【宮崎県】介護職の給料相場を男女別・サービス内容別に解説！

2020年時点の宮崎県の高齢化率は32.8％となっており、全国の28.8％より約4％高い数値となっています。「宮崎県における高齢化の状況」によると、今後も高齢化率は上昇する一方であると言われており、2025年には35％、2035年には37.1％になると予測されています。

（出典：宮崎県「宮崎県における高齢化の状況」/https://www.pref.miyazaki.lg.jp/choju/kenko/koresha/20200213101721.html）

そのため、宮崎県では介護人材を求める施設が少なくありません。宮崎県で介護職に転職することを検討している人は、給料相場を知っておくことが大切です。

この記事では、宮崎県の介護職の給料相場を職種・サービス内容別に分けて紹介します。

1.　【男女別】宮崎県における介護職の給料相場

「マイナビ介護職」には、宮崎県を勤務地とする求人が約150件掲載されています。宮崎県にある求人の約8割が宮崎市・都城市に集まっているため、2市の情報から調べることがおすすめです。

ここからは、全国および宮崎県の介護職の平均年収を介護職員・訪問介護従事者・介護支援専門員（ケアマネジャー）に分けて紹介します。なお、平均年収は厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」のデータをもとに算出しています。

1-1.　介護職員

介護職員は、各施設に入所している利用者に対して、生活の支援を行うスタッフです。未経験者から経験者まで幅広く活躍できます。

下記は、全国および宮崎県の介護職員の平均年収をまとめた表です。

	男女計	男性	女性
全国平均	約353万円	約379万円	約338万円
宮崎県	約300万円	約337万円	約287万円

（※出典：厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html）

宮崎県の介護職員の平均年収は、性別を問わず全国の金額を下回っています。宮崎県では、無資格者・未経験者を広く受け入れる施設が多いため、平均年収が低いと考えられます。経験者であれば、宮城県の平均以上の年収を得られるでしょう。

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1-2.　訪問介護従事者

訪問介護従事者は、介助を必要としている高齢者の自宅に直接赴き、必要な支援を行うスタッフです。

下記は、全国および宮崎県の訪問介護従事者の平均年収をまとめた表です。

	男女計	男性	女性
全国平均	約364万円	約388万円	約353万円
宮崎県	約329万円	-	約329万円

（※出典：厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html）

宮崎県の訪問介護従事者の平均年収を全国と比較すると、女性は約24万円下回っています。ただし、全国平均を下回る都道府県は複数見られるため、宮城県の金額が特別低いわけではありません。訪問介護従事者として給与を上げるためには、スキルを身につけたり、社会福祉士などの介護関連の資格を取得したりすることが大切です。

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1-3.　介護支援専門員（ケアマネジャー）

介護支援専門員（ケアマネジャー）は、介護サービスを受けている利用者の相談に応じたり、ケアプランの立案を行ったりするスタッフです。

下記は、全国および宮崎県の介護支援専門員（ケアマネジャー）の平均年収をまとめた表です。

	男女計	男性	女性
全国平均	約410万円	約461万円	約390万円
宮崎県	約340万円	約454万円	約326万円

（※出典：厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html）

介護支援専門員（ケアマネジャー）の平均年収を全国的に見ると、男女計は400万円以上の都道府県が多い傾向です。しかし、九州地方の大分県と長崎県以外の県では男女計の平均年収が300万円台となっています。宮崎県には、毎年昇給する施設が多いため、介護支援専門員（ケアマネジャー）として1つの職場に長く勤めることで年収アップが見込めるでしょう。

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2.　【サービス内容別】宮崎県における介護職の給料相場

宮崎県にある介護職求人の特徴は、正社員向けの求人が約8割占めていることです。非正規雇用向けの求人は少ない傾向にあるものの、正社員として長く働きたい人には希望に合った施設を見つけられる可能性が高いと言えます。

以下では、全国および宮崎県の介護職の給料相場をサービス内容別に紹介します。なお、全国の金額は処遇改善加算を取得している施設のデータを、宮崎県の金額は「マイナビ介護職」に掲載されている求人情報を参考にしています。

2-1.　介護老人保健施設

介護老人保健施設とは、在宅復帰を望む利用者に機能訓練・リハビリなどのサービスを提供する施設を指します。

下記は、全国平均および宮崎県の介護老人保健施設の給料相場をまとめた表です。

	給料相場（月給）
全国平均（※1）	約33.9万円（常勤の者）
宮崎県（※2）	約15万～24万円

（※1出典：厚生労働省「令和２年度介護従事者処遇状況等調査結果（第８３表　介護職員の平均給与額等（月給の者），サービス種類別，勤務形態別（処遇改善加算（Ⅰ）～（Ⅴ）を取得している事業所））」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf）
（※2出典：マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/）

宮崎県では、「残業少なめ」と記載された介護老人保健施設の求人が目立ちます。残業が少ない施設では、プライベートの時間を確保しやすく、資格取得に向けた勉強をしたり、趣味に打ち込んだりできるでしょう。また、育児・介護をしながら私生活の時間を確保しやすいため、プライベートを重視したい人におすすめです。

