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特養の志望動機の例文|書き方のポイントや特養の基本情報も

公開日:2023.02.19 更新日:2023.03.10
特養の志望動機の例文|書き方のポイントや特養の基本情報も

要介護度3以上の認定を受けた65歳以上の高齢者が主に利用する特養(特別養護老人ホーム)は、介護従事者の需要が高く、充実した勤務環境が整えられている傾向にあります。高齢化が進む今後、より多くの要介護者をサポートしたいという方に人気の介護施設であり、特養で働く介護職員を目指しているという方も増加しています。

全国には特養求人が豊富に掲載されており、理想の求人を見つけることは決して難しくありません。しかし、「求人に応募したのはよいものの、志望動機をどう書けばよいのか」は、多くの方が悩むポイントとなるのではないでしょうか。

そこで今回は、特養の志望動機の書き方・ポイントから、志望動機の例文、面接時のポイントまでを詳しく紹介します。

1. そもそも特養とは?

そもそも特養とは、老人福祉法にもとづく名称の「特別養護老人ホーム」の略であり、原則要介護度3以上の認定を受けた65歳以上の高齢者が入所できる介護施設のことです。「介護老人福祉施設」とも呼ばれ、看取りにも対応することから「終のすみか」としても知られています。

○ 要介護高齢者のための生活施設。
○ 入浴、排泄、食事等の介護その他日常生活の世話、機能訓練、健康管理及び療養上の世話を行う。
○ 定員が29名以下のものは、地域密着型介護老人福祉施設(地域密着型特別養護老人ホーム)と呼ばれる。

(引用:厚生労働省「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」
/ https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000663498.pdf引用日/2022/11/13)

1-1. 特養における仕事内容

特養で働く介護職員の主な仕事内容は、次の通りです。

●利用者さんの健康管理
●身体介助
●生活援助
●リハビリテーション
●レクリエーション・イベントの実施
●利用者さんの家族や各担当者への情報共有
●看取り

上記のなかでも、特に利用者さんの健康管理や、食事介助・入浴介助・排せつ介助・離床介助などの身体介護、居室の清掃・洗濯・買い物などの生活援助は、日々欠かさず行う業務となっています。

また、特養には「従来型(多床室型)」と「ユニット型」の2つがあり、どちらのタイプなのかによって働き方も大きく異なります。近年の特養はほとんどがユニット型で、少人数の介護職員が少人数の利用者さんに対して介護ケアを提供しています。

特養のユニット型とは?介護職の働き方や従来型との違いを解説

なお、特養で働くために不可欠となる介護関連資格はなく、介護職の代表資格である介護福祉士資格を保有していなくても働くことが可能です。しかし、無資格の場合は有資格者よりも業務の幅が狭まることを覚えておきましょう。

2. 特養の志望動機|書き方のポイント

高齢者の増加に伴い、特養の施設数は年々増加しています。介護職求人では、比較的給与が高く設定された特養求人も増加しており、「特養で働いてみよう」と考える方も多いでしょう。

介護業界に限らず、すべての業界において、求人応募の際は履歴書をはじめとした応募書類が必要です。履歴書には「志望動機」を記入する欄がありますが、ここにどのような内容を書けばよいのか悩むケースは多々あるのではないでしょうか。

そこで次に、特養の介護職求人に応募する方に向けて、志望動機の書き方やポイントを詳しく説明します。

2-1. 結論から書く

まず志望動機を書く際は、必ず「なぜここで働きたいと思ったのか」を結論から書きましょう。結論から書くことで、本当に伝えたい部分を簡潔に、かつ分かりやすく明示できます。

反対に、結論から書かず、応募した職場で働きたいと思った背景から書くと「無駄な情報感」が出やすく、結果として何を伝えたいのか分からない文章になってしまうおそれがあります。

あらゆる症状をもった高齢者とのコミュニケーションが重要とされる介護業界では、話を結論から始めて分かりやすく伝えられるスキルが特に求められます。「結論→背景・きっかけ→入社後の展望」という順番を意識して書くことがポイントです。

2-2. 独自のきっかけや経験を書く

志望動機欄に結論を書いたあとは、その志望理由に至るまでの独自のきっかけや経験した内容を綴りましょう。結論だけでなく、根拠としてきっかけや経験もともに伝えることで、志望動機の説得力がより向上します。

また、採用担当者は、応募してきた方の単純な志望動機だけでなく、保有する介護技術やスキル、さらに目指しているキャリアといった「仕事に対する熱意」もチェックしています。きっかけや経験を伝える際は、特養で働くためにどのようなスキルを培ってきたか・どのような強みがあるか・今後どのように活躍していきたいかも具体的に伝えることで、相手に熱意がより伝わるでしょう。

2-3. 応募先の理念や仕事内容に触れる

志望動機によくありがちなのが、「ほかの介護施設でも言えるような内容」を出しているというケースです。履歴書を読む採用担当者は、数ある特養求人のなかから、応募者がなぜ当施設を選んだかを知りたがっています。ほかの介護施設でも言い回しのきくような志望動機は説得力・熱意に欠ける可能性が高く、よい印象を与えられません。

