初任者研修は履歴書にどう書く?好印象を与える記載方法をわかりやすく解説

公開日:2026.03.30 更新日:2026.03.30
初任者研修は履歴書にどう書く?好印象を与える記載方法をわかりやすく解説

「介護職員初任者研修は履歴書にどう書けばよいのか」「まだ修了していないが記載しても問題ないのか」などの疑問を感じている方はいませんか?

履歴書の免許・資格欄に何を記入すべきか迷うケースは、決して少なくありません。特に介護職員初任者研修のように「研修」がつくものについては、履歴書に書いてよいか不安になる方も多いでしょう。

本記事では、介護職員初任者研修の履歴書への書き方や、未修了・受講中の場合の対応例を詳しく紹介します。あわせて、異業種からの転職で好印象を与える志望動機・自己PRのポイントも解説するので、履歴書を作成する前にぜひ参考にしてください。

1. 初任者研修は履歴書に書ける?

結論からいうと、「介護職員初任者研修」を履歴書に記載することに問題はありません。正式に修了していれば、スキルを証明する大切な情報となります。

介護の現場では、基礎的な知識と技術を身に付けていることが大きなアピールポイントになるので、積極的に記載しましょう。

1-1. 研修を修了していない場合の書き方

研修途中で修了していない場合や、修了証明書が未着の場合は、履歴書に「介護職員初任者研修課程 修了見込み(令和〇年〇月予定)」と記載してください。それによって、仕事に対する意欲や準備状況を示せます。

1-2. 修了前でも応募できる可能性がある

介護職には、介護職員初任者研修から介護福祉士の国家資格までさまざまな種類があり、施設・事業所によって募集している有資格者の種類は異なります。

就職・転職活動を行う場合には、介護職員初任者研修を受講中であることを伝え、修了見込みでも応募が可能か事前に問い合わせておくとよいでしょう。

2. 初任者研修を履歴書に書くべき理由とメリット

介護職員初任者研修の修了を履歴書に明記することで、即戦力であることのアピールになります。

実務経験がなかったとしても、介護現場で必要な基本知識と技術を習得していることの証しとなるため、書類審査や面接ではプラスに働くことが多いでしょう。以下では、履歴書に書くことで得られる具体的なメリットを紹介します。

2-1. 無資格者向けの研修を受ける必要がない

2024年4月より、無資格で介護業務に従事する職員に対して「認知症介護基礎研修」の受講が義務付けられました。新規採用・中途採用に関係なく、通所・居住・施設系サービスで介護職員として従事する人は、必ずこの研修を受講しなければなりません。

義務化の背景には、急速な高齢化で介護ニーズが高まるなか、介護サービスの質の底上げが急務となっている現状があります。

しかし、介護職員初任者研修の修了者は有資格者となるため、認知症介護基礎研修を受ける必要がなく、即戦力として優遇されやすいのです。

2-2. 資格によって収入アップが期待できる

介護職員初任者研修を修了していることで、資格手当が支給される職場も多く、業務内容が同じでも収入に差が出る場合があります。

支給される手当の金額や条件は勤務先によって異なるため、応募時に確認しておくことが大切です。

2-3. 業務の幅が広がる

施設によっては、無資格者と有資格者で担当する業務を分けている場合もあり、介護職員初任者研修を修了していると、仕事の幅が広がる可能性が高いでしょう。

仕事の幅が広がれば、より多くの実務経験を積めるため、やりがいやスキルアップにもつながっていきます。

3. 初任者研修の正しい書き方

介護職は略称で呼ばれることも少なくありませんが、履歴書に記載するときは正式名称を用いるのが基本です。また、介護職員初任者研修については、「資格取得」や「合格」ではなく「修了」と書きましょう。

正しい記載例は、次のとおりです。

<記載例>

修了している場合:令和〇年〇月 介護職員初任者研修課程 修了
修了前の場合:令和〇年〇月 介護職員初任者研修課程 修了見込み

4. 履歴書の主な項目と記載ポイント

ここからは、履歴書の項目別にポイントを確認していきましょう。

4-1. 学歴欄の書き方

学歴欄は、応募者がいつ・どこで・どういった教育を受けてきたかを示す欄で、記載方法には一定のルールがあります。以下の例を基本に、記載内容を確認しましょう。

学歴・職歴
学歴
平成28 3 東京都立○○高等学校 卒業
平成28 4 ○○大学○○学部○○学科 入学
令和2 3 ○○大学○○学部○○学科 卒業

<書き方のポイント>
● 学校名:正式名称を記載する
● 中学校:新卒者は職歴がないため、中学校卒業から記載する
● 高等学校:最終学歴が高等学校卒業の場合は高等学校入学から記載する
● 大学・専門学校:学部・学科・コース名まで記載する