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2-2.　有料老人ホーム

有料老人ホームは、「介護付」「住宅型」「健康型」の3つに分類され、利用者に合わせたサービスを届けやすいという特徴があります。

下記は、全国平均および宮崎県の有料老人ホームの給料相場をまとめた表です。

	給料相場（月給）
全国平均（※1）	約32.2万円（特定施設入居者生活介護事業所・常勤の者）
宮崎県（※2）	約16万～24万円

（※1出典：厚生労働省「令和２年度介護従事者処遇状況等調査結果（第８３表　介護職員の平均給与額等（月給の者），サービス種類別，勤務形態別（処遇改善加算（Ⅰ）～（Ⅴ）を取得している事業所））」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf）
（※2出典：マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/）

宮崎県の有料老人ホームの特徴は、JR日豊本線沿いに開設された施設が多く、通勤しやすいことです。施設から最寄り駅まで、徒歩10分圏内に位置している場合がほとんどで、車を持っていない人・通勤にかかる負担を減らしたい人に適しています。

また、宮崎県の有料老人ホームからは、夜勤専従の求人も出されています。夜勤専従の求人は、準夜勤専従と通常の夜勤専従の2種類であり、月給は通常の夜勤専従のほうが約2万円高くなっています。ただし、夜勤専従は昼夜逆転した生活になるため、向き・不向きがある点に注意してください。

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2-3.　特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは公的な施設として知られており、「多床室」「従来型個室」「ユニット型個室的多床室」「ユニット型個室」などの施設形態があります。

下記は、全国平均および宮崎県の特別養護老人ホームの給料相場をまとめた表です。

	給料相場（月給）
全国平均（※1）	約35.0万円（介護老人福祉施設・常勤の者）
宮崎県（※2）	約15万～25万円

（※1出典：厚生労働省「令和２年度介護従事者処遇状況等調査結果（第８３表　介護職員の平均給与額等（月給の者），サービス種類別，勤務形態別（処遇改善加算（Ⅰ）～（Ⅴ）を取得している事業所））」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf）
（※2出典：マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/）

宮崎県の特別養護老人ホームの特徴は、正社員・非常勤・パートなど、さまざまな雇用形態の募集をしていることです。前述した通り、宮崎県は正社員向けの求人が半数以上を占めるため、非常勤・パートで介護職に就きたい人は、特別養護老人ホームから調べてみましょう。

また、宮崎県の特別養護老人ホームの中には、資格取得を支援する施設があります。中には、施設内で通信制の「介護福祉士実務者研修」を実施している特別養護老人ホームもあり、働きながらスキルを身につけることが可能です。

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2-4.　通所介護（デイサービス）

通所介護（デイサービス）は、生活の介助だけでなく、レクリエーション活動を通して利用者の孤立防止を図る施設です。

下記は、全国平均および宮崎県の通所介護（デイサービス）の給料相場をまとめた表です。

	給料相場（月給）
全国平均（※1）	約28.1万円（常勤の者）
宮崎県（※2）	約16万～25万円

（※1出典：厚生労働省「令和２年度介護従事者処遇状況等調査結果（第８３表　介護職員の平均給与額等（月給の者），サービス種類別，勤務形態別（処遇改善加算（Ⅰ）～（Ⅴ）を取得している事業所））」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf）
（※2出典：マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/）

宮崎県には、固定休が日曜日に設けられている通所介護（デイサービス）の求人があります。シフトで週休2日と定めている施設や、4週8休と定めている施設に比べて、家族・知人との時間を確保しやすいことがメリットです。

また、宮崎県の通所介護（デイサービス）からは、介護職員を対象にした求人が多く出されています。月給相場は約20万円となっており、手当の有無で月給に差が生じる場合がほとんどです。そのため、求人をチェックする際は、月収と賞与に加えて手当の種類も注目しましょう。

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2-5.　グループホーム

グループホームは、利用者が共同生活の中で協力し合い、可能な限り自分たちの力で生活を送る施設です。そのため、スタッフは必要に応じた介助を行う機会が多くなります。

下記は、全国平均および宮崎県のグループホームの給料相場をまとめた表です。

	給料相場（月給）
全国平均（※1）	約28.8万円（認知症対応型共同生活介護事業所・常勤の者）
宮崎県（※2）	約14万～21万円

（※1出典：厚生労働省「令和２年度介護従事者処遇状況等調査結果（第８３表　介護職員の平均給与額等（月給の者），サービス種類別，勤務形態別（処遇改善加算（Ⅰ）～（Ⅴ）を取得している事業所））」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf）
（※2出典：マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/）

宮崎県にあるグループホームの月給の上限と下限の差が小さいのは、管理職者向けの求人が少ないためです。一般スタッフ向けの求人が多く、基本的には施設の規模・経験の有無によって給与額に差が生じます。

また、宮崎県のグループホームには、寮を完備した施設も少なくありません。通勤しやすいだけでなく、通常の賃貸物件より家賃を抑えて入居できる場合がほとんどです。月々の固定費を抑えたい人は、求人検索のページで「寮完備」などのフリーワードを入力し、求人情報を検索しましょう。

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まとめ

宮崎県の介護職の平均年収は、全国と比較すると低い傾向にあります。平均年収は東京都・大阪府などの大都市圏の金額も含まれるため、実際には宮崎県と同様に300万円台の都道府県も多くあります。

「マイナビ介護職」では、専任のアドバイザーによるヒアリング・条件交渉などのサポートを無料で受けることができます。求職者様の希望条件に沿った求人を提案することもできますので、自分に合った施設に転職したい人は、ぜひマイナビ介護職をご利用ください。

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※当記事は2022年7月現在の情報をもとに作成しています

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