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未経験から介護職へ転職するときに感じやすい6つの不安と解決法は?

公開日:2019.06.28 更新日:2022.09.07
未経験から介護職へ転職するときに感じやすい6つの不安と解決法は?

介護職は、年代を問わず未経験から挑戦できる仕事です。また、自分の家族の介護に役立つ技術を身に付けられたり、自分の仕事が人の役に立っていることを実感できたりするなど、多くの魅力がある職業です。しかし、介護職への転職を考えつつも、「40代未経験でも本当にやっていけるのか」「介護の仕事はきついと聞くけれど、本当か」などの不安や疑問から、転職に踏み切れないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

転職で後悔しない選択をするには、正確な情報収集が欠かせません。未経験から介護職へと転職するときに感じやすい6つの不安と解決法について、マイナビ介護職のキャリアアドバイザーが詳しくお答えします。

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    不安その1 40代未経験からでも本当に介護職に転職できる?

    40代未経験からでも本当に介護職に転職できるのでしょうか。

    結論としては、「問題ないし、大丈夫」です。実際に40代、50代未経験から介護職の仕事をスタートされる方はたくさんいらっしゃいます。この年代でのスタートが多い理由は、子育てが少し落ち着いてきたタイミングで仕事を始めようという方が多いためです。介護職は、常勤正社員だと多くの場合夜勤業務が入るので、未就学児や小学校低学年の子どもがいるうちは、現実としてなかなか難しい場合が多く、むしろ40代、50代からの方が家庭生活と両立しやすいといえるからです。

    40代、50代を採用したい施設も多い

    採用する企業・施設の側から見ても、40代、50代は非常に魅力的な人材です。介護職の仕事では、利用者に加え、その家族とのやりとりも多いため、人生経験豊かな40代、50代の方がしっかりとした家族対応をこなせるケースが少なくありません。また、「40代、50代に対応してもらったほうが安心する」というご家族もいます。

    若い方には若い方の、経験を積んだ方には経験を積んだ方の良さがあり、どちらも必要とされているといえます。

    40代、50代からの介護技術の習得も大丈夫

    介護技術の習得についていえば、未経験で入ってもきちんと順を追って教えてくれる施設がほとんどですので、さほど心配する必要はありません。

    介護の現場は、大手を除けば基本的にOJT方式で、現場で実際の仕事を見ながら学んでいくことが一般的です。ですから、きちんと教えてくれる施設を選ぶことが大切です。教育体制が整った職場では、教育期間や夜勤を任されるまでの期間も、面談の上で個人差や年齢も考慮して、それぞれのペースに合わせてくれます。

    不安その2 介護職の仕事はきつくない?

    「介護の仕事はきつい」といわれるおもな要因は、2つあります。

    それは、「夜勤業務が発生すること」と「体力的な負荷がかかる仕事であること」だといえます。この2つは介護職の特徴であり、楽な仕事ではありません。体力に自信がない場合は、非常勤や夜勤のないデイサービス施設での就業を考えてみるのも良いかもしれません。

    きつい仕事を乗り切って続けるには?

    仕事をきついと感じるかどうかは、内容だけでなく、職場の人間関係や雰囲気、どういう気持ちで仕事に臨むかによっても変わります。このうち、職場の人間関係や雰囲気は、どの職場を選ぶかでかなり変わってきます。転職エージェントなどを利用し、事前に職場の雰囲気などを聞いておくことがおすすめです。

    一方で、どういう気持ちで仕事に臨むかは、自分のモチベーションが重要です。介護職を選ぶ方は大前提として、「人の役に立ちたい」「高齢者の方が好きだし、やっぱり介護が好き」「人に『ありがとう』と言ってもらえることが何より嬉しい」という思いを持っている方がほとんどです。それがあるから、体力を使う仕事であっても、大きなやりがいを感じながら続けられる、楽しくやれているという方が多いかなと思います。

    まとめると、介護の仕事は楽ではないですが、人が好き、高齢者の役に立ちたいとの思いで楽しく続けられている方がたくさんいることは事実です。仕事の内容以外の大変さは、教えてくれる先輩がそろっており、研修などで技術を高められる職場を選ぶことでも軽減できます。実際のところ、腰を痛めない介助のコツなどの技術を身に付けて、60歳、65歳でも第一線でバリバリと働いている方はいらっしゃいます。

    不安その3 介護職の給与はどれぐらいになるの?

    特に資格がなくても働ける介護職の給与は、資格が必須のほかの医療系職種(看護師やセラピストと呼ばれる理学療法士、作業療法士など)に比べれば安めといえます。ただし、一般の事務職に比べれば低いとはいえません。

    厚生労働省の「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員(介護職員処遇改善加算を取得している事業所の常勤介護職員)の平均月給与額は29万3,450円、内平均月基本給額は18万30円でした。令和1年にはさらに上がる見込みです。

