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【奈良県】介護職の求人動向は?有効求人倍率や実際の求人状況も紹介

公開日:2022.11.15 更新日:2022.11.15

奈良県は、大阪府や和歌山県へアクセスしやすい都道府県です。東大寺や法隆寺など、歴史的な観光スポットが多く、国内外を問わず人気があります。

奈良県は観光スポットとして栄えている一方で、介護サービスを必要とする要介護・要支援認定者数が増加しています。2021年7月時点における奈良県の要支援・要介護認定者数は81,018人で、前年から2,285人増えている結果となっており、介護職を求める施設が少なくありません。

(出典:厚生労働省「介護保険事業状況報告(令和3年7月分)」/https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m21/2107.html
(出典:厚生労働省「介護保険事業状況報告(令和2年7月分)」/https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m20/2007.html

この記事では、奈良県における介護職の求人動向や最新の求人数を紹介するため、奈良県で介護職に転職したい人は、ぜひ参考にしてください。

1. 【奈良県】介護職の求人動向

奈良県では、慢性的な介護職の人材不足が続いており、早期離職防止や定着率促進のために労働環境の見直しを積極的に行っています。「本人の希望に応じた勤務体制にする等の労働条件の改善に取り組んでいる」と回答した奈良県の施設は55.1%で、職員が働きやすい環境整備を行っている施設が少なくありません。

(出典:介護労働安定センター「令和2年度 介護労働実態調査結果 都道府県版」/http://www.kaigo-center.or.jp/shibu/nara/d1330c6b065c3866a95550a7808c472e727bafe7.pdf

以下では、奈良県における介護職の求人動向を、有効求人倍率・採用率・介護職需要が高い理由に分けて紹介します。

1-1. 全国と奈良県の有効求人倍率

下記の表では、都道府県別に介護職の有効求人倍率をまとめています。都道府県によって高齢者数が異なるため、有効求人倍率にも差が生じています。

【都道府県別】介護職の有効求人倍率(※2019年11月時点)
【全国平均】 4.45
北海道 3.34
青森県 3.10
岩手県 2.70
宮城県 4.13
秋田県 3.06
山形県 3.28
福島県 3.57
茨城県 5.06
栃木県 3.97
群馬県 4.46
埼玉県 5.62
千葉県 4.67
東京都 7.39
神奈川県 5.36
新潟県 3.58
富山県 4.97
石川県 4.27
福井県 4.34
山梨県 2.71
長野県 3.53
岐阜県 5.80
静岡県 4.50
愛知県 6.77
三重県 4.76
滋賀県 3.58
京都府 4.40
大阪府 5.70
兵庫県 4.56
奈良県 5.87
和歌山県 3.04
鳥取県 2.89
島根県 3.02
岡山県 4.49
広島県 4.37
山口県 3.55
徳島県 3.68
香川県 3.67
愛媛県 4.36
高知県 2.83
福岡県 3.60
佐賀県 3.07
長崎県 2.81
熊本県 3.77
大分県 2.80
宮崎県 2.75
鹿児島県 2.98
沖縄県 2.74

(出典:厚生労働省「介護分野における特定技能について」/https://jicwels.or.jp/wp-content/uploads/2020/01/2.介護分野における特定技能について(厚生労働省).pdf

奈良県における介護職の有効求人倍率は5.87倍と、全国平均4.45倍を上回る倍率となっています。全国でも3番目に高い倍率で、近畿地方の主要都市である大阪府を抜いている点は、注目すべきポイントと言えます。

また、上表の出典元と同一資料に記載されている、奈良県の全業種を含めた有効求人倍率は約1.5倍です。奈良県の全業種を含めた有効求人倍率と介護職の有効求人倍率を比較すると、著しく介護職の有効求人倍率が高いことがうかがえます。

1-2. 奈良県の採用率・離職率

各都道府県における介護職の採用率・離職率を知ることで、働きやすさを把握できます。また、採用率から離職率を引くと、介護職に携わる人材の増加率を図ることができます。

下記は、近畿地方における介護職の採用率・離職率・増加率をまとめた表です。

【近畿地方】介護職の1年間の採用率・離職率・増加率(※2020年10月時点)
採用率(%) 離職率(%) 増加率(%)
【全国平均】 16.0 14.9 1.1
【近畿地方平均】 18.3 16.4 1.9
滋賀県 21.3 15.7 5.6
京都府 17.8 15.5 2.3
大阪府 19.3 17.1 2.2
兵庫県 14.0 14.8 -0.8
奈良県 15.3 15.8 -0.5
和歌山県 19.1 17.8 1.3
※備考
・1年間の採用率=1年間の採用者数÷1年前の在籍者数×100
・1年間の離職率=1年間の離職者数÷1年前の在籍者数×100
・介護職3職種(訪問介護職員・介護職員・サービス提供責任者)の統計

(出典:公益財団法人介護労働安定センター「―令和2年度 介護労働実態調査結果について―」/http://www.kaigo-center.or.jp/report/2021r01_chousa_01.html

奈良県の介護職における採用率は15.3%であり、全国平均および近畿地方の平均を下回る結果となっています。離職率を見ても、奈良県の15.8%は近畿地方の平均を下回るものの全国平均より上回っていることから、職員の定着率が課題と言えるでしょう。

「令和2年度介護労働実態調査結果都道府県版」によると、「他産業に比べて労働条件等が良くない」と回答した奈良県の事業所は63.4%と、全国平均である53.7%を上回っています。奈良県では、介護職員の処遇・仕事内容の改善に加えて、事業所自体の運営サポートや労働環境の整備も求められています。

