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転職前に介護施設を見学するときの服装やマナー|メリットも解説

公開日:2020.03.19 更新日:2024.04.17
転職前に介護施設を見学するときの服装やマナー|メリットも解説

転職活動をするにあたって、「次こそは自分に合った職場を見つけたい」と思う方は多いです。介護職の場合、求人に応募する前に施設を見学できる場合が多いので、職場の雰囲気や仕事内容、働いている人の層などを、事前にある程度把握することが可能です。

ただし、見学を行う際には、見学者が施設とスタッフを見極めようとしているのと同様に、施設側も見学者を見極めようとしています。服装や行動などのマナーを守りながら、見学を行いましょう。

ここでは、転職活動を成功させるために欠かせない職場見学について、チェックポイントやマナーなどをご紹介します。

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1. 施設見学するメリット

介護施設には、特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、介護老人保健施設など、さまざまな種類があります。施設見学では、各施設の特徴を確認できるほか、以下に挙げるようなポイントを就職前に確認できるというメリットがあります。

1-1. 施設で求められる役割

介護施設は、提供するサービスによって介護職に求める役割が異なります。「自分がやりたい仕事ではなかった」という転職後のミスマッチの多くは、求められる役割を正確に認識していないか、イメージだけで志望した結果起きるものです。施設見学では、実際の仕事内容を見れば、転職後の自分の働き方を具体的に掴むことができるでしょう。

1-2. 施設の雰囲気

求人情報や職場の外観、Webサイトといった情報からは、施設の雰囲気まで感じとることはできません。職場の雰囲気を肌で感じ、自分に合っているかどうかを判断できるのは、施設見学の大きなメリットです。

1-3. 介護の質

施設見学では、実際に介護をしている現場を見学できます。自分が働くかもしれない現場の「介護の質」を見ておくことは、自分のレベルに合った施設かどうかを見極める上でも、とても大切です。

1-4. 勤務状況

施設内で働いているスタッフの数と利用者さまの数を見比べたり、スタッフの動きを確認したりすると、スタッフがどのような職場環境で働いているか分かってきます。ハードワークすぎないか、無理をしているスタッフがいないかといった勤務状況を見ておくと、転職してからギャップに苦しむことが少ないでしょう。

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2. 施設見学する際のチェックポイント

施設見学を行う際には、いくつかのポイントを特に注意して確認することで、施設のよい点や悪い点、職場環境やサービスの実態を把握しやすくなります。施設見学をする際、忘れずに見ておきたいポイントをご紹介します。

2-1. 働いている職員の態度や表情

どれほど明るく真新しい施設でも、介護者の服装や言葉遣いが乱れていたり、暗い表情で働いていたりする場合は、どこかに問題が潜んでいる可能性があります。

見学者に対するマナーから感じとれることも多いので、見学予約を取ったときの対応や、施設を案内してくれる施設長やリーダーといった立場の人の接し方なども気を付けて見ておきましょう。見学中にすれ違ったスタッフが笑顔で挨拶をしてくれるかどうかも、分かりやすい判断材料です。

2-2. 施設の利用者さんやその家族への接し方

スタッフが利用者さまやその家族に対して横柄な態度で接している、ぞんざいな扱いをしているといった場面に遭遇したら要注意です。スタッフの、利用者さまやその家族への接し方を見て、「先輩として敬えるか?」「一緒に働きたいと思えるか?」を基準に、入社後をイメージしてみましょう。

2-3. 利用者さんの状態

明らかに困っている様子なのに放置されていたり、片隅でぼんやりと過ごしていたりする利用者さまがいたら、対応する人手は足りているか、周囲を見回してみましょう。

また、利用者さまが移動する導線上に物が置かれていないか、車いすを使っても安全に移動できるか、など、利用者さんが安全に暮らせる施設かも要確認です。

2-4. 施設の衛生面

清掃が行き届いていなかったり、共有スペースが整理整頓されていなかったりする施設は、人手不足でスタッフの手が回っていない可能性があります。トイレに臭いがこもっていないか、共有スペースにゴミや食べ残しが散らかっていないか、などの点に注目しましょう。

施設内に掲示板があれば、貼られているポスターやイベントの案内などが更新されているか、破れたままになっていないかといった点も要チェックです。

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3. 施設見学をするときの服装

見学時の服装に特別な決まりはありませんが、転職希望者であることを踏まえ、 スーツを基準としたフォーマル寄りの服装が望ましいと言えます。しかし、施設によっては、ダークな色合いの服装は喪服を連想させるため避けてほしいと指示があるかもしれません。

その場合は、 男性ならシャツにスラックス、女性ならブラウスにスカートまたはスラックスなど、いわゆるオフィスカジュアルを心掛けるとよいでしょう。就職前に施設見学をするときの服装選びについて、男女別に詳しく紹介するため、参考にしてください。

