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働くなら特養とグループホームのどちらがいい?仕事内容などを比較

公開日:2023.02.20 更新日:2023.03.10
働くなら特養とグループホームのどちらがいい?仕事内容などを比較

介護職として就職や転職を考える際、特養やグループホームのどちらを選ぶとよいか悩む方もいるでしょう。特養とグループホームの大きな違いは、入居対象者とその要介護度です。提供するサービスにも違いがあるため、介護職の働き方にも差が見られます。

この記事では、介護職の仕事内容や待遇などの面から、特養とグループホームの違いを解説した上で、それぞれがどのような方に向いているかを紹介します。職場選びにお悩みの方は、ぜひお役立てください。

1. 特養とグループホームの違い

特養とグループホームにはそれぞれ次のような特徴があります。

特養(特別養護老人ホーム・介護老人福祉施設)
要介護高齢者のための生活施設で、2015年4月より入居者は原則要介護3以上の方に限定されました。入浴や排泄、食事の介助のほか機能訓練や健康管理も行われます。

居室は4人部屋や個室で構成される「従来型」や、個室とリビングスペースで構成される「ユニット型」など計5種類あるのが特徴です。近年では、利用者さんの個性や生活リズムに寄り添った介護を行うユニット型特養が増えています。

特養の主な運営主体は地方自治体や社会福祉法人で、サービス受給者数は61.96万人にのぼります。

(出典:厚生労働省「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」
/ https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000663498.pdf

グループホーム(認知症対応型共同生活介護施設)
認知症の高齢者が共同生活をする住居のことで、要支援2または要介護1以上の方が入居できます。日常生活の世話や機能訓練があるのはもちろん、地域住民との交流の場が設けられていることも多くあります。

1ユニット(共同生活住居)の定員は5〜9人と少人数に設定されており、利用者さんは馴染みの人と関係性を築きつつ、家庭的な環境で生活が可能です。

グループホームの半数以上は営利団体によって運営され、サービス受給者数は20.7万人います。

(出典:厚生労働省「認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)」
/ https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000647295.pdf

特養とグループホームの最大の違いは入居対象者とその介護度です。特養は要介護3以上の方が主な入居者で、平成30年の平均要介護度は3.95でした。

(引用:厚生労働省「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」
/ https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000663498.pdf

一方で、グループホームの入居対象は認知症の方で、平均要介護度は2.74となっています。

(引用:厚生労働省「認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)」
/ https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000647295.pdf

1-1. 仕事内容の違い

高齢者への介護サービスを24時間体制で提供している特養とグループホームですが、仕事内容には次のような違いがあります。

特養
食事や入浴などの身体介護と、掃除や洗濯といった生活援助が主な業務内容です。要介護3以上の方が大多数のため、身体介護業務の比重が高くなっています。

また、健康管理や療養上の管理も含まれるのが特徴です。

グループホーム
利用者さんと家事を分担したり一緒に食事を囲みながら生活支援をしたりすることで、自立した生活が営めるようサポートします。必要な方には身体介護や生活援助を行う場合もあります。

グループホームの大きな特徴は、認知症に対する理解や適切な対応が求められる点です。認知症の症状を遅らせる取り組みとして、レクリエーションやリハビリ指導なども業務の一環で行います。

1-2. 夜勤の状況の違い

日本医療労働組合連合会の資料に掲載された、特養とグループホームの夜勤状況をまとめると次の表のようになります。

特養 グループホーム
夜勤回数(月平均) 4.4回 4.9回
2交代勤務の施設割合 50% 88.5%
スタッフの配置基準 25人以下で1人以上 1ユニット(9人以下)で
1人以上

(引用:医療労働「2020年介護施設夜勤実態調査結果」
/ http://irouren.or.jp/research/6620786b02aef4707b52639ec5c3efdfec26cfd1.pdf

特養はスタッフの配置人数がグループホームに比べて少ない傾向にあります。日勤は利用者さん3人に対してスタッフが1人以上配置される一方で、夜勤では25人に1人と非常に少なくなります。少ない人数で夜勤業務を行う上に夜間に利用者さんが急変するリスクもあるため、体力的にも精神的にも大変さを感じやすいでしょう。

一方で、グループホームは特養と比べて2交代制勤務を採用している施設が多く、16時間以上の勤務となることが多い傾向です。また、1か月の夜勤回数も特養と比べると多い傾向にあり、生活リズムがつかめないという方もいるでしょう。そのため、グループホームには夜勤を専門とする介護士の方がいる場合もあります。

