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【鹿児島県】介護職の求人動向は?有効求人倍率や実際の求人状況も紹介

公開日:2022.12.06 更新日:2022.12.07

鹿児島県は、高齢化率が全国平均を上回る水準で推移することが予想されている自治体です。そのため、鹿児島県では、長寿社会づくりを目指してさまざまな施策が行われており、介護職の需要も増加傾向にあります。

(出典:鹿児島県「鹿児島県高齢者保健福祉計画 令和3年度~令和5年度」/http://www.pref.kagoshima.jp/ab13/documents/86961_20210412151417-1.pdf

この記事では、鹿児島県における介護職の求人動向について、有効求人倍率・採用率・離職率・介護職の需要などを交えながら解説します。職種・雇用形態・サービス内容別の求人状況にも触れるため、鹿児島県で介護職として働きたい人は、ぜひ参考にしてください。

1. 【鹿児島県】介護職の求人動向

鹿児島県では、「鹿児島すこやか健康プラン」を策定し、保健・医療・福祉の総合的なサービスが受けられる地域包括ケアシステムの推進を図っています。特に、在宅医療・介護連携の推進に重点を置いて取り組みが進められており、介護職の需要も高まっています。

(出典:鹿児島県「鹿児島県高齢者保健福祉計画 令和3年度~令和5年度」/http://www.pref.kagoshima.jp/ab13/documents/86961_20210412151417-1.pdf

介護職の需要が高まっているとはいえ、希望に合う転職先を鹿児島県で見つけるためには、求人動向を把握する必要があります。以下では、鹿児島県における介護職の有効求人倍率や、採用率・離職率、介護職の需要が高い理由を紹介します。

1-1. 全国と鹿児島県の有効求人倍率

介護職の有効求人倍率は、全国平均で4.45倍となっており、全職種を含めた有効求人倍率である1.48倍と比較すると高い水準です。都道府県別の有効求人倍率を知ることで、地域ごとの介護職の需要や不足率を把握できます。

以下の表では、都道府県別の介護職の有効求人倍率を示しています。

【都道府県別】介護職の有効求人倍率(※2019年11月時点)
【全国平均】 4.45
北海道 3.34
青森県 3.10
岩手県 2.70
宮城県 4.13
秋田県 3.06
山形県 3.28
福島県 3.57
茨城県 5.06
栃木県 3.97
群馬県 4.46
埼玉県 5.62
千葉県 4.67
東京都 7.39
神奈川県 5.36
新潟県 3.58
富山県 4.97
石川県 4.27
福井県 4.34
山梨県 2.71
長野県 3.53
岐阜県 5.80
静岡県 4.50
愛知県 6.77
三重県 4.76
滋賀県 3.58
京都府 4.40
大阪府 5.70
兵庫県 4.56
奈良県 5.87
和歌山県 3.04
鳥取県 2.89
島根県 3.02
岡山県 4.49
広島県 4.37
山口県 3.55
徳島県 3.68
香川県 3.67
愛媛県 4.36
高知県 2.83
福岡県 3.60
佐賀県 3.07
長崎県 2.81
熊本県 3.77
大分県 2.80
宮崎県 2.75
鹿児島県 2.98
沖縄県 2.74

(出典:厚生労働省「介護分野における特定技能について」/https://jicwels.or.jp/wp-content/uploads/2020/01/2.介護分野における特定技能について(厚生労働省).pdf

鹿児島県の有効求人倍率は2.98倍で、全国平均を下回る倍率です。全国平均より低い倍率ではあるものの、九州・沖縄地方8県の中では4番目に高い数値です。また、東京都・愛知県など倍率が極端に高い地域が全国平均値を高めているという背景もあるため、鹿児島県の有効求人倍率は、決して低い水準ではないと言えるでしょう。

なお、鹿児島県の高齢化率は2040年には39.4%と、約5人に2人が65歳以上になる想定です。また、鹿児島県では、2025年時点で37,036人の介護職員が必要であると見込まれており、2,000人以上の職員が不足するという推計です。鹿児島県は、高齢化の進行や介護人材の将来的な不足への対策として、介護職の確保を積極的に進めています。

