【青森県】介護職の求人動向は?有効求人倍率や実際の求人状況も紹介
青森県は、農作物・魚介類が豊富に採れる都道府県として知られており、本州の最北端に位置します。全国の傾向と同様に高齢化が進んでおり、2019年10月時点における高齢化率は33.3%と全国平均の28.8%を上回っています。
(出典:内閣府「令和3年版高齢社会白書(全体版)」/https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/zenbun/03pdf_index.html)
青森県では高齢化が加速していることを受けて、エリアを問わずさまざまな施設から介護職求人が出されている状況です。
この記事では、青森県における介護職の求人動向を「有効求人倍率」「採用率・離職率」「介護職需要が高い理由」の観点から紹介します。カテゴリー別に青森県における介護職の求人状況も解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 【青森県】介護職の求人動向
青森県では、市部・郡部を問わずさまざまなエリアで人材が求められているため、居住エリアにある施設から出された求人を見つけることが難しくありません。
ここからは、青森県における介護職の求人動向として、「有効求人倍率」「採用率・離職率」「介護職需要が高い理由」を紹介します。
1-1. 全国と青森県の有効求人倍率
有効求人倍率は、求職者1人に対して何件の求人があるのかを示す数値です。たとえば、有効求人倍率が2倍の場合は、求職者1人に対して約2件の求人があると言えます。
下記は、都道府県別における介護職の有効求人倍率をまとめた表です。
【都道府県別】介護職の有効求人倍率(※2019年11月時点) | |
---|---|
【全国平均】 | 4.45 |
北海道 | 3.34 |
青森県 | 3.10 |
岩手県 | 2.70 |
宮城県 | 4.13 |
秋田県 | 3.06 |
山形県 | 3.28 |
福島県 | 3.57 |
茨城県 | 5.06 |
栃木県 | 3.97 |
群馬県 | 4.46 |
埼玉県 | 5.62 |
千葉県 | 4.67 |
東京都 | 7.39 |
神奈川県 | 5.36 |
新潟県 | 3.58 |
富山県 | 4.97 |
石川県 | 4.27 |
福井県 | 4.34 |
山梨県 | 2.71 |
長野県 | 3.53 |
岐阜県 | 5.80 |
静岡県 | 4.50 |
愛知県 | 6.77 |
三重県 | 4.76 |
滋賀県 | 3.58 |
京都府 | 4.40 |
大阪府 | 5.70 |
兵庫県 | 4.56 |
奈良県 | 5.87 |
和歌山県 | 3.04 |
鳥取県 | 2.89 |
島根県 | 3.02 |
岡山県 | 4.49 |
広島県 | 4.37 |
山口県 | 3.55 |
徳島県 | 3.68 |
香川県 | 3.67 |
愛媛県 | 4.36 |
高知県 | 2.83 |
福岡県 | 3.60 |
佐賀県 | 3.07 |
長崎県 | 2.81 |
熊本県 | 3.77 |
大分県 | 2.80 |
宮崎県 | 2.75 |
鹿児島県 | 2.98 |
沖縄県 | 2.74 |
(出典:厚生労働省「介護分野における特定技能について」/https://jicwels.or.jp/wp-content/uploads/2020/01/2.介護分野における特定技能について(厚生労働省).pdf)
青森県における介護職の有効求人倍率は、全国平均を下回っています。しかし、岩手県の2.70倍や秋田県の3.06倍より高くなっており、青森県は近隣県より介護職を求める施設が少なくありません。
また、青森県の全業種を含めた有効求人倍率は約1倍となっており、介護職の数値が特別高いことがうかがえます。
1-2. 青森県の採用率・離職率
採用率と離職率を知ることで、各エリアの介護職の増加率を把握できます。下記は、東北地方における、介護職の1年間の採用率・離職率・増加率をまとめた表です。
【東北地方】介護職の1年間の採用率・離職率・増加率(※2020年10月時点) | |||
---|---|---|---|
採用率(%) | 離職率(%) | 増加率(%) | |
【全国平均】 | 16.0 | 14.9 | 1.1 |
【東北地方平均】 | 13.7 | 13.8 | -0.1 |
青森県 | 13.0 | 12.6 | 0.4 |
岩手県 | 13.6 | 13.4 | 0.2 |
宮城県 | 17.0 | 13.9 | 3.1 |
