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サービス提供責任者が「辞めたい」と思ったら、転職前に考えたいこと

公開日:2020.01.31 更新日:2022.05.27

サービス提供責任者は、利用者さんの立場で訪問介護計画を考え、計画どおりにサービスが提供できるようコーディネートをする、訪問介護サービス現場の責任者です。
法令により、訪問介護事業所には1名以上の配置が義務付けられており、直近3ヵ月の利用者さん数が40名増えるごとに増員が必要とされていることからもわかるように、訪問介護の要となる存在です。

ただ、やりがいを持って働ける仕事である一方、忙しさや責任の重さといった苦労の多い仕事でもあるので、「辞めたい」と考えるサービス提供責任者も少なくありません。
辞めるべきか続けるべきか迷ったときに、後悔のない決断をするためには、サービス提供責任者ならではのメリット・デメリットの両方を見直し、転職先の候補についても知っておくことが大切です。

ここでは、サービス提供責任者が「辞めたい」と思う理由と、同職ならではのやりがいと魅力の他、転職する場合の候補、転職を成功させるためのポイントについてご紹介します。

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サービス提供責任者が辞めたいと思う理由

サービス提供責任者が「もう辞めたい」と思ってしまう背景には、次のような事情があります。

忙しくて休みが取れない

サービス提供責任者の仕事は、利用者宅への訪問・聞き取りを行った上での訪問介護計画書の作成、ケアマネージャーとの連絡、ヘルパーの指導・教育、利用者対応と多岐にわたり、ヘルパーが休んだときなどは自ら訪問介護に入ることもあります。
常に忙しく、職場によってはなかなか休みが取れないケースもあるようです。

ケアマネージャー、ヘルパー、利用者さんのあいだで板挟みになりがち

ヘルパー、ケアマネージャー、そして利用者さんのパイプ役でもあるサービス提供責任者。利用者さんからは無茶な要求を伝えられる場合があったり、相性の悪いケアマネージャーとヘルパー、ヘルパーと利用者さんといった場合には、意見の相違があったりすることも、日常的に起こります。そんな中、「あちらを立てればこちらが立たず」の板挟みに苦しむサービス提供責任者も多いようです。

人間関係が難しい

ヘルパーの指導・教育は、サービス提供責任者の仕事です。ヘルパーの人手不足問題や、専門性の低下などで頭を悩ませることも少なくありません。 そのため、ケアマネージャーや施設管理者との関係を含め、人間関係に疲れを感じる人は珍しくありません。

周囲の無理解

サービス提供責任者の仕事内容は多岐にわたりますが、利用者さんはもちろん、ケアマネージャーや施設管理者もその仕事を十分理解していないことが少なくありません。忙しさや精神的な負担に加え、周囲の無理解もサービス提供責任者の悩みのひとつになっています。

頼れる人がいない

サービス提供責任者は、法令により配置人数が決まっている役職なので、前任者の退職などに伴い、急に抜擢されることもあります。訪問介護の経験が浅い、誰も指導してくれる人がいないといった状態のまま任されてしまうと、大きな不安とストレスを抱えがちです。

サービス提供責任者ならではのメリット

サービス提供責任者の仕事は、つらいばかりではありません。他の介護職と比較して次のようなメリットがあるといえます。

正社員として、安定して働ける

サービス提供責任者は、法令で常任での配置が求められていることなどから、多くが正社員としての採用になります。昼間だけの訪問介護施設であれば、夜勤もないため、安定した就業環境で働くことができます。

キャリアアップにつながり、転職にも有利

サービス提供責任者は、一般介護職の中でも、給与は高い傾向があります。サービス提供責任者を経験することはスキルアップにつながりますし、転職時の高評価にもつながるでしょう。

マネジメント能力、コミュニケーション力などのスキルが身に付く

サービス提供責任者は、現場監督としてマネジメントを行うポジションです。施設管理者、ケアマネージャー、勤務するヘルパー、利用者さんと、様々な人のあいだに立って働くうちに、調整力・マネジメント能力が鍛えられます。また、コミュニケーション能力や効率的に問題を処理する判断力など、幅広いスキルが身に付きます。

多くの人に感謝される

サービス提供責任者は、利用者さんやその家族に直接会い、悩みや相談を聞いてどうすればいいのか一緒に考えることも大切な仕事です。そのため、直接感謝の言葉をもらえる機会も多く、大きなやりがいを持って働けるのも魅力です。

サービス責任提供者を長く続けるためのポイント

サービス提供責任者として長く働き続けていくためには、次の2点が重要なポイントとなります。

1 職場を見極めた上で入職する

施設の運営方針やともに働くケアマネージャーの考え方、ヘルパーとの相性などは、入職後に変えることはできません。
そこで、まずサービス提供責任者として働く場所を選ぶ段階で、運営方針や規模、施設の教育体制、どんな人たちが働いているかなどを確認し、自分の希望に合った施設を選ぶことが大切となります。
求人広告やウェブサイトの情報だけでは判断が難しいので、知り合いがいたら内情を聞いたり、転職エージェントに特徴を聞いたりするのもおすすめです。

2 相談できる仲間や先輩を頼る

環境は同じでも、相談できる人がいるかどうかで、実際にかかるストレスは大きく変わってきます。
だからこそ、入職後はできるだけ早く信用できる仲間や先輩を見つけ、相談できる相手を作っておくことが大切になります。
2名以上サービス提供責任者が配置されているなら、お互いに情報を交換することもおすすめです。

まとめ

サービス提供責任者として働くメリットと現在の問題を比べた上で、この職を辞めたいと思えるなら、思い切って転職をするのもひとつの手段です。転職にあたって一番避けたいのは、「こんなはずではなかった」と後悔することです。

しかし、キャリアプランを見据えて、自分にはどんな働き方が向いているのか、どんな風に働きたいのかを一人でまとめることは、なかなか大変な作業です。
介護職内での転職を考える場合、実務経験が5年以上あるなら、試験を受けてケアマネージャーを目指すことができます。また、マネジメントより現場を希望するのであれば、一般の介護職に戻る道もあるでしょう。

「サービス提供責任者の仕事は好きだけれど、今の環境や待遇に不満がある」という場合は、サービス提供責任者として新たな職場を探すこともできます。
しっかり自分で考え、情報が足りない場合にはエージェントにも聞いてみる事をお勧めします。

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