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福祉用具専門相談員の仕事はきつい? 対処法とやりがいも解説

公開日:2023.02.13 更新日:2023.02.23
福祉用具専門相談員の仕事はきつい? 対処法とやりがいも解説

福祉用具専門相談員として働く、また目指すなかで、仕事がきついと耳にすることがあります。福祉業界で長く活躍するためにも「何がきついのか」「きついときの対処法はあるか」と考える場合も多いでしょう。

そこで今回は、福祉用具専門相談員の仕事をするなかで、きついと言われる理由を7つご紹介します。負担を減らす対処法についても触れるので、仕事への不安・負担を減らし福祉用具専門相談員として長く活躍したい方は、ぜひご一読ください。

1. 福祉用具専門相談員の仕事は何がきつい?

福祉用具専門相談員とは、高齢者や障がい者が自宅で安心して暮らせるように適切な福祉用具選びや、用具の使い方についてアドバイスする職業です。利用者さんや家族、ケアマネジャーなどと相談しながら、利用者さんの悩みや課題を福祉用具で解決します。

(出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)「福祉用具専門相談員」
/ https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/137

福祉用具専門相談員はどんな仕事?仕事内容や講習の内容は?

以下では、福祉用具専門相談員の仕事がきついと言われる理由を解説します。

1-1. 身体的な負担が大きい

福祉用具専門相談員は、肉体労働も多い職業です。福祉用具のなかには大型で重いものもあります。介護用ベッドの組み立てや移動、利用者さん宅への搬入なども行うため、体力が必要です。さらに、エレベーターのない利用者さん宅へ訪問して階段で搬入搬出する、手伝える人がいない場合は一人で対応するといったこともあるでしょう。

体力を消耗して疲労困憊したときや、腰痛を発症したときに、身体的にきついと感じます。

1-2. 日々勉強し続けなくてはならない

福祉用具は日々新しいものが展開されており、取り扱うものについて正しい知識を身につけることが求められます。日々の業務と並行して専門的な知識を覚える必要があり、大変だと感じる場面も多いでしょう。

また、勤務時間外に展示会やセミナーに参加して、福祉用具の知識をアップデートする場合もあります。時間外の対応が必要な場合、プライベートな時間を取れずつらさを感じる方は少なくないでしょう。

さらに、覚えた内容を利用者さまや家族などに分かりやすく説明する必要もあり、ただ覚えるのではなく、しっかり理解をしておくことが大切です。福祉用具などの説明が不十分だと事故につながる場合もあるので、責任は重大です。

1-3. 営業ノルマがある

職場によっては、新規契約の数や売り上げなどの営業ノルマが設定されており、プレッシャーを感じる場面もあります。利用者さんのことを一番に考え、今は福祉用具が必要ないという結論に至った場合、営業成績にならず複雑な気持ちを抱えるケースもあるでしょう。

自分の価値観・思いと営業ノルマが釣り合わないために、大変さを感じる方は多いです。

1-4. 事務仕事が多い

福祉用品を導入する際に必要となる福祉用具サービス計画書や、モニタリング後の報告書、契約に必要な書類など、福祉用具専門相談員が作成する書類は多岐にわたります。福祉用具サービス計画書においては、作成が義務づけられています。

日中は打ち合わせや利用者さんの支援があるため遅くから書類を作成することも多く、疲労を感じる場面も多いでしょう。力仕事や勉強、営業をしながら事務仕事も行う環境を負担に感じる方もいます。

1-5. 給与水準があまり高くない

給料に関して、現時点で福祉用具専門相談員のみの統計はありません。求人サイトなどで確認できる求人では、年収約300万~350万円が相場です。職場によりますが、資格の必要な専門職にしては給料が低いと感じる方もいます。

また、福祉用具を販売してもインセンティブがない職場もあります。ほかの福祉用具専門相談員より多く活躍しても給料に反映されず、忙しさと給料が見合わないことを不満に思う方も多いです。