(出典:介護労働安定センター「令和2年度 介護労働実態調査結果 都道府県版」/http://www.kaigo-center.or.jp/shibu/nara/d1330c6b065c3866a95550a7808c472e727bafe7.pdf

1-3. 奈良県の介護職需要が高い理由

奈良県の介護職需要が高まっているのは、高齢化率が今後も上昇すると考えられているためです。

「奈良県高齢者福祉計画及び第8期奈良県介護保険事業支援計画」によると、2020年時点における奈良県の高齢化率は31.8%となっています。2040年時点には38.6%まで上昇すると予測されており、奈良県における総人口の3人に1人以上が高齢者となる計算です。また、奈良県では高齢者の単身世帯数が年々増加しており、将来的に介護が必要になった場合は施設に入所する人が増加すると言えます。

(出典:奈良県「高齢者施策に関する計画」/https://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=14366

全国的に介護職に携わる人材が不足していることも相まって、奈良県の介護職需要は高まっていると考えられます。

(出典:厚生労働省「介護人材確保に向けた取り組み」/https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02977.html

2. 【カテゴリー別】奈良県における介護職求人の状況

「マイナビ介護職」は、介護職未経験者から経験者までが応募できる求人を豊富に取り扱っている転職エージェントです。介護業界に精通したアドバイザーが求職者様の希望条件に合った求人を紹介いたします。介護職に転職を検討している人は、ぜひマイナビ介護職をご利用ください

以下では、マイナビ介護職に掲載している求人情報をもとに、奈良県における介護職の求人状況を紹介します。

2-1. 【職種別】奈良県の求人状況

下記は、奈良県における介護職の求人件数をまとめた表です。

【職種別】奈良県における介護職の求人状況(2021年11月時点)
介護職・ヘルパー 約463件
生活相談員 約23件
看護助手 約52件
ケアマネジャー 約73件
サービス提供責任者 約9件
施設長 約1件
サービス管理責任者 約1件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

奈良県の求人を職種別に見ると、介護職・ヘルパー求人の割合が高くなっています。介護職・ヘルパーの求人は奈良市に多く、奈良県の全求人数の約半数を占めます。

奈良県の市部以外にある施設からは、「マイカー通勤OK」と記載された求人が出されている傾向です。公共交通機関が利用できないエリアに住んでいる人であっても、介護職に就くことができるでしょう。

奈良県は、介護職・ヘルパーといったスタッフ側の求人は多いものの、施設長やサービス責任者といった運営業務を担う人材を求める求人は少なくなっています。勤続年数が長い職員が施設長やサービス責任者に就きやすいと考えられるため、キャリアアップを目指したい場合は、長く勤められる施設を中心に探しましょう。

2-2. 【雇用形態別】奈良県の求人状況

下記は、奈良県における介護職の雇用形態別求人件数をまとめた表です。

【雇用形態別】奈良県における介護職の求人状況(2021年11月時点)
正社員(正職員) 約451件
契約社員(職員) 約12件
非常勤・パート 約205件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

奈良県では、正社員の求人と非常勤・パートの求人で9割以上を占めています。一方で、契約社員の求人は12件と少ないため、正社員もしくは非常勤・パートで働くことを視野に入れると、選択肢が増えるでしょう。

奈良県の介護職で正社員として働く職員の月収相場は約20万円で、資格・経験の有無によって月収は上下します。非常勤・パートの時給相場は約1,050円で、正社員と同様に資格・経験の有無で時給は上下する傾向です。そのため、給料アップを目的に転職する人は、1つでも多くの資格を取得し、スキルアップに努めていることをアピールすることが大切です。

2-3. 【サービス内容別】奈良県の求人状況

下記は、奈良県における介護職求人をサービス内容別にまとめた表です。

【サービス内容別】奈良県における介護職の求人状況(2021年11月時点)
介護老人保健施設 約88件
有料老人ホーム 約68件
サービス付き高齢者向け住宅 約13件
特別養護老人ホーム 約86件
通所介護(デイサービス) 約87件
通所リハ(デイケア) 約33件
グループホーム 約38件
障がい者施設 約5件
訪問入浴 約0件
訪問看護 約3件
訪問診療 約0件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

奈良県には、介護老人保健施設・有料老人ホーム・特別養護老人ホーム・通所介護(デイサービス)から出された求人が多くあります。いずれの施設も正社員募集が多く、月収25万円以上を支給する求人も見られます。安定した収入や待遇を求める場合は、サービス内容にこだわらず求人を探すとよいでしょう。

なお、通所介護(デイサービス)や通所リハ(デイケア)は、日中に介助・機能訓練を行うことが多く、夜勤を控えたい人におすすめです。理想とするワークライフバランスを実現するためには、サービス内容ごとの勤務形態などを把握しておきましょう。

まとめ

奈良県は介護職に携わる人材を求める施設が多いため、複数の求人を比較して希望に合った職場を見つけやすい都道府県です。介護職の採用率・離職率の結果を受けて、労働環境の改善や待遇見直しなども積極的に行われており、奈良県では職員が勤めやすい施設が増加傾向にあります。

「マイナビ介護職」では、奈良県を勤務地とする求人を660件以上掲載しております。キャリアアドバイザーによる転職状況のヒアリングも実施しておりますので、転職に不安がある人・充実したサポートのもと転職を進めたい人は、ぜひマイナビ介護職をご利用ください。

奈良県の介護職求人はこちら

※当記事は2021年11月現在の情報をもとに作成しています

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