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介護職員初任者研修は働きながら取得できる?タイミングや注意点も

公開日:2023.05.24 更新日:2023.05.24
介護職員初任者研修は働きながら取得できる?タイミングや注意点も

介護職員初任者研修は、働きながらでも課程を修了できる研修です。比較的、短期間で資格取得を目指すことができます。また、働いている方が学びやすいように配慮しているスクール・コースもあるため、働きながらでも介護職員初任者研修を受けることは可能です。

この記事では、介護職員初任者研修を働きながら修了できる理由を詳しく解説します。また、介護職員初任者研修を受講するタイミングや、働きながら受講する場合の注意点についても取り上げるため、ぜひご覧ください。

1. 介護職員初任者研修は働きながら取得できる?

介護職員初任者研修は、研修時間が短期間であるだけでなく、通信講座を併用して受講することもできるため、働きながらでも取得できます。ここでは、仕事をしながら空いた時間で講座を受講して資格を取得できる理由について紹介します。

1-1. 短期間で取得できる

厚生労働省により介護職員初任者研修の研修時間は130時間と定められており、スケジュール調整をできれば働きながら取得することも十分に可能と言える時間でしょう。1日あたりの学習時間を6〜7時間とすると、1週間に2回ほど講座を受講して、約2か月で資格を取得できるくらいのペースです。

介護職員初任者研修の上位資格である実務者研修では、450時間の研修が必要とされています。実務者研修と比べると短期間で取得できるため、介護の仕事をする上で最初に取得する資格といっても過言ではありません。

1-2. 通信講座を併用して受講できる

介護職員初任者研修の講座の中には、通学・通信併用の講座もあります。完全通学制の講座だと働きながら受講するのは難しいという方も、通信講座を併用することで資格取得までの負担を減らせるでしょう。

ただし、完全通信・独学では資格を取得できないため、注意が必要です。通信形式での受講が認められている科目と上限時間については、下記の表を参考にしてください。

【通信形式で実施できる科目ごとの上限時間と各科目の総時間】

科目 通信形式で実施できる上限時間 合計時間
1.職務の理解 0時間 6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援 7.5時間 9時間
3.介護の基本 3時間 6時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 7.5時間 9時間
5.介護におけるコミュニケーション技術 3時間 6時間
6.老化の理解 3時間 6時間
7.認知症の理解 3時間 6時間
8.障害の理解 1.5時間 3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 12時間 75時間
10.振り返り 0時間 4時間
合計 40.5時間 130時間

(引用:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」
/ https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000331389.pdf 引用日2023/03/10)

通信形式での実施が認められている科目については、積極的に通信講座を利用するとよいでしょう。完全通学で受講するよりもスケジュール調整がしやすいため、働きながらでも自分のペースで学習を進めることができます。

1-3. スクール・コースの選択肢が豊富である

介護職員初任者研修は、介護関係の資格を持っていない方が「初めての介護資格」として受講を検討する場合がほとんどです。働きながら受講する方も多いため、仕事やプライベートの時間も考慮したスクール・コースが豊富に展開されています。

夜間コース・土日コース・週1日コースなど、忙しい方でも無理なく通えるカリキュラムを組んでいるスクールも多いため、自分のペースで通える講座を探してみましょう。仕事やプライベートとのバランスを調整しやすいスクール・コースを選ぶと、学習を継続しやすいというメリットもあります。

1-4. 多くの受講生が合格できる

介護職員初任者研修には修了試験が設けられているものの、難易度は低く、多くの受講生が合格しています。試験と聞くと「直前に猛勉強しなければならない」「今の仕事に支障が出るかもしれない」と不安になる方もいるでしょう。しかし介護職員初任者研修の修了試験は、きちんと講座を受講していれば問題なく解答できるレベルでつくられています。

研修カリキュラムを最後まで受講できれば、修了試験を突破するのは難しいことではありません。勉強に対して苦手意識を持っている方や仕事で忙しい方でも、無理なく資格取得できるでしょう。

2. 働きながら介護職員初任者研修を取得する場合の受講タイミング

仕事をしながら介護職員初任者研修を取得するためには、受講タイミングが重要です。受講するタイミングによって、メリット・デメリットや、向いている方の特徴が異なるため、事前に確認しておきましょう。

