転職前に介護施設を見学して、理想の職場を見つけよう

転職活動をするにあたって、「次こそは自分に合った職場を見つけたい」と、誰もが思うことでしょう。介護職の場合、求人に応募する前に施設を見学できることが多いので、職場の雰囲気や仕事内容、働いている人の層などを、事前にある程度把握することが可能です。
ここでは、転職活動を成功させるために欠かせない職場見学について、チェックポイントやマナーなどをご紹介します。
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施設見学するメリット
介護施設には、特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、介護老人保健施設など、様々な種類があります。
施設見学では、各施設の特徴を確認できる他、以下に挙げるようなポイントを確認できるというメリットがあります。
1 施設で求められる役割
介護施設は、提供するサービスによって介護職に求める役割が異なります。「自分がやりたい仕事ではなかった」という転職後のミスマッチの多くは、求められる役割を正確に認識していないか、イメージだけで志望したことによって起きるものです。
施設見学では、実際の仕事内容を見ることで、転職後の自分の働き方を具体的に掴むことができるでしょう。
2 施設の雰囲気
求人情報や外観からは、施設の雰囲気まで感じとることはできません。
職場の雰囲気を肌で感じ、自分に合っているかどうかを判断できるのは、施設見学の大きなメリットです。
3 介護の質
施設見学では、実際に介護をしている現場を見学することができます。
自分が働くかもしれない現場の「介護の質」を見ておくことは、自分のレベルに合った施設かどうかを見極める上でも、とても大切です。
4 勤務状況
施設内で働いているスタッフの数とご利用者の数を見比べたり、スタッフの動きを確認したりすると、スタッフがどのような職場環境で働いているかわかってきます。
ハードワークすぎないか、無理をしているスタッフがいないかといった勤務状況を見ておくと、転職してからギャップに苦しむことが少ないでしょう。
施設見学する際のチェックポイント
施設見学をする際、忘れずに見ておきたいポイントをご紹介します。
1 働いている職員の態度や表情
どんなに明るく真新しい施設でも、介護者の服装や言葉遣いが乱れていたり、暗い表情で働いていたりする場合は、どこかに問題が潜んでいる可能性があります。
見学者に対するマナーから感じとれることも多いので、見学予約を取ったときの対応や、施設を案内してくれる施設長やリーダーといった立場の人の接し方なども気を付けて見ておきましょう。
見学中にすれ違ったスタッフが笑顔で挨拶をしてくれるかどうかも、わかりやすい判断材料です。
2 施設のご利用者やその家族への接し方
スタッフがご利用者やその家族に対して横柄な態度で接している、ぞんざいな扱いをしているといった場面に遭遇したら要注意です。
スタッフの、ご利用者やその家族への接し方を見て、「先輩として敬えるか?」「一緒に働きたいと思えるか?」を基準に、入社後をイメージしてみましょう。
3 ご利用者の状態
明らかに困っている様子なのに放置されていたり、片隅でぼんやりと過ごしていたりするご利用者がいたら、対応する人手は足りているか、周囲を見回してみましょう。
介護サービスは、ご利用者があってこそ成立する仕事であるという本質を理解している施設で、介護に対する熱意があるスタッフがいれば、何よりもご利用者とその家族を大切にしているはずです。
4 施設の衛生面
エントランスや食堂、トイレなどの清掃が行き届いていなかったり、共有スペースが整理整頓されていなかったりする施設は、人手不足でスタッフの手が回っていない可能性があります。
施設内に掲示板があれば、貼られているポスターやイベントの案内などが更新されているか、破れたままになっていないかといった点もチェックしてみるといいでしょう。
施設見学をする上でのマナー
介護施設は、事前に連絡をすれば施設の見学をさせてくれるところがほとんどです。面接時に施設案内の時間を設けてくれる場合もありますので、積極的に活用することをおすすめします。
要介護度が低い高齢者が多く入居しているサービス付き高齢者向け住宅などは、普段から外部の来訪者が多いため、オープンな態度で接してくれる傾向があります。
しかし、仕事の手を止めて対応することになるため、できるだけ電話で予約を取るようにしましょう。
では、施設を見学する際に気を付けたいマナーについて、具体的にご紹介します。
1 服装
見学時の服装に特別な決まりはありませんが、転職希望者であることを踏まえ、スーツを基準としたフォーマル寄りの服装が望ましいといえます。
しかし、施設によっては、ダークな色合いの服装は喪服を連想させるため避けてほしいと指示があるかもしれません。
その場合は、男性ならシャツにスラックス、女性ならブラウスにスカートまたはスラックスなど、いわゆるオフィスカジュアルを心掛けるといいでしょう。
単なる見学だからと気を抜いた格好をしたり、乱れた髪型をしていたりすると、「場をわきまえない」として悪印象につながります。
見た目はもちろん、においや洋服のしわを含めて、清潔感のある服装を心掛けることが重要です。
2 持ち物
施設に関する資料や案内をしまえるよう、A4サイズの書類が入るバッグを持っていきましょう。
担当者の説明や、後で確認したい事項をメモするための筆記用具も必須です。
3 態度
施設の担当者側は、見学をしているあいだの態度や様子をさりげなく観察しています。
見学者が施設とスタッフを見極めようとしているのと同様に、施設側も見学者を見極めようとしているということを、忘れないようにしてください。
ご利用者やスタッフとすれ違ったとき、明るく笑顔で挨拶する方と、無言で通り過ぎる方がいたら、どちらと一緒に働きたいでしょうか。
面接で好印象を与えても、施設見学で気を抜いて評価を落とす可能性は十分あります。施設見学も面接の一部だと考え、気を引き締めて臨みましょう。
施設見学の申し込み方法
施設見学を申し込むには、大きく分けて以下の4つの方法があります。
1 電話で直接依頼する
見学したいと思う施設の連絡先を調べて、電話で直接申し込む方法があります。
施設も業務の合間をぬって対応してくれるので、端的かつ丁寧に用件を伝えるようにしましょう。
2 ウェブサイトから問い合わせる
施設のウェブサイトに設置されている、問い合わせ用のメールフォームから連絡をとる方法もあります。
入所を希望する人やその家族も同じメールフォームから見学希望の問い合わせをする可能性があるため、備考欄などを使って求職者として施設見学を希望していることを伝えましょう。
3 面接時にお願いする
面接が一通り済んだ段階で、担当者に施設見学をしたいと申し出ることも可能です。
当日の見学が難しい場合は別日を提案してくれる場合もありますので、見学できる日程の候補をいくつか想定しておくと安心です。
4 マイナビ介護職など、介護職専門の転職支援サービスを利用する
介護職専門の転職支援サービスを利用して、施設見学を依頼する方法もあります。個人で問い合わせをすると、担当者とのやりとりや見学の日程調整などでどうしても時間を取られますが、転職支援サービスなら担当者が代行してくれます。
マイナビ介護職では、福祉・介護職専門のキャリアアドバイザーが、一人ひとりに合った転職を二人三脚でサポートします。
施設の見学の日程調整を代行する他、事前に施設の雰囲気や働き方についての情報をお伝えすることも可能です。
施設見学はミスマッチを防ぐのに有効な手段
転職に際しての漠然とした不安を解消し、勤務してからのミスマッチを防ぐために、施設見学はとても有効な手段です。
「転職で失敗したくない!」という人は、ぜひ積極的に施設見学をするようにしましょう。
現職が忙しくてなかなか時間が作れないという人も、介護職専門の転職支援サービスを利用すれば無理なくスケジュールを組むことができるはず。
施設見学を上手に利用して、ベストな職場を見つけましょう。
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