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入居時自立の介護付有料老人ホームで働く介護福祉士に聞いた 施設内の仕事とやりがい 浦安エデンの園」(2)

公開日:2020.03.06 更新日:2022.05.27

「入居時自立」の介護付有料老人ホーム【浦安エデンの園】。介護が必要になった入居者は、どのような暮らしをしているのか、またそこで働く介護福祉士の仕事のやりがいや介護職への想いをうかがいました。

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「自立時」からの長いお付き合いが介護に活かされる

ケアサービス課・介護居室係 介護福祉士 ケアマネジャーの水澤雅敏さん

ケアサービス課・介護居室係 介護福祉士 ケアマネジャー 水澤雅敏さん

浦安エデンの園は、「入居時に自立していること」が入居条件ではあるものの、要介護認定を受け、日常的に介護が必要な状態になったときは介護居室へ住み替えて、介護を受けることができます。
住み慣れた施設で暮らせて、気心が知れている職員に見守られながら介護を受けられるという安心感。元気なときから入居できるホームの大きな魅力といえるでしょう。
それは、介護に携わる職員にとっても、よりよい介護を実践していけるというメリットになっています。

「お元気なときから長期間暮らしている方たちばかりですので、私たち職員とは顔見知りですし、その方の生活スタイルや趣味、お好みなど把握できています。
そのことがいざ介護となったとき、活きてくるのです。お一人おひとりの状態に合った適切な介護の提供ができるので、ご入居者との信頼関係を築くことにもつながります」

こう話すのは、ケアサービス課・介護居室係の介護職員、水澤雅敏さん。介護職として15年のキャリアがあり、介護福祉士とケアマネジャー(介護支援専門員)の資格取得者です。
要介護になっても、ご入居者の今までの暮らしを大切にすることが、浦安エデンの園のポリシーだといいます。

「その方ができないことは職員がサポートしますが、介助をやりすぎないようにと心がけています。
なぜなら、その方のもっている身体的な機能をより長く維持していただき、お好きなことを続けていただきたいという想いがあるからです。
例えば、日ごろからお掃除が好きな方ならご自分のやり方で自室のお掃除をしていただいたり、お裁縫が好きならデイルームなどでもやっていただいたり。
介護居室に移られてからも園内のサークルに参加している方もいらっしゃり、その方の状態に応じて私たちが参加の送り迎えのサポートをしています」(水澤さん)

園内の麻雀サークルの様子

園内の麻雀サークルの様子

園内のサークル活動が活発なことも浦安エデンの園の特色。園内の充実した共用施設を活かしてカラオケ、ビリヤード、ダーツ、茶道、囲碁将棋、麻雀、卓球など、13ジャンル26サークルが活動中です。
サークル活動は基本的に入居者による自主運営で、「友達ができた」「新しいことにチャレンジできて趣味の幅が広がった」と喜ばれているそうで、入居者の生きがいづくりになっています。
また、介護職員にとっても、サークル活動があることは入居者の趣味嗜好を理解する一助になっているといいます。

介護の仕事の大変なこととやりがいとは?

水澤さんに介護の仕事についてうかがってみました。

仕事で大変なことは?

「ご入居者はそれぞれでお体の状態も違うし、趣味嗜好も異なります。ある方でうまくいった対応でも、別の方には合わないことはしばしばあり、場合によってはお叱りをうけることもあります。そういったときは正直つらいですが、『画一的な介護をやっていてはダメだ!』と反省する機会になっています」

やりがいを感じるときは?

「その方に合わせて介護プランを立案するのが私の仕事で、プランがうまくいったときは嬉しいです。あるとき体調を著しく崩されたご入居者がいらっしゃって、食事も食べられなくなってしまったんです。
体力をつけるためにもご飯を食べられるようになっていただきたい......そんなとき、その方が甘い物がお好きなことを知っていたのが幸いしました。調理師さんに協力してもらって、甘い食材を多めに使い、食欲の出る献立をつくってもらったんです。
さらに、飲み込みやすくするようにとろみをつけたり、ゼリー状にするなど工夫してもらいました。すると、ご入居者に完食していただけるようになったのです。体力が回復されたご様子を見て、ほっとしました」

「その人に合った介護」に真摯に向き合う

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ご利用者の隣に座り話しかける水澤さん

介護の仕事は異業種からの転職者も多いのですが、水澤さんは介護福祉系の専門学校を卒業後、ひたすら介護職の道を歩んできました。

専門学校卒業と同時に介護福祉士の資格を取得し、最初に就職したのは別の法人が運営する介護付有料老人ホームでした。浦安エデンの園と同じく、入居者の人生の最期まで介護を行う施設でしたが、5年ほど勤めた後、「自宅復帰を目的にした介護をやってみたい」と思うようになったといいます。そこで転職した先が、聖隷福祉事業団(浦安エデンの園の運営母体)が運営する介護老人保健施設(老健)。老健で7年間経験を積み、3年前に浦安エデンの園に異動になりました。

「今の職場で感じるのは、ご入居者に合わせていろいろなアプローチで介護ができる場所だということ。自由度が高く、どうやったらその方にとって理想の介護に近づけるか、どんどん提案できます。ここはご入居者の力になることができる施設だと思います」

ちなみに浦安エデンの園は要介護者2名に対し、1名以上の看護・介護職員を配置しています。そうした手厚い介護体制が、「自由度が高い」介護となっているのでしょう。

経験を積み、今は多くのご入居者の介護プラン立案に関わっている水澤さん。「こういう方法だとこうなるのでは?......とその方の先々の変化を考えながら立案できるようになりました」 プロとして成長している手応えを感じているとのことです。

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プロフィール

小林裕子

フリーランスライター

介護雑誌『介護のことがよくわかる本』などで取材・執筆。プライベートでも実家の母親が要介護状態にあるため、よりよい介護の実践には強い関心をもっている。その他生活分野などで幅広く活動中。

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