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【例文付き】40代以上の介護未経験者が志望動機を書くには?

公開日:2024.02.20 更新日:2024.04.02
【例文付き】40代以上の介護未経験者が志望動機を書くには?

介護業界は慢性的な人手不足状態に陥っているほか、選考にあたって応募者の年齢はさほど重要視されていません。そのため、40代以上かつ未経験で介護業界に転職する方は意外と多く存在します。

しかし、どれほど介護業界に人手が足りないとは言っても、応募すれば誰でも採用されるわけではありません。応募先からの採用率を高めるためには、やる気と人柄が見える志望動機を書くことが重要です。

そこで今回は、40代以上の介護未経験者が志望動機を書く際のポイントから、年代別の例文まで詳しく解説します。

1. 40代以上の介護未経験者が志望動機を作るときのポイント

需要に供給が追いついておらず、多くの施設が人手不足を感じている介護業界においては、応募者の年齢はさほど重要視されないことが特徴です。また、介護職の代表的な国家試験には「介護福祉士」がありますが、介護士が必ず取得すべき資格ではありません。

基本的には、年齢や保有資格よりも仕事へのやる気や人柄のほうが重要な傾向にあります。

介護未経験者が応募先施設への面接時に志望動機を伝える際は、未経験者ならではのポイントがいくつかあります。そこでまずは、40代以上の介護未経験者が志望動機を考えるときにおさえておくべき3つのポイントを紹介します。

1-1. 介護の仕事をしたい理由を伝える

未経験者が介護業界への転職を目指して志望動機を考える際は、「介護職を目指すきっかけ」をまず明確にしましょう。

「親族の介護をきっかけに仕事へのやりがいを感じたため」「家族を介護してくれたスタッフに憧れを感じたため」など、具体的なエピソードを交えることで説得力はより増します。

志望動機で介護の仕事をしたい旨をきちんと伝えられれば、仕事への意欲が評価され、採用率によい影響を与えるでしょう。

1-2. 応募した施設で働きたい理由を伝える

「なぜ多くの介護施設がある中でこの施設を応募したのか」についてもきちんと伝えることが大切です。

ただ介護職への意欲を伝えるだけのありきたりな志望動機では、「この施設でなくてもよいのでは」と思われる可能性があります。また、「家から近い」や「雰囲気がよかった」など、その施設の特徴を捉えていない志望動機も同様に、「自分たちのことを理解していない」と思われるでしょう。

応募先施設への志望理由を明確に伝えるには、応募先施設の経営理念や方針、さらに事業方針についての理解が欠かせません。その上で、「この施設でなければならない理由」をアピールしましょう。

1-3. 希望する働き方を伝える

志望動機は、単純に「採用されるため」だけのアピールの場ではありません。採用担当者へよい印象を与えるためには、採用後にどのような働き方を希望するのかもしっかり伝えることが大切です。

40代以上の介護未経験者の場合、採用担当者はやる気や人柄のほかにも、長く働いてくれるかどうかを重要視する傾向にあります。

「採用後はキャリアアップに向けて、ケアマネジャーの資格取得を目指している」「まずは数年間実務経験を積み、培った知識や技術を活かして活躍の幅をさらに広げたい」など採用後のキャリアプランを語ることで、仕事への意欲をさらにアピールできるでしょう。

2. 40代以上の方が介護職に転職する強み

前述の通り、介護業界においては40代以上の未経験者であっても採用されるケースは決して珍しくありません。これは単純に人手不足が起因しているわけではなく、40代以上の方ならではの強みが施設にとって有利に働くと考えられるためです。

ここからは、志望動機でアピールできる「40代以上の方が介護職に転職する強み」を4つ紹介します。

2-1. 前職までのスキル

介護業界では、利用者さんとの関わりや多職種連携の機会も多いことから、介護に関する知識や技術はもちろん、人間性や介護に直接関連しない業務への対応力なども重要視される傾向です。

40代以上の方は、若年層と比較して社会人経験が豊富であり、前職によっては介護現場で大いに役立つスキルをすでに培っている場合もあるでしょう。

例えば前職で事務をしていた場合は、資料作成や書類整理などのサポート業務に携われるとアピールできます。このように、介護の知識や技術がなくてもアピールできる部分は豊富にあるため、これまでの業務経験を活かして志望動機を作成してみましょう。

2-2. コミュニケーションスキル

介護業界で働くスタッフにとって、コミュニケーションスキルは必須と言っても過言ではありません。

利用者さんの話を傾聴するとき、利用者さんの家族へ説明するとき、介護サービスを提供する職員と連携して業務を進めるときなど、コミュニケーションスキルが求められるシーンは多岐にわたります。

40代以上であれば、過去の人生経験から幅広い年代の方と問題なく会話できる方が多いほか、利用者さんからすると年齢の近い職員となるため「話しやすい」と思ってもらいやすい点も特徴です。

