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認定精神保健福祉士とは?研修制度やスキルアップ方法も解説

公開日:2023.02.13 更新日:2023.02.16
認定精神保健福祉士とは?研修制度やスキルアップ方法も解説

認定精神保健福祉士は、精神保健福祉士として働く方のスキルアップに大きく役立つと言われている資格です。また、精神保健福祉士としての知識のアピールにもつながるため、転職する際有利となる可能性も期待できるでしょう。

当記事では、認定精神保健福祉士の概要、取得するメリット、取得方法などについて解説します。認定精神保健福祉士の制度について詳しく知りたい方、認定精神保健福祉士になりたいと考えている方は、ぜひお読みください。

1. 認定精神保健福祉士とは?

認定精神保健福祉士とは、日本精神保健福祉士協会が作成した精神保健福祉士の上位資格のことです。認定精神保健福祉士の前段階として、研修認定精神保健福祉士という資格も存在します。

認定精神保健福祉士になるためには、最初に日本精神保健福祉士協会へ入会することが必要です。協会の中で研修を受講し経験を積むと、研修認定精神保健福祉士として認められ、最終的に認定精神保健福祉士になることができます。

以下からは、認定精神保健福祉士がどのような資格であるかをさらに詳しく紹介します。

1-1. 精神保健福祉士の生涯研修制度

精神保健福祉士になり、資格を維持するためには、さまざまな研修を受ける必要があります。

精神保健福祉士は専門職であるものの、精神障害者への支援の形に決まった正解はありません。また、社会福祉や医療全般関係の法律や支援の形も、今後次々に変わっていくことが予想されます。したがって、精神保健福祉士のような医療関係者は現時点の知識量にとどまることなく、生涯にわたって勉強し続けることが重要となります。

精神保健福祉士が生涯学び続けることを援助するとともに、学び続けていることの証明として設立されたのが、認定精神保健福祉士の資格および生涯研修制度です。

認定精神保健福祉士は、精神保健福祉士への信頼を高めるためにできた資格です。認定精神保健福祉士という資格を用意することで、精神保健福祉士の質の高さを証明し、精神保健福祉士の待遇を向上させるという点が当資格のねらいの1つとなっています。

(出典:公益社団法人 日本精神保健福祉士協会「研修センター」/ https://www.jamhsw.or.jp/ugoki/kensyu.htm

1-2. 認定精神保健福祉士を取得するメリット

認定精神保健福祉士資格を持っていないからといって、精神保健福祉士として働けなくなる訳ではありません。

(出典:公益社団法人 日本精神保健福祉士協会「Q&A」/
https://www.jamhsw.or.jp/ugoki/kensyu/7-q-a.html

しかし、認定精神保健福祉士の取得にはさまざまなメリットがあるため、取っておいて損はないでしょう。認定精神保健福祉士を取ることによるメリットは、主に以下の2つです。

・自身のスキルアップになる
認定精神保健福祉士を取得することで、国家資格の取得後も勉強を続けているという証明になります。また福祉について学び続けることで、法改正や変わりゆく支援方法へ常に適応できるようになるため、より患者さまの役に立てる精神保健福祉士へと成長していけるでしょう。

さらに、資格という目に見える形で自身の技術をアピールできるというのもメリットの1つとして挙げられます。履歴書に書くことで、転職も有利に進めやすくなるでしょう。

・将来待遇が改善される可能性がある
認定精神保健福祉士の資格を取得しておくことで、将来的に待遇が良くなる可能性があります。事実、現代では、日本精神保健福祉士協会が認定精神保健福祉士に業務上のメリットが生じるように働きかけているという動きもあります。協会側の働きかけがうまくいくことで、将来資格を持っていることによるメリットを得られるようになる場合もあるでしょう。

たとえば、上位資格である認定精神保健福祉士にのみ行える業務や役割が今後新しく生まれるといったことも考えられます。

2. 認定精神保健福祉士の取得方法は?