福祉用具専門相談員の平均給与は?相場や年齢による差も解説

1-6. 業務時間が長くなりやすい

利用者さんとの相談や福祉用具の搬入を終え、利用者さん宅から帰社した後に記録します。また、遠方の利用者さん宅へ出向く、認知症で物事を理解しにくい利用者さんのもとに何度も福祉用具の説明をするなどで、業務時間が長引く可能性もあります。

福祉用具の故障やトラブルなどで急ぎで新たな福祉用具を用意する必要があり、遅い時間に利用者さん宅へ訪問するケースもあるでしょう。

このように、福祉用具専門相談員は利用者さんのことを第一に考える仕事のため、業務時間が長くなりやすく、プライベートの時間があまり取れずにストレスを抱えることも少なくありません。

1-7. 頼られる相談員ほど忙しくなりやすい

介護事業所によっては、一人の福祉用具専門相談員が多くの利用者さんを抱えています。一人ひとりの利用者さんにモニタリングや各種書類作成をするため、抱える利用者さんが多いほど多忙になります。

他職種との連携が取りにくい環境で勤務している場合は、自分だけが把握している利用者さんの情報もあり、業務上のプレッシャーを感じる可能性もあります。

2. 福祉用具専門相談員の負担を減らす対処法は?

福祉用具専門相談員は、業務内容の特徴から肉体的・精神的に負担がかかることも多く、大変さを感じる方は少なくないです。福祉用具専門相談員として長く活躍するためには、少しでも負担を減らすことが重要となります。

ここからは、福祉用具専門相談員の負担を減らす方法を3つご紹介します。

2-1. 体のケアや体調管理をしっかり行う

福祉用具専門相談員は、肉体的な負担を感じる場面が多いです。体力に自信がない方は、ストレッチや適度な運動などで体をケアしましょう。また、生活習慣を整えて規則正しい生活をすることは、体調管理にもつながります。

また、腰に負担をかけない姿勢を心がけながら仕事をすることも対策法の1つです。仕事に支障をきたさないためにも、体のケアや体調管理は欠かさず行いましょう。

2‐2. 業務の効率化を進める

隙間時間にスマートフォンなどで新しい福祉用具の情報を得る、電話とメールを使い分けて情報共有の手間をできるだけ減らすなど、業務の効率化を図るのも有効です。

また、利用者さんへの説明が短時間かつ一度で済むように、説明資料にマーカーを引くなどお互いにとって分かりやすい工夫をするのもよいでしょう。

2‐3. 転職をする

福祉用具専門相談員の負担の大きさは、事業所によってさまざまです。

事業所によっては、女性の福祉用具専門相談員が増えていることから、体力が必要な搬入搬出業務を外部に委託しているところもあります。高齢化が進んで介護業界の人手不足が問題視されるなか、業務の効率化のためにICTを導入している事業所もあります。

また、ノートパソコンなどで事務所外から利用者さんの情報を入力すると、事務作業の時間を減らすことが可能です。情報共有ツールを用いて社内にいる事務員と連携を取っている事業所も珍しくありません。

どのくらいICTが導入されているかは事業所により違いますが、福祉用具専門相談員の負担を減らすために尽力している事業所は一定数存在します。

(出典:一般社団法人 日本福祉用具供給協会「効果的な福祉用具サービス提供体制等に関する調査研究事業報告書」
/ http://fukushiyogu.or.jp/guide/guide-pdf/2020rouken_houkokusyo.pdf)

営業ノルマが厳しいか否かも事業所によって違います。ストレスを溜めずに働くためにも、適切な職場を選ぶことが大切です。より自分に合った事業所に転職する、自分のしたい業務内容に合わせて職種を変えるのも1つの手でしょう。介護をしたいなら介護職、製品を売りたいなら営業職、書類作成業務が苦でないなら事務職などもおすすめです。

まとめ

福祉用具専門相談員は一人で複数の利用者さんに対応するほか、大型な福祉用具の搬入搬出や営業ノルマなど、多岐にわたる業務に身体的・肉体的な負担を感じやすい職業です。仕事の負担を少しでも減らすためには、体のケアや体調管理、業務の効率化が重要になります。また、負担を軽減できる事業所への転職や、適性に合う職種に変えるのも1つの方法です。

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※当記事は2022年7月時点の情報をもとに作成しています

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