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初任者研修取得にかかる期間は?カリキュラムや受講方法の選び方も

公開日:2023.10.18 更新日:2023.10.18
初任者研修取得にかかる期間は?カリキュラムや受講方法の選び方も

初任者研修(介護職員初任者研修)は、介護現場における基礎的な知識・スキルを身につけられる研修です。介護職員として働くうえで基本となる技術を習得した証明となり、介護職のスタート資格としても人気となっています。

初任者研修のカリキュラムは原則130時間と定められていますが、実際に取得できるまでの期間は受講スタイルや自身のスケジュールによっても大きく異なります。最短での取得を目指すなら、スクール選びが重要と言えるでしょう。

そこで今回は、初任者研修の概要や、初任者研修の主なカリキュラムと科目ごとの必要時間、さらに初任者研修の取得期間について徹底解説しています。最後に、初任者研修の受講方法を選ぶ際のポイントも紹介しているため、初任者研修の受講を検討している方はぜひ参考にしてください。

1. そもそも初任者研修とは?

初任者研修とは、「介護職員初任者研修」の略称であり、施設・在宅を問わず介護に携わる方が業務を行ううえで最低限必要となる知識や技術を身につけることを目的に行われる研修 です。初任者研修修了者には、基本的な介護業務を行えることを証明できる資格が与えられます。

1.目的
介護職員初任者研修は、介護に携わる者が、業務を遂行する上で最低限の知識・技術とそれを実践する際の考え方のプロセスを身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的として行われるものである。

2.実施主体
介護職員初任者研修の実施主体は、都道府県又は都道府県知事の指定した者とする。

3.対象者
訪問介護事業に従事しようとする者若しくは在宅・施設を問わず介護の業務に従事しようとする者とする。

(引用:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」
/ https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/kaigoinnyouseikennsyuu.pdf/引用日2023/5/9)

初任者研修の受講費用は地域やスクールによって差が生じやすく、相場は約4万~10万円と幅広いことが特徴 です。

また、初任者研修は受験資格が設けられておらず、未経験者・無資格者でも受講できます。近年では介護職員だけでなく、家族の介護のために受講する方も増えているほど、比較的難易度の低い資格だと言えるでしょう。

なお、実務者研修(介護福祉士実務者研修)は、初任者研修の上位資格となっています。介護福祉士国家資格の取得を実務経験ルートで目指す方は、実務者研修の受講も視野に入れておきましょう。

2. 初任者研修のカリキュラム|科目ごとの必要時間は?

初任者研修のカリキュラムは、原則として合計130時間と定められています。 この130時間において、下記に示す合計10つの科目を学びます。

1.職務の理解 6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
3.介護の基本 6時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
5.介護におけるコミュニケーション技術 6時間
6.老化の理解 6時間
7.認知症の理解 6時間
8.障害の理解 3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
10.振り返り 4時間
合計 130時間

(注1)講義と演習を一体的に実施すること。
(注2)別添1「介護職員初任者研修における目標、評価の指針」を踏まえて実施すること。
(注3)「9.こころとからだのしくみと生活支援技術」には、介護に必要な基礎的知識の理解の確認と、生活支援技術の習得状況の確認を含む。
(注4)上記とは別に、筆記試験による修了評価(1時間程度)を実施すること。
(注5)「1.職務の理解」及び「10.振り返り」において、施設の見学等の実習を活用するほか、効果的な研修を行うため必要があると考えられる場合には、他のカリキュラムにおいても施設の見学等の実習を活用することも可能。
(注6)各カリキュラム内の時間配分については、内容に偏りがないように、十分留意すること。

(引用:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」
/ https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/kaigoinnyouseikennsyuu.pdf/引用日2023/5/9)

初任者研修を通して、介護業界におけるサービスや施設、さらに仕事内容はもちろん、介護サービスを提供する際の基本の形やコミュニケーション技術、介護保険制度の仕組みなど、さまざまな情報の理解を深められます。

最も多くの時間を占める「こころとからだのしくみと生活支援技術」では、10~13時間の基本知識学習、50~55時間の生活支援技術学習、10~12時間の支援技術演習で構成されています。それまでの受講科目と共通した研修内容が多く、いわゆる「総括編」の科目と言えるでしょう。

最後に振り返りを行い、重要ポイントを改めて確認しながら、学習課題の認識を図ります。

2-1. 修了後には筆記試験も

130時間のカリキュラムを修了したあとは、1時間程度の筆記試験が実施されます。

初任者研修における筆記試験の出題数は、32問以上です。選択式・記述式で出題され、100点満点中70点以上の正答ができれば合格となります。

また、初任者研修の研修科目や出題内容、さらに合格基準は、各都道府県の実施要綱にもとづき定められます。したがって、受講するスクールによってそれぞれの内容に多少の違いが生じることも覚えておきましょう。

3. 初任者研修取得にかかる期間

初任者研修は、受講方法・頻度によって、修了までにかかる期間が大きく異なります。

特に、通信講座を受講する場合は自分のペースで進められることから、スケジュールをうまく調整できなければその分修了までに時間を要してしまう傾向にあります。

ここからは、初任者研修の修了・取得にかかる期間の目安を、通学する場合と通信講座を受講する場合に分けて詳しく説明します。

3-1. 通学する場合

通学講座の講座開講日はスクールによって定められており、週に何日通うかによってコースも細かに分けられています。そのため、通学して初任者研修を受ける場合はあらかじめ1週間の通学回数を決める必要があります。