4-2. 職歴欄の書き方

職歴欄は、これまでの職務経歴を時系列で伝える欄です。原則として、これまで経験したすべての職歴を記載します。

職歴
令和2 4 株式会社○○ 入社
法務部に配属
社内規定の整備を担当
令和5 3 一身上の都合により退職
令和5 4 △△株式会社 入社
来客・電話対応、勤怠管理、データ入力など、事務全般を担当
令和7 3 現在に至る(令和○年○月○日退職予定)
以上

<書き方のポイント>
● 会社名:正式名称で記載する
● 勤務内容:配属先(部署)や役職、業務内容を記載する
● 退職の理由:転職や引っ越しなど、自分の意思で退職した場合は「一身上の都合により退職」、倒産など会社の都合で退職した場合は「会社都合により退職」とする

4-3.免許・資格欄の書き方

介護職は、免許・資格の有無が業務内容や手当に直結します。免許・修了証明書に記載されている取得(修了)年月や名称は、間違いのないように記載しましょう。

免許・資格
令和元 8 普通自動車第一種免許 取得
令和7 9 介護職員初任者研修課程 修了

4-4.志望動機の書き方

志望動機は、「なぜこの施設で働きたいのか」「どのように貢献できるか」を伝える大事な項目です。応募先が複数ある場合は、文章を使いまわさず、施設ごとに内容を変えて志望度の高さを伝えましょう。

<書き方のポイント>
● 施設の特徴や理念を調べた上で、共感している点を書く
● 入職後、どのような仕事に取り組みたいか、どう成長したいかを具体的に示す
● 前職での経験や介護技術への理解など、自分の強みをどう生かしたいかを記載する

4-5.和暦(元号)と西暦の使い方

履歴書の表記にルールはありませんが、和暦(元号)と西暦が混在しないよう、どちらかに統一すると読みやすいでしょう。

5. ホームヘルパー2級を持っている場合の書き方

ホームヘルパー2級は、正式には「訪問介護員養成研修2級」といい、現在の介護職員初任者研修の前身にあたる資格です。

とはいえ、ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修は別の資格なので、ホームヘルパー2級の資格を持っている場合には、免許・資格欄に「訪問介護員養成研修2級課程 修了」と記載しましょう。

6. 異業種から介護職へ転職する際の履歴書作成のポイント

介護業界は、未経験者や異業種からの転職を積極的に受け入れており、異なる分野から転職する場合は、「履歴書に何を書けばよいのだろう」と迷うことも少なくありません。

異業種から介護職へ転職する場合の履歴書作成のポイントは、以下の通りです。

6-1.志望動機

数ある職種のなかから、なぜ介護職への転職を志望するのか、その理由を示しましょう。家族の介護経験など、実体験を交えて記載すると動機が明確に伝わります。

<記載例>

自宅で家族の介護を行った際、週2泊利用していたショートステイ先の介護職の方が親身に対応してくださり、いつも心強い存在でした。そのときの経験から、今度は私が介護を必要としている方や、ご家族を支える存在になりたいと思いました。

6-2.自己PR

対人援助職としての適性や、前職での困難を乗り越えた経験などをエピソードとして盛り込むとよいでしょう。

<記載例>

前職は接客業だったため、接遇には自信があります。会社の接遇研修で相手を不快にさせず上手に断る方法を習得し、お客様からのクレームに誠実に対応したことで、常連客になってくださった方もいます。相手の立場に立ってニーズを把握し、臨機応変に対応できるのが私の強みです。

まとめ:初任者研修は履歴書に記載すべき重要な資格

介護職員初任者研修は、介護に関する基礎的な知識と技術を持つことの証明となるため、積極的に履歴書に記載すべき資格です。修了前でも「修了見込み」と明記すれば、前向きな姿勢を示せます。

また、異業種からの転職であっても、これまでの経験やスキルをどう介護に生かせるかを明確に伝えれば、採用の可能性は十分にあります。

履歴書は経歴を羅列するための文書ではなく、応募者の専門性や経験、熱意を伝えるための大事な書類です。志望動機や自己PRで「なぜ介護職を選んだのか」「どう貢献したいのか」を丁寧に表現することが、信頼の獲得につながるでしょう。

この記事を参考に、ぜひ気持ちのこもった履歴書を作成してみてください。

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プロフィール

渡口将生(Masaki Toguchi)

介護福祉士・ケアマネジャー

20歳で介護福祉士の資格を取得後、施設の介護士や訪問介護のヘルパーとして従事。その後、介護資格取得のスクール講師を経験し、3つの事業所で管理者を務める。現事業所で相談員を経験後、ケアマネジャーとして勤務する。
セミナー講師やライターとしても活動しており、主に介護・医療メディアの執筆や講義を行っている。

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