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【東京都】介護職の求人動向は?有効求人倍率や実際の求人状況も紹介

公開日:2021.10.27 更新日:2022.08.23

東京都は、全国で最も総人口・高齢者人口が多い都市です。その一方で、高齢化率は全国で2番目に低い23.1%となっています。

(出典:内閣府「令和3年版高齢社会白書」/https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/zenbun/03pdf_index.html

ほかの都道府県に比べて高齢化率が低いとはいえ、東京都で介護職に対する需要が減っているわけではありません。東京都で働きたい場合は、東京都の求人動向を知っておけば、就職活動・転職活動に生かせるでしょう。

今回は、東京都における介護職の有効求人倍率の動向や求人状況を解説します。

1. 【東京都】介護職における有効求人倍率の動向

東京都の介護職の有効求人倍率は7.39倍と、全都道府県の中で最も高い数値です(2019年11月時点)。全国で2番目に高い愛知県は6.77倍、3番目の奈良県は5.87倍であり、東京都は群を抜いて有効求人倍率が高いことが分かります。埼玉県5.62倍、千葉県4.67倍、神奈川県5.36倍、茨城県5.06倍、栃木県3.97倍、群馬県4.46倍であるため、関東圏で比較してもその差は歴然です。

(出典:厚生労働省「介護分野における特定技能について」/https://jicwels.or.jp/wp-content/uploads/2020/01/2.%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E5%88%86%E9%87%8E%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%89%B9%E5%AE%9A%E6%8A%80%E8%83%BD%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%EF%BC%88%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81%EF%BC%89.pdf

また、2021年7月時点における東京都の介護サービス業の有効求人倍率は6.37倍です。東京都の全職業平均の有効求人倍率が1.19倍であることを考慮すると、介護職の有効求人倍率は非常に高いと言えるでしょう。

(出典:東京労働局「一般職業紹介状況(令和3年7月分)」/https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/news_topics/houdou/030831_toukeishiryou_00001.html

このことから、東京都は全国でもトップクラスで介護職の需要が高い状態です。

1-1. 東京都で介護職の需要が高い理由

東京都で介護職の需要が高い理由は「介護を必要とする高齢者が多い」「介護人材が不足している」の2点が挙げられます。

実際に、東京都の要支援・要介護者数の合計は約63.5万人であり、全国で第1位です。すべての要支援・要介護者数約684.8万人のうち、約1割を東京都が占めています。東京都は高齢者が約320万人いることも、要支援・要介護者数の多さにつながっているでしょう。

(出典:厚生労働省「介護保険事業状況報告(令和3年5月分)」/https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m21/2105.html

(出典:内閣府「令和3年版高齢社会白書」/https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/zenbun/03pdf_index.html

介護人材が不足している現状は、東京都の調査で明らかになっています。東京都が福祉施設などの事業所に対して行った調査によると、介護職員について「不足している」「大いに不足している」と回答した事業所がほとんどです。特に、訪問介護員が足りないと感じているのは、訪問系の施設で65.5%に達しています。

(出典:東京都「第8期高齢者保健福祉計画に向けた介護人材対策の方向性について(概要版)」/https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kourei/hoken/jinzai-iinkai/houkousei_2020.files/gaiyou2.pdf

したがって、東京都は介護職の需要が高いにもかかわらず、供給が追いついていないと言えるでしょう。

2. 【カテゴリー別】東京都における介護職求人の状況

東京都は、介護職の需要が非常に高いのが現状です。実際に、マイナビ介護職にも多数の求人情報が掲載されています。マイナビ介護職は、転職支援サービスを提供している転職サイトです。介護職に特化した求人情報を、勤務地や職種などのさまざまな条件で検索できます。

ここからは、職種・雇用形態・サービス内容に分けて、東京都の介護職の求人動向を解説します。

2-1. 【職種別】東京都の求人状況

東京都で出されている介護職の求人情報を職種ごとに分けると、下記のとおりです。

【職種別】東京都における介護職の求人状況(2021年9月時点)
介護職・ヘルパー 約3,993件
生活相談員 約413件
看護助手 約252件
ケアマネジャー 約1,175件
サービス提供責任者 約414件
施設長 約40件
サービス管理責任者 約5件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

東京都では、介護職・ヘルパーの求人が多数を占めています。東京都に次いで有効求人倍率が高い愛知県の介護職・ヘルパーの求人数は3,375件であり、東京都の8割程度となっていることからも、求人数の多さがうかがい知れます。