    給与額と基本給額が異なるのは、資格手当や役職手当、夜勤手当などがあるからです。介護職の給与は「基本給+手当」なので、始めたばかりのころは低めですが、介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士と資格を取っていくことで、資格手当が加算されます。資格手当の金額は企業や施設によって異なりますが、だいたい月10,000円くらいです。夜勤に入れるようになれば、16時間のロング夜勤なら1回およそ5,000~8,000円、8時間のショート夜勤なら3,000円前後の手当がつく事業者も多いです。また、現場のリーダーやサービス責任者などの役職に就くと、月10,000~20,000円の役職手当がつくなど、資格や経験を積み重ねることで徐々に給与が上がっていくしくみになっています。

    介護職の給与については、厚生労働省が「介護職員処遇改善加算」という制度を設けて、賃金改善の取組みを行っています。国が定めた要件を満たした事業所には処遇改善金が給付され、それをその事業所で働いている人たちで分配するしくみで、介護職の給与の底上げを目的とするものです。こういったさまざまな取組みを通して、介護職の待遇は改善されてきています。

    先の「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、2017年の介護職員の平均月給与額は2016年に比べ12,200円アップ、平均月基本給額は3,140円アップしました。

    2019年10月には、特に経験・技能のある介護職員を優遇する介護職員等処遇改善加算の導入も決まっています。

    不安その4 介護職は休みを取れるの?

    介護は、365日を通して利用者にサービスを提供するので、交替制で早番・日勤・遅番・夜勤をこなすシフト勤務が基本です。このため、まとまった休みは取りにくいですが、月に1~3日は希望した日に休みが取れる企業・施設は多く、絶対とはいえないものの、夜勤明けに組み合わせて連休にすることが可能です。

    有給休暇については、「連続で1週間」より「毎月1日ずつ」というように小分けにした取り方をお願いされる場合が多いようですが、連続して休みが取れる職場もあります。有休が取れている法人は、人員が充実しているといえるかもしれません。

    一方、元々夜勤のないデイサービスや訪問介護の場合は、日曜が固定の休みという施設も珍しくありません。固定の休みを希望する場合は、あらかじめデイサービスや訪問介護などの働き方を選ぶのがおすすめです。ただし、デイサービスなどは、交替制シフト勤務の特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに比べれば、給与は低めです。また、夜勤に入れる方のほうが、市場ニーズは高い現状があります。一方、正社員ではなくパートとしてであれば、扶養控除内で働く道もあります。

    なお、介護施設は、厚生労働省の介護職員処遇改善加算の対象となって補助金をもらうために、「◯◯の資格のある人を△人以上配置する」というような、所定要件を満たす必要があります。こういった要件に沿うようにシフトを組み、毎日人を配置しているため、簡単にシフトを替わったり、休んだりすることがしづらいこともあります。

    不安その5 うまく職場になじめる?

    職場へのなじみ方については、「介護職だからこう」という特別な事情はなく、一般的な職場と変わりません。前の職場と比べない、利用者や同僚の名前を覚える、自分からしっかり挨拶をするなど、自分からなじめる努力ができるかどうかがカギです。入社前のフォローでお話しさせていただく際には、よく「映し鏡だと思います」とお伝えしています。名前を覚えたり、挨拶をしたりすることは、どれも些細なことですが、こちらがどういう接し方をするかは、相手から返ってくるものだと思います。

    医療・介護系の施設では、いろいろな年代、生活背景、職種の人がスタッフとして勤務されています。あえていうなら、介護職はいろいろな方と関わる職種だからこそ、コミュニケーションを丁寧にするといいですね。

    不安その6 将来的に長く続けていける?

    社会の高齢化が進んでいく中で、介護職自体のニーズはこれからも高まり続けると思われます。

    一個人が介護の仕事を続けていくために何が必要かを考えると、「この仕事を好きになれるかどうか」がすごく大事なポイントだと思います。これまで紹介に携わった方に話を聞くと、こんな意見が聞かれました。

    ・もしかしたら施設が最後の住まいになるかもしれない人たちに、笑って過ごしてほしい。そこに関われることがやりがいです。
    ・自分の家族を自分の職場に預けたいと思える。そういう介護を目指しています。

    何も難しいことではなく、利用者にお声がけするとか、話を傾聴するとか、笑顔になってもらえるようにするとか、そういう当たり前のことを当たり前にやれるか、感じ取れるかが大事なのだと思います。

    同時に、「大変な仕事をしているんだ」と自分自身を褒めてあげたり、減点式ではなく「こんなことができた!」と実感したりしながら働いていけるといいですね。

    体力面に関しては、技術や経験でカバーできることはありますし、体力的に限界を感じる場合は、デスクワークが中心のケアマネージャーや介護相談員へのキャリアチェンジを目指すこともできます。

    準備をすることで不安を解消しよう

    未経験からの介護職への転職にはさまざまな不安が付き物ですが、しっかり情報を集め、準備をすることで解消されるものもたくさんあります。

    さらに、詳しい情報が必要な場合は、マイナビ介護職の転職相談も利用してみてください。

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    プロフィール

    松本秋紀

    マイナビ介護職 キャリアアドバイザー

    地方・都市部両方で紹介業務を行い、これまでに看護師・保育士・介護職と様々な職種のアドバイザーを経験。多くの経験に基づいた提案を実施。
    趣味はサッカーとゴルフ。
    勝負に拘ることはもちろん、参加者全員で楽しむことが何よりも大好き。

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