介護職を辞めたい!みんなが辛い9つの理由と、その対策

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現在の勤め先を辞めようか、それとも続けていこうか迷っていませんか?気持ちが揺れているなら自身の気持ちを整理することから始めてみましょう。現役介護職として勤務している筆者の経験をもとに、今回は介護職にありがちな、9つの退職理由とその対策についてご紹介します。結論を出すのはこれを読んでからでも遅くはないはずです。

あるある編~3大辞めたい理由

筆者は、とある介護施設で施設長を経験したことがあり、職員の退職にも何度か立ち会ってきました。 ここでは、よくある退職理由ベスト3を見ていきましょう。

1.人間関係が悪い

介護施設は24時間・365日営業のため、人間関係も濃密になりがちなことから、その手のトラブルが絶えないといわれています。

公益財団法人介護労働安定センターが実施した調査では、「介護職を辞めた理由」として「職場の人間関係に問題があったため」の回答が最も多い結果に。

一口に人間関係のトラブルといっても、「あのスタッフと同じシフトにしないで欲しい」「苦手なご利用者がいる」などさまざま。まずは自身で解決することを前提に、職場の同僚など、理解者に相談することがポイント。

2.幸せな結婚・出産・育児がしたい

これから結婚・出産・育児をしながら働きたいと考えている方は、自身のライフプランをどうしたいかが大前提。結婚後やこどもが生まれた後にどのような生活をしたいのか、よく考えてみましょう。

希望する生活水準を想定して、今の職場の給料制度(ベースアップ)で満足できるか、育休休暇や時短勤務などにも理解のある職場かどうか、振り返ってみてはいかがでしょうか。

3.運営側と理念が合わない

この理由を挙げる人の多くは、おそらく入社前に聞いた会社の理念と実際の仕事内容が、「余りにもかけ離れていた」と痛感しているのではないでしょうか。

よく聞く理由として「本来あるべきはずの手厚い介護ができていない」というのが挙げられます。

しかし、不満は課題として捉えることもできます。課題が明確であれば、介護施設側に改善策とその期限を投げかけてみるのも一手。提案後の様子を見て判断しましょう。

モチベーション編~やる気が維持できない

モチベーションは、働く上での屋台骨。いくら好きで始めた介護の仕事でも、心が折れてしまったら元も子もありません。介護職のなかには、以下の理由からモチベーションが維持できなくなり、退職を決意してしまう人も多いようです。

4.給料が低い!

多くの介護職員が直面する、介護業界の低賃金問題。

現状の給与に不満があるなら、まず雇用契約書を確認しましょう。記載されている内容は守られているか、今後昇給する可能性があるのかどうか、残業代や手当はきちんと支給されているのかを確かめ、「怪しいな」と感じたら施設長や人事といった「給与部門の担当者」に相談してみましょう。
また、即昇給は無理でも、資格手当のために資格を取る、夜勤帯のシフトを増やすなど、自助努力で現状が変えられる場合も。

5.将来の見込みが立たない

将来性といっても、「自身の体力・技術で仕事を続けていけるのか」、「今の会社で良いのか」、「介護業界の先行きが不安」など、多くの捉えどころがあります。

自身の働き方に対するビジョンを明確にして考えましょう。

例えば「今の介護施設ではスキルの向上は望めないものの、とりあえず経験を積むことで管理職になれる可能性は高いので、続けてみよう」、あるいは「現状の給与体系は不満だが、国の処遇改善に対しては理解のある会社だから、スキルアップのために続けてみよう」という風に、現状とビジョンから判断できるはず。

施設自体の将来が不安なときは、会社と施設の経常利益について調べるのもおすすめです。
経常利益率5%前後が、介護事業の平均といわれています。これを大幅に下回るようなら、将来性は見込めない施設なのかもしれません。

6.他に良い仕事・職場がある

他にやりたい仕事があって悩んでいる場合、まずは転職のきっかけを振り返ることが重要です。だれもが今の仕事に満足している訳ではなく、どの職場でも多かれ少なかれつらさは伴うもの。

思い切って新しい環境に飛び込んでみるのも良いですが、自分の適性や、今の職場のつらさは一時的なものかどうか、なども考慮しましょう。

労働環境編~耐えられない介護業界の現状

最後の3つは、介護業界全体が直面する問題や労働環境などについてです。

7.人手不足で忙しすぎる

筆者が記憶する限り、介護業界の人材不足は介護保険制度の発足当初から叫ばれています。
同制度は2000年スタートですが、かれこれ20年以上、いまだに改善されていないと感じます。

現場ではシフト調整や派遣社員のヘルプを依頼する、ICT化を導入するなど、さまざまな取り組みが行われています。職員全体の共有力で離職防止に努めていた介護施設もありました。

まずは今の職場が人員配置の基準を満たしているのかどうか確認。また、コミュニケーションを密に取ることでイライラが解決することもあります。自分から周囲に働きかけてみましょう。

8.労働条件が悪い

業務内容が負担と感じるようであれば、一度、冷静に問題点を洗い出した上で、施設長や人事に相談しましょう。実際の介護現場でありがちなのは、

・夜勤契約で採用されたが、実際に働いてみて負担になった
・日勤契約で採用された後、夜勤をしたくなったけどさせてもらえない
・残業なしと聞いて入社したのに、残業だらけ
・会社都合で夜勤の回数を減らされた

といったケースです。

もちろん、すべての要求を飲んでもらえるに越したことはありませんが、相談する際は、事前に期限や条件など「自分が譲歩できる最低ライン」を設定しておいたほうが交渉しやすいかもしれません。

9.体力的にも精神的にもつらい

体ありきの介護現場は、ある意味で戦場。日々の介助による足腰の負担から、ぎっくり腰を患ってしまったり、日勤と夜勤の変則勤務や、職場の人間関係に悩まされたりして、精神的につらくなる人も少なくありません。

こうした心身面の負担が退職理由の場合、つらい現状を一刻も早くだれかに伝えることが「自分の心と体を守る」と考えましょう。熟練の先輩スタッフに相談すれば、体の使い方や有効なアフターケアを教えてもらえるはず。

メンタル面のケアは、一概にはいえませんが、冷静な判断が難しいときは、環境を一旦リセットする必要があるかもしれません。ゆっくり回復するために休職を検討するのも良いでしょう。

<まとめ> 最後は自分が納得できるかどうか

今回ご紹介した解決策の大前提は、自分で「なぜ辞めたいのか」「なぜ迷っているのか」を洗い出すこと。その上で迷うようだったら、施設長に1対1の時間を作ってもらい直接相談することをおすすめします。ただ施設長とはいえ、相手も人です。すべてが納得いく答えではないこともあるでしょう。

転職するかどうかは、最終的には自分自身が決めるものです。たとえ回答に納得できなくても、その前に至る自身のモヤモヤを整理して臨めたのであれば、踏ん切りもつきやすいはず。

介護施設は全国に数多あるので、辞めたいと思ったら早めに新天地に向けて準備するのも、もちろんアリです。気持ちを整理しても決意が変わらないなら、退職するまで数か月は設けておきたいところ。その間は、転職先の情報収集に費やしましょう。退職時期をボーナス後に設定しておくことも、計画的な進め方ですよ。

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プロフィール

鹿賀大資

介護福祉士・ライター

施設介護で10年のキャリアを持つ現役介護福祉士。介護系WEBサイトにて、介助にまつわるコラムや記事を執筆。自らの介護エピソードはもちろん、同僚スタッフの体験談など、現場の声なき声を発信している。

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