そのため、志望動機には応募先の理念や仕事内容に詳しく触れるようにしましょう。例えば、「ホームページを拝見し、利用者さんに対する○○○といった介護ケアの方針や、○○○といった人材育成理念に感銘を受けました」などです。

2-4. 入職後の展望にも言及する

志望動機に結論やきっかけ・経験を述べた後は、入職後の展望に言及して締めくくりましょう。入職後の展望とは、いわゆる「もし採用されて入社した後は、自身のもつスキルを活かしてどのような活躍をしたいか」ということです。入職後の展望を具体的に伝えることで、仕事への意欲をアピールできるだけでなく、志望動機を強める要因にもなるでしょう。

これまで介護業界で活躍し、いくつかの関連資格も保有している方の場合は、入職後に即戦力として活躍できることをアピールすることがポイントです。一方で、初めての就職や無資格の方の場合は、資格取得を目指しながら介護スキルの向上を図り、施設に貢献したいという意欲を伝えるとよいでしょう。

3. 特養の志望動機|例文

志望動機の書き方・ポイントをおさえた後は、「結論→背景・きっかけ→入社後の展望」という流れを意識して実際に書いてみましょう。また、介護経験者はこれまでの経歴や業務経験、未経験者は学生時代の取り組みや介護職を目指したきっかけなどを含めることがポイントです。

下記に、「転職/有資格者」と「就職/無資格者」別に、特養における志望動機の例文を2つ紹介します。

【転職/有資格者の場合】

私が貴施設を志望した理由は、整った職場環境で一人ひとりの利用者さんとじっくり向き合いながら介護ケアを提供できる点に魅力を感じたためです。

私はこれまで、長い歴史のある従来型特養で7年間勤務していました。しかし、現場の様子を見ながらスタッフ同士で連携を図りつつ、スムーズに業務をこなしていくという環境においてスキルアップに限界を感じ始めていました。

貴施設は、一人ひとりの利用者さんに適した個別ケアを提供できるユニット型であり、ICT化によってスムーズな多職種連携ができる点にも魅力を感じています。

採用いただけた場合は、これまで培ってきた介護経験を活かし、より広い視野をもってそれぞれの利用者さんと深く関わりながら、支えとなるケアを実践したいと考えております。

【就職/無資格者の場合】

私が貴施設を志望した理由は、利用者さまにとっての"夢のある暮らし"を全面的にサポートしている点に魅力を感じたためです。

私の祖母は、貴施設のように「利用者さまの豊かな人生を支える」という理念をもつ特養に入所していました。毎日笑顔で過ごしている祖母を見て、私も高齢者の支えとなる介護職員になりたいという夢ができました。

学生時代には通所介護でアルバイトもしていたため、高齢者とのコミュニケーションを得意としております。入職後は、一人ひとりの利用者さんとじっくり信頼関係を築き上げながら、利用者さんの夢のある暮らしをサポートしたいと考えております。

4. 特養の面接のポイント|志望動機の伝え方も

理想の特養求人でなるべく採用されるためには、志望動機だけでなく面接においてもいくつかのポイントをおさえておく必要があります。最後に、特養の面接におけるポイントを紹介します。

●結論から伝える
●志望動機を話す時間は1分程度にする
●笑顔でハキハキと喋る

面接においても、結論から伝えることは非常に重要です。順序よく話さなければ、無駄な情報も含めてしまい長々とした文章となってしまいます。志望動機を話す時間は1分程度が望ましいとされているため、結論から始まる文章をあらかじめ用意しておくとよいでしょう。

また、面接の際に伝える志望動機は、履歴書に書いてある内容やインターネット上から持ち出した内容ではなく、完全に自分の言葉で伝えなければなりません。しかし、不安や緊張が顔に出ると「自信がない」と思われかねないため、笑顔でハキハキと話すようにしましょう。

まとめ

特養の求人に応募する際の志望動機は、まず「なぜここで働きたいと思ったのか」を簡潔に伝えるためにも、結論から述べるようにしましょう。その後、その結論に至るまでのきっかけや経験を根拠として綴り、入職後の展望についても言及することで、「仕事への意欲が伝わる分かりやすい志望動機」をつくることが可能です。

また、どれほどよい志望動機を書いたとしても、応募書類に記載した志望動機と、面接時に伝える志望動機の内容が一語一句同じだと、評価は確実に下がってしまいます。ここまでの内容を参考に、応募書類に記載する志望動機と面接時に伝える志望動機を考えてみてください。

「マイナビ介護職」は、特養を含む全国の介護施設からの求人を豊富に掲載する求人・転職サイトです。無料転職サポートサービスをご利用いただいた方には、業界に精通したキャリアアドバイザーが理想の求人情報のご紹介や履歴書の添削も行います。転職・就職に少しでも不安のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

※当記事は2022年11月時点の情報をもとに作成しています

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