

4. 介護職から異業種への転職を成功させるポイント

介護職で身につけた強みをただアピールするだけで異業種転職に成功するのは高難易度です。「どうして異業種を選んだのか」「どのような働き方を実現したいのか」を深掘りすることが、異業種への転職を成功させるポイントとなります。

ここからは、介護職から異業種への転職を成功させる2つのポイントについて解説します。

4-1. なぜ異業種なのか転職理由を明らかにする

介護職から異業種へ転職する際は、なぜ異業種に転職したいと考えるのか、理由を明らかにしましょう。転職理由がはっきりしていないと、転職先でも同じような不安を抱え、転職を繰り返すことになりかねません。また、志望動機の説得力が薄まり、自己PRが難しくなります。

転職理由を明確化する方法としては、現在の職場にどのような不満を抱いているのかを洗い出すことが挙げられます。何に対して不満を持っているのかがはっきりすれば、自分に合った業種を見つけやすいでしょう。

また、現在の職場と転職先の関連性を見つけるのも、転職理由の明確化におすすめの方法です。例えば、物流業界への転職では体力、飲食業界や販売業界ではコミュニケーション能力など、介護職で培った経験やスキルとの関連性を見つけると、明確な転職理由や志望動機があるとして、採用される確率が高まります。

4-2. 何を優先するのか希望条件の順位を決める

異業種へ転職するにあたっては、自分にとって何が優先事項であるのかを決めることも大切です。すべての希望条件を満たす求人情報を見つけるのは大変です。また、重視する条件の軸がぶれて、転職理由があいまいになる恐れがあります。

希望条件が複数ある場合は、まず条件を紙などに書き出し、異業種への転職にあたって何を優先したいのか順位を決めましょう。希望に順位がつくことで、応募先の幅が広がるほか、求人情報を絞りやすくなります。

4-3. 転職先のリサーチを行う

介護職から異業種へ転職する場合、転職後に企業とのミスマッチを起こさないためにも、業界分析が大切です。リサーチする際にチェックすべきポイントは以下です。

【広い業界分析】
・業界の規模
・業界の伸長状況
・代表的な企業の一覧とシェア
・業界で求められているスキルや資格

【狭い業界分析】
・各企業が求める人材の特徴
・前職で得たスキルと企業が求めるスキルのマッチ度合い
・自分の転職理由と企業理念の関連度合い
・未経験採用の有無

まずは広く志望業界・応募企業の分析を行った上で、個別の企業が求める人材の特徴などを深掘りし、自分とマッチするかどうかを検討しましょう。転職サイトや企業ホームページで事前の企業リサーチを入念に行うことで、異業種転職成功の可能性が高くなります。

4-4. 職歴に長期間の空白を作らない就職活動をする

なるべく職歴に空白期間を作らないように、転職活動は働きながら行うことをおすすめします。なぜなら、空白期間(無職期間)は長くなるほど選考で不利になりやすいためです。

やむを得ず長期間の空白期間が発生した場合は、退職理由との矛盾がなく、選考先にネガティブな印象を与えないような理由付けが大切です。

よくある理由として「資格やスキル取得のための勉強」「病気や怪我」「出産・育児」「家族の介護」などが挙げられます。例えば資格取得などで空白期間ができる場合は、具体的に取り組んだ内容や成果を説明できるように準備しておくとよいでしょう。

4-5. 転職エージェントによる転職支援を受ける

転職エージェントサービスとは、転職希望者と企業の人事担当者の間に入り、両者の橋渡しをする転職サービスです。無料で利用できるエージェントも多く、またメリットも多いため、まずは気軽に無料キャリア相談から始めてみることをおすすめします。

●転職エージェント活用のメリット

・非公開の求人情報を取り扱っている
・非公開求人に応募できる
・企業の情報についてキャリアアドバイザーに伝えてもらえる
・履歴書の添削や面接対策などでサポートしてもらえる
・客観的に見た自分の市場価値を教えてもらえる
・自分の強みが分かる
・面接などの日程調整を代わりにしてもらえる

5. 介護職から異業種に転職するメリット・デメリット

介護職から異業種への転職を検討するに際して、転職のメリット・デメリットを把握しておきましょう。異業種への転職によって得られるもの、不利になるものを事前に理解しておくと、転職後の失敗を防げます。

介護職から異業種に転職する主なメリット・デメリットは、下記の通りです。

メリット
・給料アップの可能性がある
・希望日にお休みを取得しやすい
・生活リズムが整う

デメリット
・介護職で培ったスキルを活かせない可能性がある
・人から直接感謝される機会が減る
・介護職への復帰を考えている場合はブランクができる

転職する業界や企業によっては、給料がアップしたりプライベートの時間を確保しやすくなったりなどのメリットを感じられます。一方で、人から感謝される機会が減り、仕事へのモチベーションを保てなくなるといったデメリットがあります。

介護職から異業種への転職は、メリットよりもデメリットのほうが大きいと感じるかもしれません。介護職の仕事自体が嫌いではないという場合は、介護業界で転職を検討するとよいでしょう。介護業界と一口にいっても、職種や仕事内容はさまざまです。現在の職場や仕事内容に不満を抱いている場合は、ほかの介護業界への転職も視野に入れてはいかがでしょうか。

まとめ

介護職から異業種に転職する理由として、給料や職場環境、人間関係などが挙げられます。いずれの理由でも、転職理由を明確化した上で重視する条件から求人情報を探すことが大切です。

介護職として培った経験やスキルを活かせる転職先としては、看護助手や保育士、営業、医療事務などがあります。

介護職の仕事自体は嫌いでないという方は、ほかの介護業界への転職も検討してみましょう。「マイナビ介護職」では、キャリアアドバイザーによる転職サポートを提供しています。介護業界で転職先を探す際には、ぜひ「マイナビ介護職」をご利用ください。

※当記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しています

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