(出典:鹿児島県「鹿児島県高齢者保健福祉計画 令和3年度~令和5年度」/http://www.pref.kagoshima.jp/ab13/documents/86961_20210420172123-1.pdf

1-2. 鹿児島県の採用率・離職率

以下は、九州・沖縄地方の介護職の採用率・離職率・増加率を示した表です。

【九州・沖縄地方】介護職の1年間の採用率・離職率・増加率(※2020年10月時点)
採用率(%) 離職率(%) 増加率(%)
【全国平均】 16.0 14.9 1.1
【九州・沖縄地方平均】 15.9 15.1 0.8
福岡県 18.2 15.8 2.4
佐賀県 10.8 9.7 1.2
長崎県 15.4 15.0 0.4
熊本県 14.8 15.3 -0.5
大分県 11.7 12.3 -0.5
宮崎県 15.1 19.1 -4.0
鹿児島県 16.3 16.5 -0.2
沖縄県 18.8 14.2 4.6
※備考
・1年間の採用率=1年間の採用者数÷1年前の在籍者数×100
・1年間の離職率=1年間の離職者数÷1年前の在籍者数×100
・介護職3職種(訪問介護職員・介護職員・サービス提供責任者)の統計

(出典:公益財団法人介護労働安定センター「―令和2年度 介護労働実態調査結果について―」/http://www.kaigo-center.or.jp/report/2021r01_chousa_01.html

鹿児島県では採用率が16.3%となっており、全国平均・九州・沖縄地方平均をともに上回る割合です。九州・沖縄地方においても、3番目に高い採用率になっています。

鹿児島県では、介護人材の確保のため、「多様な人材の参入促進」「資質の向上」「労働環境・処遇の改善」を軸とした取り組みを促進しています。特に、多様な人材の参入促進において、介護体験や施設見学などのイベント、SNSによる情報発信、キャリア支援専門員による求職者とのマッチングを重点的に行っている点も魅力です。

また、スタッフが働き続けられる職場環境改善に向けた取り組みも数多く実施されています。例えば、介護事業所に対し、研修などを通して意識改革を行ったり、子育て世代の就労環境を確保するため、施設内保育施設の普及に努めたりといった施策が挙げられます。

(出典:鹿児島県「鹿児島県高齢者保健福祉計画 令和3年度~令和5年度」/http://www.pref.kagoshima.jp/ab13/documents/86961_20210420172123-1.pdf

1-3. 鹿児島県の介護職需要が高い理由

2010年時点における鹿児島県の健康寿命は、男性が71.14歳で全国7位、女性が74.51歳で9位です。健康寿命が長いため、日常生活が制限されずに生活できる期間が充実しており、鹿児島県では老後の生活を満喫する高齢者が多い傾向にあります。

(出典:鹿児島県「健康かごしま21(平成25年度~平成34年度)概要版」/https://www.pref.kagoshima.jp/ae06/kenko-fukushi/kenko-iryo/kenko/kagoshima21/gaiyou/documents/31952_20131211091447-1.pdf

一方で、要介護認定者数も増加傾向にあり、将来的に介護を必要とする人も増加すると考えられます。そのため、鹿児島県では今後さらに介護サービスや、介護職の需要が高まるでしょう。

(出典:鹿児島県「介護保険事業状況報告」/https://www.pref.kagoshima.jp/ae05/kenko-fukushi/koreisya/kaigohoken/report.html

2. 【カテゴリー別】鹿児島県における介護職求人の状況

「マイナビ介護職」では、専任のアドバイザーが登録者に対して1対1で転職サポートを実施します。ヒアリング内容にもとづき、最適な求人をご紹介いたしますので、鹿児島県で介護職求人をお探しの方は、ぜひご利用ください。

ここでは、マイナビ介護職に掲載されている求人情報をもとに、鹿児島県における介護職求人の状況を、職種・雇用形態・サービス内容に分けて解説します。

2-1. 【職種別】鹿児島県の求人状況

介護職には、現場で利用者の身体介護・生活支援を行う職種や、現場と各種機関を調整する窓口業務、現場を統括するマネジメントなど多様な仕事内容があります。職種によって、求人数や動向が異なるため、応募前に把握しておくことが必要です。