認定精神保健福祉士の資格を取得するためには、日本精神保健福祉士協会に入会し、「生涯研修制度」と呼ばれる研修を受講する必要があります。研修は1つではなく、複数のものに分かれています。また、それぞれの研修の中には入会から3年度が経過しないと受けられないものもあるため、入会してすぐに認定精神保健福祉士を取得することはできません。

生涯研修制度は、「基幹研修」「養成研修」「課題別研修」という3つの体系で構成されています。認定精神保健福祉士の資格を取得するためには、3つのうち「基幹研修」を受講することが必要です。基幹研修は複数の研修で構成された研修となっており、最終的には「更新研修」を受講することで認定精神保健福祉士として認められます。それぞれの研修の概要と流れについては、以下の通りです。

1 基礎研修を受講する
まずは、ハンドブックを利用して自主的に行うテキスト学習「基礎研修」を受講する必要があります。

2 基幹研修Iを受講する
基幹研修Iの受講の目安は、入会から3年度未満です。非構成員であっても受講することができます。

3 基幹研修IIを受講する
基幹研修IIの受講条件は、入会から3年度が経過していること、および基幹研修Ⅰを修了していることです。受講の目安は、基幹研修Iの修了からおおむね3年度以内です。

4 基幹研修IIIを受講する
基幹研修IIの受講条件は、基幹研修IIを修了していることです。受講の目安は、基幹研修IIの修了からおおむね3年度以内です。基幹研修IIIまで受講を終えると、「研修認定精神保健福祉士」として認められます。

5 更新研修を受講する
更新研修を受講すると、「認定精神保健福祉士」として認められます。更新研修は5年度ごとに更新されるため、1回のみではなく定期的に受講する必要があります。

3. 認定精神保健福祉士以外の生涯研修制度

精神保健福祉士の「生涯研修制度」は、認定精神保健福祉士になるための「基幹研修」だけではありません。精神保健福祉士のスキルアップをねらった研修である「養成研修」と「課題別研修」なども用意されています。

それぞれの研修を受講することで、精神保健福祉士として働く上で役立つさまざまな知識を習得することができます。さらなるスキルアップを目指したい方は、2つの研修の受講もぜひ検討してみてください。以下では、それぞれの研修について具体的に解説します。

3-1. 養成研修

「養成研修」は、日本精神保健福祉士協会における各種事業への参画を期待して実施される研修です。認定精神保健福祉士または研修認定精神保健福祉士に該当する方が受講できるため、基本的には基幹研修I〜IIIを受け終えた後に受講する研修となるでしょう。

特定の分野に基づくエキスパートを育てることを目的としており、中には各養成研修に応じた経験年数などの条件が定められている研修も存在します。たとえば、「認定成年後見人」や「認定スーパーバイザー」になるためには、養成研修を受ける必要があります。

(出典:公益社団法人 日本精神保健福祉士協会「認定成年後見人ネットワーク「クローバー」の取組について」/
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000779711.pdf

3-2. 課題別研修

「課題別研修」は、基礎研修を受けていなくても受講可能な研修です。 研修のテーマは、精神障害者地域移行支援、生活保護と精神障害者支援などさまざまなものが用意されています。複数のテーマの中から、毎回現代社会の時世に沿った内容のものが選ばれて開催されます。また、受講する上で必要となる要件はテーマごとにそれぞれ違ったものが設けられるのが通例です。

課題別研修の参加者の対象は日本精神保健福祉士協会の構成員がメインとなっていますが、テーマによっては非構成員でも研修を受けられるケースがあります。たとえば、一般企業でストレスチェックを実施する方に向けた講習や、精神保健福祉士の養成学校に通う学生の現場実習体験を受け入れる側の職員に向けた講習を行っています。

(出典:公益社団法人 日本精神保健福祉士協会「研修スケジュール」/ https://www.jamhsw.or.jp/ugoki/kensyu/3.html

まとめ

認定精神保健福祉士とは、精神保健福祉士の上位資格です。取得するためには、日本精神保健福祉士協会に所属し、「生涯研修制度」の中の「基幹研修」を受講する必要があります。認定精神保健福祉士は多くの職場で必須ではないものの、スキルアップや待遇改善につながる可能性があると言われています。

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※当記事は2022年8月時点の情報をもとに作成しています

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