2-1. 介護の仕事に就いてから介護職員初任者研修を受ける

介護の仕事をしながら介護職員初任者研修を受ける場合は、効率よくキャリアアップできるというメリットがあります。将来的に介護福祉士の資格を取得するためには「3年間の実務経験と実務者研修」という受験資格を満たす必要があります。なるべく早く介護福祉士の資格を取得したい場合は、実務経験の要件をできる限り早く満たさなければなりません。効率的なキャリアアップを目指している場合は、介護職員初任者研修を受ける前に介護施設に入職することがおすすめです。

介護施設によっては、資格取得支援制度を利用できる場合もあります。支援金がもらえたり、受講料の負担をしてくれたりする施設もあるため、積極的に利用するとよいでしょう。

一方、介護の仕事に就いてから介護職員初任者研修を受講すると、仕事と学習の両立を図らなければなりません。スクール・コースによっては、働きながら受講すると、非常に忙しくなってしまうところもあります。仕事と介護職員初任者研修の学習を両立するためには、働きながら受講する方を想定したスクール・コースを選ぶことが大切です。

2-2. 介護の仕事に就く前に介護職員初任者研修を受ける

介護以外の仕事をしながら転職前に受講する場合、金銭面でのリスクを最小限に抑えられるという点が最大のメリットです。仕事を辞めると失業手当をもらえますが、受給額は前職の給料よりも少なくなるため、収入面で不安定になりがちです。働きながら研修を受けると、失業手当などはもらえないものの、会社からの安定した収入を得ながら資格を取得できます。

介護の仕事に就く前に、介護職の雰囲気や仕事内容について学べるというのもメリットと言えるでしょう。講座を受講しながら「自分には合わないかも」と感じたときは、別の道を探すという選択肢を取ることも可能です。

介護以外の現在の仕事を続けながら、介護職員初任者研修を受けるデメリットは、仕事と学習の両立で忙しくなる点です。介護の仕事であれば、介護職員初任者研修を受けていることについて、職場の上司などからの理解を得やすいですが、介護以外の仕事の場合は理解を得ることは簡単ではありません。職場での理解が得られないことで、途中で挫折してしまう可能性があります。

2-3. 転職活動中に介護職員初任者研修を受ける

介護以外の仕事に就いている場合、今の仕事を辞めて、転職活動中に介護職員初任者研修を受講するという選択肢もあります。転職活動中に研修を受けると、ハローワークで給付金をもらえる可能性があります。仕事をしていない期間は時間に余裕が生まれるため、介護に関する学習だけに集中できるという点も大きなメリットの1つです。

仕事を辞めて転職活動中に介護職員初任者研修を受講するデメリットは、収入が減ってしまうという点です。失業手当をもらえるものの、前職の給料よりも低い金額が支給されるため、収入が減少してしまうでしょう。

3. 働きながら介護職員初任者研修を受ける場合の注意点

働きながら介護職員初任者研修を受ける場合は、通うスクールを慎重に検討する必要があります。介護職員初任者研修では、130時間の講座を受講できれば、修了試験を突破するのは難しいことではありません。講座を最後まで受講できるかどうかが、資格取得の鍵を握っていると言えるでしょう。

スクールを選ぶ際は、場所・時間・費用の3つに注目しなければなりません。無理なく通える場所にあるかどうかは、学習を挫折しないために重要なポイントです。仕事やプライベートの時間も考慮して、柔軟にスケジュール調整できる講座を選ぶと、自分のペースで学習を進めることができるでしょう。費用に関しても、複数のスクールを比較したり、同じスクールでも複数のコースを検討したりすることで、節約しながら資格を取得できます。

まとめ

介護職員初任者研修は、働きながらでも、資格取得を目指せます。働いている方でも受講しやすいように、通信講座を併用するスクール・コースもあります。

働きながら介護職員初任者研修を受講する場合は、スクール選びが大切です。働きながら学ぶ方を前提としているところを選ぶことで、学びやすくなります。

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※当記事は2023年4月時点の情報をもとに作成しています

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