3-1. 男性におすすめの服装

男性のオフィスカジュアルは、清潔感のある身だしなみであることが最も大切な条件です。施設見学では利用者さんや来客者などに会うケースも考えられるため、 カジュアルな装いやシワ・汚れが付いた服装は避けましょう。また、ファッションで個性をアピールするのは避け、定番のアイテムで揃えるのがおすすめです。

例えば 夏の場合は、Yシャツやポロシャツなど襟が付いたトップスを選ぶのが無難と言えます。ボトムスは暑くても丈が短いものは避け、スラックスやチノパンなど清潔感のあるアイテムを選ぶとよいでしょう。

冬の場合も、トップスは襟付きのアイテムを選ぶのがおすすめです。アウターは、きちんとした印象を与える無地のジャケットが定番となっています。

3-2. 女性におすすめの服装

女性のオフィスカジュアルも男性の場合と同様に、清潔感のある装いであることが大切です。また、肌の露出を抑え、個性的なファッションを避けるのも押さえるべきポイントとなっています。

女性の夏のオフィスカジュアルは、男性の場合と同じく襟付きのシャツを選ぶのが無難です。肌の露出度が高くなければカットソーを選んでも問題ありません。例え暑い季節でも、ノースリーブのシャツや胸元が大きく開いたトップスなどは避けましょう。ボトムスはパンツスタイルとスカートどちらでも構いませんが、スカートの場合は短すぎず長すぎない、膝丈程度のものを選ぶのがおすすめです。

冬の場合、トップスに襟がないニットなどを選んでもよいですが、だぼっとしたサイズのものは避けましょう。アウターはトレンチコートやチェスターコート、カーディガンなどを選ぶのが一般的となっています。

3-3. 施設見学をするときの持ち物

見学の時に用意する持ち物は、以下の通りです。

・筆記用具
・メモ帳
・クリアファイル
・バッグ

筆記用具やメモ帳、クリアファイルは、担当者の方が話している内容をメモし、また受け取ったパンフレットなどを整理するのに必要になります。

また、見学の際にはこれらの持ち物をしまえるよう、A4サイズの書類が入るバッグを持っていきましょう。バッグの見た目はオフィスカジュアルに合った、派手さを感じさせないものを選ぶのがおすすめです。リュックはカジュアルさを強く感じさせるため、避けたほうが無難です。

ほかにも、面接を兼ねた施設見学の場合は資格証明書や履歴書、職務経歴書も準備しましょう。

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4. 施設見学をするときに取るべきマナーや態度

施設の担当者側は、見学をしているあいだの態度や様子をさりげなく観察しています。見学者が施設とスタッフを見極めようとしているのと同様に、施設側も見学者を見極めようとしているということを、忘れないようにしてください。

利用者さまやスタッフの方とすれ違ったとき、明るく笑顔で挨拶する方と、無言で通り過ぎる方がいたら、どちらと一緒に働きたいでしょうか。面接で好印象を与えても、施設見学で気を抜いて評価を落とす可能性は十分あります。施設見学も面接の一部だと考え、気を引き締めて臨みましょう。

施設見学をするときに取るべきマナーや態度について詳しく解説します。

4-1. 利用者さんのプライバシーを尊重する

施設見学は貴重な機会であり、施設の隅々まで確認したいと考える方もいるでしょう。しかし、施設は利用者さんにとって生活の場であるのを忘れてはなりません。 施設見学は職場見学であるのと同時に、利用者さんにとっての生活空間を見させてもらっているということを常に意識しましょう。

施設見学の間は、大きな声で喋る、許可なく写真を撮る、といった行為は利用者さんに迷惑がかかるためNGです。 また、利用者さんのプライベートな場所に踏み込んだり、持ち物に勝手に触ったりしないよう、施設見学の際には必ず施設側の案内に従って見学してください。

4-2. 感染症への対策をする

介護施設の利用者さんは感染症の重症化リスクが高いです。利用者さんが感染症にかかった場合、施設内で感染が拡大するリスクもあります。よって、施設見学者も感染症対策を十分に取り、利用者さんや施設に迷惑がかからないように細心の注意を払うことが大切です。

施設見学当日は朝に必ず検温を行い、37度以上の熱があった場合はすぐに施設に申し出てスケジュールを別日に再調整しましょう。熱がない場合でも、咳やのどの痛みといった体調不良がある場合は見学をキャンセルしてください。たとえ見学当日のキャンセルになったとしても、利用者さんたちの安全には代えられません。