以下の表では、鹿児島県における職種別の求人状況を紹介します。

【職種別】鹿児島県における介護職の求人状況(2021年11月時点)
介護職・ヘルパー 約266件
生活相談員 約12件
看護助手 約55件
ケアマネジャー 約28件
サービス提供責任者 約2件
施設長 約5件
サービス管理責任者 約0件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

鹿児島県における職種別の求人では、「介護職・ヘルパー」の求人が最も多く見られます。介護職・ヘルパーの主な業務内容は、入所者の食事介助や入浴介助などの身体介護、生活支援です。介護職・ヘルパーの求人は「未経験者可」の求人が約半数を占めるため、経験を問わず働きやすい職場が多いと言えるでしょう。

2番目に多い職種が「看護助手」の求人です。他県では比較的少ない看護助手の求人が多い点は、鹿児島県の大きな魅力と言えます。看護助手は、医師や看護師の指示を受けて入所者のお世話・介助業務を行ったり、医師や看護師が円滑に業務に取り組めるようにサポートしたりする役割を担っています。夜勤がある職場も多く、夜勤手当などで高い給与を得ることも難しくありません。

2-2. 【雇用形態別】鹿児島県の求人状況

雇用形態によっても、求人数・求人状況は異なる場合が多い傾向です。鹿児島県では、正社員のみならず、契約社員や非常勤・パートなど多様な雇用形態の募集も豊富にあります。

以下の表では、鹿児島県における雇用形態別の求人状況を紹介します。

【雇用形態別】鹿児島県における介護職の求人状況(2021年11月時点)
正社員(正職員) 約329件
契約社員(職員) 約10件
非常勤・パート 約61件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

鹿児島県の求人を雇用形態別にみると、正社員の求人が最も多いことが分かります。有資格者のほうが、給与が高い場合もあるため、「初任者研修」「実務者研修」「社会福祉士」などの資格を持つ人は、募集要項を確認するとよいでしょう。正社員求人は求人の数も豊富で、多様な条件から適した求人を選ぶことができる点も魅力です。

また、非常勤・パートの求人では、時給1,000円前後が相場となっています。施設形態によっては賞与の支給で給与アップを見込める場合もあります。非常勤・パートの求人では、就業時間や回数が柔軟で、ライフスタイルに合わせた働き方ができる求人が多い傾向です。

2-3. 【サービス内容別】鹿児島県の求人状況

以下の表では、鹿児島県におけるサービス内容別の求人状況を紹介します。

【サービス内容別】鹿児島県における介護職の求人状況(2021年11月時点)
介護老人保健施設 約37件
有料老人ホーム 約16件
サービス付き高齢者向け住宅 約6件
特別養護老人ホーム 約61件
通所介護(デイサービス) 約58件
通所リハ(デイケア) 約15件
グループホーム 約42件
障がい者施設 約7件
訪問入浴 約0件
訪問看護 約2件
訪問診療 約0件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

鹿児島県では、「特別養護老人ホーム」「通所介護(デイサービス)」「グループホーム」の求人が多く見られます。

特別養護老人ホームは、社会福祉法人や地方自治体が運営している公的な介護保険施設です。公的な介護保険施設は、民間の施設と比較すると、基盤がしっかりしています。収入が安定しているだけでなく、賞与・福利厚生・研修制度などの待遇が整っている傾向です。

通所介護(デイサービス)では、日帰りで通う利用者に対し、入浴・排せつ・食事などの介護と、機能訓練を行います。施設では、自宅から施設までの利用者送迎業を実施する場合もあるため、ケアドライバーの求人も見られます。また、日勤が中心となるため、安定した生活リズムを保つことができるでしょう。

まとめ

鹿児島県は、介護職の採用率が全国平均、九州・沖縄地方平均を上回っており、介護人材の確保が積極的に行われている地域です。高齢化率についても、全国平均を上回る水準で推移しており、今後も介護職の需要が高まることが予想されています。

「マイナビ介護職」では、専任のアドバイザーが面接対策から入社後のアフターフォローまでお手伝いし、適した職場が見つかるよう転職活動をサポートします。鹿児島県を勤務地とする求人も多数掲載しているため、介護職の求人をお探しの際は、ぜひマイナビ介護職をご利用ください。

鹿児島県の介護職求人はこちら

※当記事は2021年11月現在の情報をもとに作成しています

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