また、通学講座で初任者研修を受ける場合、修了までの期間は週に何日通うコースなのかによって異なります。 下記は、週1日〜週4日の通学回数ごとの主な受講期間です。

週1日 約3.5~4か月
週2日 約2~2.5か月
週3日 約1.5~2か月
週4日 約1~1.5か月

1週間のうち、4日間スクールに通うことができるなら、初任者研修は最短の1か月程度で修了できます。なお、最短で修了を目指すなら、その分自宅学習時間が必要となることも覚えておきましょう。

3-2. 通信講座を受講する場合

初任者研修において、通信講座は比較的一般的な受講方法です。基本的には自宅での通信講座でカリキュラムを受けるものの、実技スクーリングが必要なため一部通学が必要となります。さらに、通信講座のみでの受講時間は最大40.5時間までと定められています。

通信講座で初任者研修を受ける場合、自宅学習を自分のペースで学習計画を立てられることから、人によって修了までの期間は大きく異なります。

最短の1か月程度で修了したいなら、おおよそ1日1時間30分の自宅学習が必要 です。反対に、1日20~30分しか自宅学習の時間がとれないという場合は、修了までに3~4か月程度の期間が必要と考えておきましょう。

4. 初任者研修の受講方法を選ぶ際は期間以外にも注目

初任者研修の受講方法は、研修を修了するまでの期間を最も左右する要素と言えます。しかし、受講方法を選ぶ際は期間以外にも注目することが大切です。

【初任者研修の受講方法を選ぶ際のポイント】

●講座の日程・頻度
●スクールの立地
●サポート体制
●割引制度や助成金

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく紹介します。

4-1. 講座の日程・頻度

前述の通り、スクールによっては初任者研修における講座の開講日や頻度が異なります。週5回の通学講座を開講しているスクールもあれば、週3~4回までしか開講していないスクールもあるでしょう。

また、1日の講習時間もスクールによって異なる可能性があることに注意が必要です。基本的に午前10時ごろから講習を開始し、午後17時頃に終了する(1日7時間程度)スクールが多いでしょう。しかし、なかにはそれよりも早かったり遅かったりする場合もあるため、スクール選びの際は講座の日程・頻度をしっかり確認しておくことをおすすめします。

4-2. スクールの立地

初任者研修を修了するためには、たとえ通信講座の受講であってもスクーリングの際は必ず通学しなければなりません。

このように、一部カリキュラムにおいて通学が必要となるレベルであれば多少立地が悪かったり、自宅から通いにくかったりしても、さほど負担は感じません。しかし、通学して初任者研修を受ける場合、立地の悪いスクールは通いにくさが大きな負担となってしまいます。

したがって、特に通学講座を受講する場合は、スクールの立地についても細かくチェックする必要があります。

駅から近いスクールは、好立地と言えます。また、公共交通機関を利用せず、自動車やバイク、自転車での通学を検討する方もいるでしょう。その場合は、スクール内や近隣に駐車場・駐輪場があるかどうかも確認しておかなければなりません。

4-3. サポート体制

初任者研修の講習を受けるスクールを選ぶ際は、サポート体制の充実度も重点的にチェックしておく必要があります。なかでも特に注目すべきサポート内容が、資格取得後の就職支援です。

スクールによっては、資格取得後にキャリアアドバイザーによる求人の紹介や就職支援・相談対応などきめ細かなサポートを提供しています。

介護職の入門資格でもある初任者研修の修了を目指す方のなかには、就業にあたってあらゆる不安を抱えている方も少なくありません。このような方にとって、スクール独自で提供されている就職サポートは大きな助けとなるでしょう。資格取得後のスムーズな就職を目指す方は、このようなサポート制度の充実したスクールを選ぶことがおすすめです。

4-4. 割引制度や助成金

初任者研修の講習を実施するスクールのなかには、独自の割引キャンペーン・制度を設けているところもあります。他介護系資格とのセット取得を目指す方向けの「セット割引」や、資格取得後にスクールの母体が運営する介護施設に勤務する方向けの「就業割引」 などは、多くのスクールで実施されている割引キャンペーンと言えるでしょう。

また、各自治体・ハローワークによっては初任者研修の受講希望者・修了者に対する補助金制度を設けているケースもあります。代表的な補助金制度としては、「教育訓練給付金制度」「ハローワークの職業訓練」「ひとり親への自立支援教育訓練給付金」 などが挙げられます。対象者条件を満たせばお得に初任者研修を受けられる可能性があるため、受講前に一度チェックしておくとよいでしょう。

まとめ

初任者研修(介護職員初任者研修)とは、業務を行ううえで最低限必要となる介護技術・知識の習得を目的に行われる研修です。初任者研修のカリキュラムは原則として合計130時間と定められており、通学・通信を問わず最短1か月程度での取得も目指せます。

1か月で初任者研修の修了を目指すなら、通学講座であれば週4~5日の受講・通信講座であれば1日1時間30分の自宅学習が必要です。受講前に「どれくらいの期間で修了したいか」を考えたうえで、適切なスクール・コースと選ぶとよいでしょう。

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※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています

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