また、施設で保有している感染対策グッズには限りがあるため、自分が使うマスクやアルコール消毒液は持参するなどの形で配慮を行うとよいでしょう。

4-3. 積極的に質問をする

多くの場合施設見学の最後には、感想を聞かれたり、質問はないか尋ねられたりします。 質問を求められた際に、「特にありません」という一言で済ませてしまっては施設側の印象に残りません。

質問は疑問点を解消できる機会であるのと同時に、施設側に自分自身のやる気や熱意をアピールできるチャンスでもあります。 質問内容は相手を感心させるものでなくても構いません。質問をすること自体が大切であり、「この施設で働きたい」という意欲が職員の方に伝わればOKです。

質問は明るくハキハキと行えば、施設側により好印象を与えやすくなります。

4-4. 見学後にお礼メールを送る

施設見学終了後に改めてお礼のメールを送ると、施設側に好印象を与えやすい傾向があります。 施設側はお礼メールに返信する形で今後の選考について連絡できるため、選考がスムーズに進みやすい点もメリットの1つです。

お礼メールでは、施設見学や仕事に対する前向きな姿勢が伝わるような文面を心掛けましょう。 また、社会人として適切な言葉遣いか、誤字脱字はないかといった点をよく確認してから送信してください。

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5. 施設見学のときにしたほうがよい質問

施設見学のときには、以下のような質問をするのがおすすめです。

・介護職員の1日のスケジュール
・その施設で働いていてよかったこと、大変だったこと
・どのような利用者さんが多いか

上記のような質問をすれば、職員の働き方や施設について興味を持っていることを施設側に伝えられます。上記のほかにも、実際に施設見学をする中で疑問に思った点は積極的に質問しましょう。

また、以下のように、自分の入社を見据えた質問をするのもおすすめです。

・入社前に準備すべきことは何か
・シフトの決め方
・有給休暇や休日の取り方
・月の残業時間
・スタッフの人員配置
・キャリアアップ制度の有無、内容

上記のような質問により、入社後の自分のイメージを前向きに掴もうとしていることを施設側に伝えられます。また、上記の質問を通して働き方に関する具体的な回答を得れば、本当に自分が入社したい施設なのかを見極めやすくなります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、施設見学の機会を利用して積極的に質問しましょう。

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6. 施設見学の申し込み方法

施設見学を申し込む前には、まず見学を希望する介護施設のウェブサイトを確認しましょう。見学できる施設の範囲や、見学日時などが記載されているケースがあります。また、見学を行うときには、余裕をもってできるだけ多くの希望日時を申し入れれば、施設にとって都合のよいタイミングに日程を調整できます。

施設見学を申し込むには、大きく分けて以下の4つの方法があります。

6-1. 電話で直接依頼する

見学したいと思う施設の連絡先を調べて、電話で直接申し込む方法があります。施設も業務の合間をぬって対応してくれるので、端的かつ丁寧に用件を伝えるのがおすすめです。

依頼の際には丁寧な言葉遣いを心がけ、自分の名前と要件を名乗りましょう。先方には希望日時だけでなく、当日の持ち物や服装を尋ね、問い合わせ先、緊急連絡先を漏らさず伝えれば、好印象を与えられます。

6-2. ウェブサイトから問い合わせる

施設のウェブサイトに設置されている、問い合わせ用のメールフォームから連絡をとる方法もあります。ただし、施設によっては入所を希望する方やその家族が同じメールフォームから問い合わせをする可能性があるため、求職者として施設見学を希望していることを伝えましょう。

6-3. 面接時にお願いする

面接が一通り済んだ段階で、担当者に施設見学をしたいと申し出ることも可能です。当日の見学が難しい場合は別日を提案してくれる場合もありますので、見学できる日程の候補をいくつか想定しておくと安心です。

6-4. 介護職専門の転職支援サービスを利用する

介護職専門の転職支援サービスを利用して、施設見学を依頼する方法もあります。個人で問い合わせをすると、担当者とのやりとりや見学の日程調整などでどうしても時間を取られますが、転職支援サービスなら担当者が代行してくれます。

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まとめ

転職に際しての漠然とした不安を解消し、勤務してからのミスマッチを防ぐために、施設見学はとても有効な手段です。「転職で失敗したくない!」という人は、ぜひ積極的に施設見学をするようにしましょう。

現職が忙しくてなかなか時間が作れないという人も、介護職専門の転職支援サービスを利用すれば無理のないスケジュールを組みやすくなります。施設見学を上手に利用して、ベストな職場を見つけましょう。

マイナビ介護職では、福祉・介護職専門のキャリアアドバイザーが、一人ひとりに合った転職を二人三脚でサポートします。施設の見学の日程調整を代行するほか、事前に施設の雰囲気や働き方についての情報をお伝えすることも可能です。

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