2. 特養とグループホームの待遇の違い

同じ介護業界の施設であっても、特養とグループホームでは働き方が異なります。特養は高い介護スキルが身につけられる一方で、身体介護による体力的な負担や看取りをはじめとした精神的な厳しさもあります。グループホームは特養ほど身体介護の割合は高くありませんが、認知症に対する専門的知識が必要不可欠です。働き方の違いは待遇と大きく関係します。

以下では、特に気になる給料の違いについて紹介します。

2-1. 給料の違い

厚生労働省が発表した「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、特養の平均月給は345,590円で、グループホームの平均月給は291,460円でした。介護職全体の平均月給が316,610円であることから、特養は平均額よ3万円ほど高く、グループホームは平均額より2万円程度低いことが分かります。

(引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」
/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03kekka.pdf

なお、介護職員初任者研修や介護福祉士といった資格の有無でも、平均給料に5万円ほどの差があります。資格取得はキャリアアップだけでなく、給与アップにもつながるでしょう。

特養 グループホーム
資格あり 349,420円 295,600円
資格なし 293,060円 247,700円

(引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」
/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03kekka.pdf

3. 特養とグループホームが向いている方の特徴

特養とグループホームのどちらで働くか悩む方も多くいるでしょう。両者とも体力がある方やシフト勤務に抵抗がない方のほうが向いていると言えますが、仕事内容や施設の特徴からそれぞれに向いている方の特徴もあります。

ここでは、特養とグループホームそれぞれに向いている方の特徴を解説します。

3-1. 特養が向いている方

特養が向いている方の特徴は次の3点です。

・じっくりと利用者さんに向き合って介護がしたい方
・介護スキルを向上させたい方
・安定運営の施設で働きたい方

特養は終身で入居する利用者さんが多く、長期的に利用者さんと関係を築けることがメリットです。そのため、じっくりと長きにわたって介護をしたい方は特養職員に向いています。

また、特養は要介護度が高い利用者さんが多く在籍するため、高い介護スキルを身につけられます。,特に従来型と呼ばれる施設では、多くの利用者さんを多数の職員で介護します。ベテランの実務を間近で見られる機会も多く、介護経験が浅い方もさまざまな介護業務が学べる環境です。

腰を据えて長く働きたいと考えている方にも特養は向いています。特養の運営は地方公共団体や社会福祉法人などであるため民間企業よりも安定しており、人員削減のリスクも低いでしょう。

3-2. グループホームが向いている方

グループホームが向いている方の特徴は次の3点です。

・利用者さんとの交流を楽しめる方
・利用者さんを観察し、考えて行動できる方
・認知症ケアの知識をつけたい方

利用者さんとの交流を楽しめる方はグループホームの勤務に向いています。グループホームではレクリエーションの企画といったコミュニケーションの場が豊富にある点が魅力です。利用者さんとの交流を通じて信頼関係ができると、仕事に対して大きなやりがいが感じられるでしょう。

また、利用者さんをよく観察して必要な支援を考えられる方はグループホームに向いています。グループホームは利用者さんの自立を援助するという役割があります。そのため、適切なサポート内容を考えて行動する姿勢が必要です。

認知症ケアという専門的な知識を身につけたい方もグループホームに向いています。認知症に対する専門性を高めることで介護職員としてスキルアップができ、付加価値のある介護人材になれるでしょう。

まとめ

特養は要介護3以上の利用者さんが多く、身体介護業務が中心となり、幅広い介護スキルを身につけることができます。一方で、グループホームは認知症のある要支援2・要介護1以上の方が対象の施設であり、利用者さんの自立した生活をサポートすることが、介護職の主な仕事です。

利用者さんとじっくり向き合いながらスキルアップを目指したい方には特養、利用者さんのサポートをしながら認知症ケアの知識を身につけたい方にはグループホームが向いていると言えます。ただし、適性は働きながら身につくものでもあります。思い描いたキャリアを実現するために、希望する施設に入職し、経験を積むこともおすすめです。

介護職として就職・転職する際に、どのような施設が自分に合っているか悩む場合は、ぜひ「マイナビ介護職」にご相談ください。介護業界に精通したキャリアアドバイザーが、転職の進め方や応募先選びをサポートいたします。

※当記事は2022年11月時点の情報をもとに作成しています

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