東京都の介護職・ヘルパー求人のうち、8割以上が介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)資格を持っていれば応募することが可能です。応募要件を経験不問・資格不問とする求人も少なくありません。そのため、「未経験から介護職にキャリアチェンジする」「経験はないけど介護職員初任者研修を修了した」という場合は、介護職・ヘルパーの求人をチェックしてみましょう。

実務経験があって収入アップを目指したい場合は、ケアマネジャーの求人を確認してみてください。新人でも応募しやすい介護職・ヘルパーに比べて、経験や特定の資格が必要なケアマネジャーの給与は高い傾向にあります。実際に、東京都の介護職員の平均年収は約388万円ですが、ケアマネジャーは約423万円です。ケアマネジャーには経験や能力に応じて手当を支給する事業所が多いため、給与水準が高くなっているのでしょう。

(出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

2-2. 【雇用形態別】東京都の求人状況

東京都で出されている介護職の求人情報を雇用形態ごとに分けると、下記のとおりです。

【雇用形態別】東京都における介護職の求人状況(2021年9月時点)
正社員(正職員) 約5,015件
契約社員(職員) 約159件
非常勤・パート 約1,454件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

正社員(正職員)を募集する求人数は、神奈川県で3,276件、千葉県で2,139件、埼玉県で1,963件です。そのため、東京都における正社員(正職員)の求人数は、首都圏でもトップクラスとなります。一方で、非常勤・パートの求人数は、隣の神奈川県1,679件のほうが上回っています。

正社員の求人数を資格別に見ると、介護福祉士が3,441件、社会福祉士が746件、介護職員初任者研修が2,486件、実務者研修が2,552件です。資格経験不問とする求人数は1,155件であり、資格や経験がなくても応募できる求人もあります。未経験・無資格でも正社員になれるチャンスはあるため、気になる求人があれば積極的にエントリーしてみましょう。

非常勤・パートでも「無資格・未経験可」とする求人が見られますが、「介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)以上」とする求人も少なくありません。しかし、中には資格取得支援制度や研修制度が整っている求人もあります。非常勤・パートとして働く場合は、効率的なキャリアアップを図れるかどうか、施設の待遇を確認するとよいでしょう。

2-3. 【サービス内容別】東京都の求人状況

最後に、東京都で出されている介護職の求人情報をサービス内容ごとに分けた結果を紹介します。

【サービス内容別】東京都における介護職の求人状況(2021年9月時点)
介護老人保健施設 約317件
有料老人ホーム 約1,674件
サービス付き高齢者向け住宅 約211件
特別養護老人ホーム 約587件
通所介護(デイサービス) 約1,076件
グループホーム 約322件
障がい者施設 約77件
訪問入浴 約51件
訪問看護 約146件
訪問診療 約16件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

サービス内容別では、有料老人ホームの求人が最も多い件数となっています。有料老人ホームは、入居者に対して食事や排泄、入浴の介助を行う職場です。日勤だけでなく夜勤もあり、決して楽な労働環境とは言い切れません。しかし、新しくオープンする施設や大手企業が運営する施設も多く、「年間休日110日以上」や「産休・育休の取得実績あり」など、働きやすい環境の整っている施設も存在します。そのため、福利厚生を重視しつつも高齢者に丁寧なケアを提供したい人は、有料老人ホームの求人を選択肢に入れてみましょう。

通所介護(デイサービス)も大手法人が経営する施設が多く、「残業少なめ」「日勤のみ」をアピールする求人が見られます。「プライベートの時間を確保したい」「仕事と家事・育児を両立したい」という場合は、通所介護の求人をチェックしてみてください。

有料老人ホームと比べて、訪問入浴・訪問看護の求人は少ない傾向です。しかし、東京都では訪問介護の人材不足が問題となっているため、今後新たに事業所などが設置されれば、求人情報もさらに増えるでしょう。

(出典:東京都「第8期高齢者保健福祉計画に向けた介護人材対策の方向性について(概要版)/https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kourei/hoken/jinzai-iinkai/houkousei_2020.files/gaiyou2.pdf

まとめ

東京都における介護職の有効求人倍率は7.39倍と、全国で最も高い水準です。高齢化率は比較的低いものの、要支援・要介護認定者数も全国トップであり、人材の確保・育成が進められています。そのことは、正社員の求人数が多いことも証明しています。

東京都には、介護職として活躍できる場が非常に多くあります。介護職として転職活動を行う場合は、マイナビ介護職をぜひご活用ください。求職者様の希望に合う転職先が見つかるよう、徹底的にサポートいたします。

東京都の介護職求人はこちら

※当記事は2021年9月現在の情報をもとに作成しています

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