秋田県 | 13.5 | 13.5 | 0.1 |
山形県 | 12.9 | 12.5 | 0.4 |
福島県 | 12.6 | 17.2 | -4.6 |
※備考 ・1年間の採用率=1年間の採用者数÷1年前の在籍者数×100 ・1年間の離職率=1年間の離職者数÷1年前の在籍者数×100 ・介護職3職種(訪問介護職員・介護職員・サービス提供責任者)の統計 |
(出典:公益財団法人介護労働安定センター「―令和2年度 介護労働実態調査結果について―」/http://www.kaigo-center.or.jp/report/2021r01_chousa_01.html)
青森県における介護職の採用率は、全国平均および東北地方平均を下回っています。しかし、青森県の離職率は全国平均および東北地方平均を下回っており、スタッフが働きやすい環境を整えた施設が多いことが考えられます。
青森県における介護職の増加率は0.4%となっており、高い数値ではありませんが、着実に人材の確保が進められている状況です。
1-3. 青森県の介護職需要が高い理由
青森県では、団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据えて、「あおもり高齢者すこやか自立プラン2021」を策定しています。同制度では、高齢者が安心して生活を送ることができるよう、「介護サービスの基盤の整備」「地域包括ケアシステムの強化」に取り組んでいる状況です。
また、青森県では高齢化率が年々上昇しており、介護サービスを求める高齢者と介護サービスを提供する人材の需要と供給が、将来的に成り立たなくなることを懸念しています。
今後も介護サービスを提供し続けるために、青森県では人材確保を進める施設が多い傾向です。
(出典:青森県「あおもり高齢者すこやか自立プラン2021(青森県老人福祉計画・青森県介護保険事業支援計画・青森県介護給付適正化計画)について」/https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/koreihoken/sukoyaka_jiritsuplan_2012.html)
2. 【カテゴリー別】青森県における介護職求人の状況
「マイナビ介護職」では、履歴書や職務経歴書の添削・面接や待遇面の交渉などのサービスを提供しています。また、求職者様の転職状況をヒアリングし、希望条件に合った求人の提案もいたします。充実したサポートを受けながら転職活動を進めたい人は、ぜひマイナビ介護職をご利用ください。
ここからは、マイナビ介護職の情報をもとに、職種・雇用形態・サービス内容に分けて青森県の求人状況を紹介します。
2-1. 【職種別】青森県の求人状況
介護職の求人数は、どの都道府県においても「介護職・ヘルパー」の求人が多い傾向です。
下記は、職種別に見た青森県の介護職の求人状況をまとめた表です。
【職種別】青森県における介護職の求人状況(2021年10月時点) | |
---|---|
介護職・ヘルパー | 約65件 |
生活相談員 | 約10件 |
看護助手 | 約3件 |
ケアマネジャー | 約3件 |
サービス提供責任者 | 約3件 |
施設長 | 約0件 |
サービス管理責任者 | 約0件 |
(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/)
青森県における介護職の月給相場は、約15万~30万円となっています。基本的には、経験・資格の有無で給与差は出にくいため、給与アップを目的に転職をする人は、職種にこだわることが大切です。
特にサービス提供責任者は、30万円以上の月給を提示している求人が多く、介護職経験者におすすめの職種です。また、一般的なスタッフと比べて施設の管理・利用者家族の対応など、責任感のある仕事が増えるため、やりがいを求めて転職をする人にも適しています。
2-2. 【雇用形態別】青森県の求人状況
求人を探す際は、職種以外に雇用形態に注目しましょう。1つの施設に長期間勤めたい人は正社員・契約社員を、勤務日数や時間に融通を利かせたい人は非常勤・パートを選ぶと、理想とする生活を送りやすくなります。
下記は、雇用形態別に見た青森県の介護職の求人状況です。
【雇用形態別】青森県における介護職の求人状況(2021年10月時点) | |
---|---|
正社員(正職員) | 約48件 |
契約社員(職員) | 約9件 |
非常勤・パート | 約27件 |
(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/)
