介護職の志望動機が思いつかないときは？作り方と志望動機の例文も

介護職へ転職する際、必ず聞かれるのが志望動機であり、なぜその施設で働きたいのかを具体的に伝える必要があります。しかし、志望動機をどうまとめればいいのか分からなかったり、適切な志望動機が思いつかずに悩んでしまったりすることも転職時には多々あるでしょう。

当記事では、介護職への志望動機がなかなか思いつかない原因とともに、志望動機の考え方についても解説します。例文も掲載していますので、当記事を参考にして自分らしい志望動機を作成し、転職を成功させましょう。

1.　介護業界への志望動機が思いつかないときの対処法

介護職の採用面接において、志望動機は非常に重要な要素です。採用担当者は、志望動機を通じて応募者と施設のマッチ度や介護への前向きな思い、そして介護職を目指した理由などを評価します。

では、志望動機がすぐに思いつかないときはどうしたらよいのでしょうか。志望動機がスラスラ出てこない場合には、自己分析や企業分析が足りていない可能性があります。

まずは、志望動機を思いつけないときの対処法を、2つ解説します。

1-1.　自己分析を行う

自己分析は、志望動機を考える際に欠かせません。自分の長所や短所、価値観を明確にすることで、自分に合う職場を見つける助けとなり、面接時の質問にもスムーズに答えやすくなります。 また、今後のキャリアプランを作成する際にも役立つでしょう。

以下は、自己分析の手順の1例です。

過去の経験を振り返る	●エピソードつきで過去の経験を振り返って書き出す ●熱心に取り組んだことや感動したことなどを多角的な視点から棚卸しする
強みを探す	●これまでのエピソードを掘り下げ、自分の強みや価値観を探る ●「なぜ取り組んだのか」「結果はどうなったか」などを深掘りする
他己分析も活用する	●友人などに自分をよく知る人に、性格や強みに関する意見を聞く
将来への展望を 整理する	●今後、どのような介護に携わりたいかを突き詰める ●将来的にどのような業務に就きたいかを考える

自分のことを言語化して整理すると、志望動機や職場へのアピールポイントを把握しやすくなります。

1-2.　企業分析を行う

企業分析は、介護業界への就職・転職活動においても大切です。

自分の目指す方向と施設の方向性が一致しない場合、将来的に早期退職へとつながるケースは少なくありません。施設の経営理念や特徴、強みなどを正しく理解することで、自分に合う職場か否かを見極めやすくなります。 また、施設の魅力や独自性を把握していれば、志望動機や自己PRでのアピールにも説得力を持たせられるでしょう。

企業分析には、以下のような方法があります。

企業分析は自己分析と連動して行うと、志望動機の明確化やミスマッチを起こしにくい施設の見極めにつながる重要なプロセスです。初めての職種でも現場での活躍をイメージしやすくなるため、時間をかけて行いましょう。手間を省くために、転職エージェントに相談する方法もあります。

2.　介護業界への志望動機を作るためのポイント

自己分析と企業分析を行ったら、志望動機の作成に取りかかりましょう。志望動機によって面接官の心証が大きく左右されるケースは珍しくありません。

ここでは、介護業界へ就職・転職を希望する際の、志望動機を作るポイントを3つ解説します。

2-1.　自分の強みを伝える

自分の強みを介護業界でどう生かせるかを伝えることは、採用につながるポイントとなります。自身の特技や性格を、具体的な介護現場でのエピソードと結びつけて伝えることが重要 です。例えば、ただ「明るい性格」と書くのではなく、「利用者さんと積極的にコミュニケーションを取り、笑顔を提供できる」といった形です。

また、保有資格や介護スキルも重要ですが、介護業界ではコミュニケーション能力が重視される傾向にあります。面接官に「この人と一緒に働きたい」と感じてもらえるよう、人間性のアピールも忘れずに入れましょう。 志望動機で挙げる自分の強みが応募先のサービス方針や理念とリンクしていると、介護人材としての魅力も伝えやすくなります。

2-2.　ポジティブな内容にする

「ぜひこの人に来てほしい！」と思ってもらうためには、転職理由や志望動機をポジティブに伝えることが大切です。前職の不満やネガティブな理由を伝えるのは避け、自分の強みや今後の目標を前向きに表現しましょう。 嘘をつくのはよくありませんが、すべてを正直に言えばよいというものではありません。

例えば、転職理由は「人間関係に問題があった」ではなく「チームワークを生かした仕事をしたい」といった言葉で言い換えるとよいでしょう。通勤や収入などの希望も、「資格の勉強時間を確保したい」や「評価制度が整ったところで働きたい」など、意欲や向上心を伝える形に工夫すると好印象につながります。自分の魅力や介護に対する熱意を交えて、読んだ相手にプラスの印象を与える言葉選びがポイント です。

2-3.　できるだけ具体的に書く

介護職の志望動機では、具体的なエピソードや数字を交えて説明する方法が効果的 です。例えば、「特別養護老人ホームで6年間働いていました」と年数を示せば、面接官に自分のスキルや経験値をイメージしてもらいやすくなります。

また、自分がこれまで培った経験や取得した資格を、応募先施設でどう生かしたいかも明示しましょう。具体的な内容を交えることで志望動機の説得力が増し、印象もよくなります。曖昧な内容ではなく、自分の経験と将来の活躍を明確に結びつけ、相手に伝わるような表現を選ぶことが大切です。

3.　介護業界での志望動機の例文

介護業界で就職・転職する人の事情はさまざまです。志望動機における重要なポイントは同じでも、介護業務経験の有無によって強調できるアピールポイントは異なります。

ここでは、志望動機を作る際の参考になるよう、未経験者・経験者のケース別に志望動機の例文を解説します。なお、あくまでも例文のため、自分で作成する際はそのまま使用するのではなく、自身の事情・都合に合わせて適宜調整してください。

3-1.　未経験者の場合

以下は、介護職経験のない方が書く場合の志望動機例文です。

【例文】

未経験者の場合、どういった理由で介護職に興味を持ったのか、その背景と共感した点を強調することが大切 です。未経験からでも成長できる自信や、長所をどう生かしながら仕事がしたいのかのポイントを入れると、具体性が増します。

未経験者は一人前になるまで時間とコストがかかりやすいため、面接官は「長く働く気があるか否か」を経験者よりもシビアに見ます。介護職への本気度をアピールし、「この施設で長く働きたい」という意欲を見せましょう。

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3-2.　経験者の場合

以下は、介護施設の勤務経験者が書く場合の志望動機例文です。

【例文】

介護経験者の場合、現在または過去に働いていた職場での経験を生かし、新しい環境で何をしたいかを明確に示すと効果的 です。また、応募先の特徴や理念に共感している点や、それと自分の希望がどうマッチしているのかも明示しましょう。

介護士経験者としてのスキルアップを目指す姿勢も大切です。身につけたスキルをどう生かしていくかについても触れると、将来への希望や仕事に対する熱意が伝わりやすくなります。

まとめ

介護職への転職時、志望動機を考える上で大切なのは、自分の強みやなぜその施設で働きたいのかを具体的に伝えることです。志望動機がうまく思いつかない場合、自己分析や志望する施設に対する分析が足りていないのかもしれません。自分のこれまでの経歴や将来のキャリアビジョンを整理し、明確な志望動機を作りましょう。

介護職への転職を検討されている方は、ぜひ一度マイナビ介護職にご相談ください。マイナビ介護職では介護職専門のキャリアアドバイザーが転職対策をお手伝いしており、志望動機の作成や面接対策も行えます。

※当記事は2023年8月時点の情報をもとに作成しています

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