高齢者含む幅広い年代の方とのコミュニケーションに慣れていることを、過去のエピソードも交えてしっかりとアピールすれば、よりよい印象を与えられるでしょう。

2-3. マネジメントスキル

複数の職員がチームを組んで業務にあたる介護業界では、職員一人ひとりの主体性やマネジメントスキルも重要視されます。たとえ介護技術を身につけていなくても、マネジメントスキルに優れていることをしっかりとアピールするだけで、採用担当者が受ける印象は大きく異なるでしょう。

特に、40代以上の方は若手職員のまとめ役や新人教育の指導役を任せられるケースも少なくありません。こうした場面において、マネジメントスキルは非常に役立ちます。

40代以上の方は、若手の職員と比べて社会経験や人生経験が豊富です。そのため、マネジメントスキルやリーダーシップは特に期待されるポイントと言えるでしょう。

2-4. 介護経験・家事スキル

40代以上の方であれば、過去に親族の介護に携わっていたり、主婦(夫)業の経験があったりするという方も多いでしょう。こうした経験によって、すでに基礎的な介護スキルや家事スキルが培っている場合は、積極的にアピールすることが大切です。

介護の仕事は、高齢の利用者さんの身の回りのお世話や生活援助がメインとなります。そのため、介護経験や主婦業による家事の経験は大いに役立つでしょう。

過去の経験を絡めて介護・家事スキルをアピールするときは、「効率化のためにどこを工夫していたか」なども伝えるとより効果的です。

3. 【介護職未経験の方向け】志望動機の例文

志望動機を書くときのポイントを理解し、いざ書こうと思ったものの、どのような順序・構成で書けばよいか分からないと頭を抱える方も多くいるでしょう。

ここからは、志望動機の例文を40代・50代・60代の年代別に詳しく紹介します。なお、紹介するのはあくまでも例文であるため、必ず参考程度に留めながらオリジナルの志望動機を作成しましょう。

3-1. 40代の場合

私は、前職の高齢者向け配食サービスで経験した2年間のリーダー業務をきっかけに、「より高齢者の方に寄り添った支援をしたい」と考え、介護業界への転職を志すようになりました。
貴施設では、私が特に関心のある食事に力を入れていることを知り、食事を通して笑顔を提供するスタッフの一員になりたいと思いました。これまでのマネジメントスキルと人間関係の構築能力を活かし、チームと協力して質の高いケアを提供できるよう努めてまいります。

上記は、前職での経験をアピールした志望動機例です。前職の経験と関心のあるテーマ、さらに応募先施設のコンセプトをうまく絡ませると、採用担当者へ「マッチ度の高い人材」であることを強くアピールできます。

3-2. 50代の場合

私はこれまで、営業職に数十年間従事しておりましたが、5年前に介護が必要となった母を親身に介護してくださる職員の方を見て介護職に大きな魅力を感じ、転職を決意しました。
介護職とは無縁の職業であったため、介護に関する知識はほとんどありませんが、前職の経験から幅広い年代の方とのコミュニケーションスキルには自信があります。貴施設の充実した研修制度でさらなるスキルアップを図りながら、多くの利用者様のサポートができるよう尽力いたします。

上記は、前職での経験と介護職を目指すようになったきっかけをアピールした志望動機例です。介護職経験がなくとも、採用後にどのようなビジョンをもって従事するかを明確にするだけでも、採用担当者が受ける印象は大きく異なる でしょう。

3-3. 60代の場合

私は、20年以上勤めた会社を昨年定年退職いたしました。健康状態は良好で、まだまだ働ける体力があることから、セカンドキャリアとして60歳以上の職員が活躍されている貴施設を志望いたしました。
介護職とは無縁の管理職であったため、ゼロからのスタートではありますが、1日でも早く戦力になれればと考え、介護職員初任者研修を受講しております。前職で培った広い視野と行動力を強みに、利用者様と職員の方々のお役に立てるよう日々努めてまいります。

60代以上の介護未経験者が志望動機を書く際は、上記例文のように「体力があること」や、「その年代ならではの強み」をしっかりとアピールします

また、40代の方とは異なり数十年以上の長期的な勤務は困難です。即戦力になるためにどのような努力ができるのか、といった点についても言及するとよいでしょう。

まとめ

介護業界では、40代以上の未経験者でも問題なく転職できます。しかし、理想の応募先から採用をもらうためには、採用担当者に好印象を与えられる志望動機の作成が最も重要です。

40代以上の介護未経験者が志望動機を考える際は、「介護職を目指すきっかけ」「応募先施設で働きたい理由」「採用後の理想の働き方」を明確にし、それらができる限り伝わるような内容を組み立てましょう。

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※当記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しています

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