青森県では、正社員と契約社員どちらも資格保有者を募集する施設が多く、給与・諸手当・労働時間で大きな差はありません。契約社員の場合は勤務期間が限定されますが、正社員登用制度を採用する施設もあることから、業務態度・評価によっては正社員として働くことも可能です。
青森県における介護職の非常勤・パートは、「日勤帯のみ」「残業少なめ」と記載された求人が多く、子育て・介護と両立させやすいという魅力があります。また、夜勤専従の求人もあるため、日中の時間を確保したい人・出勤日数を抑えて日勤と同等の給与を得たい人におすすめです。ただし、昼夜逆転した生活に抵抗感がある人には、夜勤専従の働き方は適していません。
2-3. 【サービス内容別】青森県の求人状況
介護職と一口に言っても、サービス内容が異なると働き方が若干異なります。たとえば、通所介護(デイサービス)・通所リハ(デイケア)は、日中に機能訓練・レクリエーションを行うため、夜勤がない施設・日勤でも不規則な出勤にならない施設がほとんどです。サービス内容を絞って求人を探す際は、各サービスの特徴を理解しておきましょう。
下記は、サービス内容別に見た青森県における介護職の求人状況をまとめた表です。
【サービス内容別】青森県における介護職の求人状況(2021年10月時点) | |
---|---|
介護老人保健施設 | 約4件 |
有料老人ホーム | 約1件 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 約3件 |
特別養護老人ホーム | 約11件 |
通所介護(デイサービス) | 約25件 |
通所リハ(デイケア) | 約2件 |
グループホーム | 約5件 |
障がい者施設 | 約0件 |
訪問入浴 | 約1件 |
訪問看護 | 約0件 |
訪問診療 | 約0件 |
(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/)
青森県は他の都道府県に比べて、有料老人ホーム・グループホームの求人が少なくなっています。特別養護老人ホーム・通所介護(デイサービス)以外は5件未満の求人数となっており、サービス内容を絞って求人を比較することは難しいでしょう。そのため、青森県で介護職求人を探す際は、職種・雇用形態のみを絞ることがおすすめです。
青森県で最も求人数が多い通所介護(デイサービス)は、福利厚生が充実した施設が多い傾向です。福利厚生の一環としてキャリアアップ支援制度や、新・忘年会の補助を行う施設が見られ、スタッフがモチベーションを保ちながら働きやすい環境が整えられています。1つの施設に一定期間勤めることを目的に転職する人は、さまざまな福利厚生を用意した施設を選ぶことがポイントです。
まとめ
青森県における介護職の有効求人倍率は、全国平均よりも低いものの、3.10倍となっており、求職者1人に対して約3件の求人がある状況です。青森県の介護職求人数は職種で見ると「介護職・ヘルパー」、雇用形態で見ると「正社員」、サービス内容で見ると「通所介護(デイサービス)」が多くなっています。
「マイナビ介護職」では、求職者様のペースに合わせて最適な転職サービスを提供いたします。1人で転職を進めることに不安がある人は、ぜひマイナビ介護職をご利用ください。
※当記事は2021年10月現在の情報をもとに作成しています
介護・福祉業界の転職事情|仕事の種類・平均給与・おすすめの資格
【青森県】介護職員処遇改善加算の取得状況は?介護施策の状況も解説
関連記事

転職市場
| 公開日:2023.12.11 更新日:2023.12.14 |
介護のアルバイトは未経験でもできる?仕事内容や時給を解説
介護業界は人手不足であり、アルバイトを積極採用しています。施設によって...(続きを読む)

転職市場
| 公開日:2023.12.04 更新日:2023.12.14 |
60歳を過ぎた人でも介護職として働ける?メリットや注意点も解説
人生100年時代と言われる中で、高年齢者雇用安定法が改正されるなど働き...(続きを読む)

転職市場
| 公開日:2023.10.03 更新日:2023.10.04 |
ロングショートステイとは|介護職スタッフとして働く魅力も解説
ロングショートステイとは、ショートステイのサービスを例外的に長期間にわ...(続きを読む)

転職市場
| 公開日:2023.09.28 更新日:2023.09.28 |
介護の仕事の実態とは?離職率・大変な点・仕事内容・やりがいを解説
介護の仕事は、「大変な仕事だ」と言われることがあります。体力的な負担が...(続きを読む)