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【看護助手】志望動機の書き方・例文|NGな志望動機も解説

公開日:2019.11.01 更新日:2023.10.13
【看護助手】志望動機の書き方・例文|NGな志望動機も解説

看護助手は、その名の通り看護師のサポートが主な仕事です。注射や採血といった医療行為はできませんが、ベッドシーツの交換をはじめ、入院患者の食事介助、入浴介助といった介護や、器具の消毒、備品の管理といったサポート業務を担当する、医療現場に必要不可欠な存在です。
看護助手は、特別な資格や経験がなくてもなれるため、医療業界・介護業界の入門的職業としても人気があります。

ここでは、看護助手が希望の職場で働くことに役立つ、志望動機のまとめ方や基本の構成、例文、面接での伝え方についてご紹介します。

1. 【看護助手】志望動機のまとめ方

看護助手として働くには、まずは応募書類の中で自身の人柄やスキル、長く働く意欲があることをアピールすることが大切です。そのためには、志望動機をしっかりまとめておくことが欠かせません。
志望動機は、次のような3つのステップに分けて考えるとよいでしょう。

1-1. なぜ看護助手を希望するのかを考える

志望動機をまとめるには、まず核となる「なぜ看護助手になりたいのか」を考えることから始めます。

このときにやってしまいがちな失敗は、「人と関わる仕事がしたい」「患者さんとふれ合いたい」といった、教科書的な回答を書くことです。これだけでは、採用担当者の印象には残りません。過去にどのような経験があってそう思うようになったのか、患者さんと触れ合うことで何を実現したいのかまで、一段掘り下げて考えていきましょう。

1-2. 自身の強みやキャリアを整理する

自身の経験やスキルを整理して、アピールすべき点を考えます。

たとえば、すでに看護助手として働いた経験や介護の現場で働いた経験があれば、大きなアピールポイントになるでしょう。接客業やサービス業の経験があれば、コミュニケーション能力が高いことをアピールすることもできます。

1-3. 具体的なエピソードを交えて、分かりやすく伝える

ステップ1、2で考えたことを基に、志望動機をまとめます。

看護スタッフのどのような行動に感動したのか、友人の話からどこが人の役に立つ大きなやりがいのある仕事だと感じたのかといったポイントを加えることで、より説得力のある志望動機になります。

2. 【看護助手】志望動機の書き方・基本構成

実際に志望動機を書く際は、構成に沿って内容を組み立てるようにして考えていくのがおすすめです。「書き出し→志望理由・エピソード→結論」の3段構成とし、読み手側がスムーズに読み進められるような流れを作ります。

それぞれの項目で、どのような内容を組み込むべきか詳細を確認しましょう。

2-1. 書き出し

書き出し部分は、採用担当者が最初に目にする部分です。そのため、自分が一番伝えたい内容を分かりやすく表現することが大切です。

看護助手として働きたいという強い意思を、自分の長所や強みと併せて簡潔にアピールしましょう。また、看護助手としての役割や業務内容を理解していることを伝えるためにも、「どのような看護助手になりたいのか」を交えた文章であることが望ましいです。

2-2. 志望理由・エピソード

中盤では、志望理由として自分が看護助手を目指すこととなったきっかけや、看護助手に復職しようと思ったワケをエピソードとして盛り込みます。

「家族の入院を通して看護助手を知った」「人の役に立ちたいと思った」などの理由は多くの方が書いていることもあり、模範解答のような印象を与えます。経験談などのオリジナリティ溢れるエピソードは、印象に残りやすく他志望者との差別化も図れるでしょう。

2-3. 結論

志望動機の締めでは、志望先の病院を選んだ理由を交えながらポジティブな内容で終えることを意識しましょう。

「なぜこの病院を選んだのか」を具体的な理由を述べながら伝えます。その上で「自分がこの病院で働いている未来」をイメージしてもらえるよう、働く上での意識やどのような看護助手を目指すかなど将来的ビジョンを前向きな言葉でまとめます。

3. 【看護助手】志望動機の例文

志望動機の具体的な内容は、応募者のスキルや状態によって違います。

ここでは、未経験者・経験者・ブランクのある方の3パターンに分け、志望動機の例文を2つずつご紹介します。志望動機の内容やまとめ方に悩んでいる方は、以下の例文やポイントを参考にしてください。

3-1. 未経験者の場合

看護の経験がない方の場合、 看護助手の役割や求められる能力をどの程度理解しているかをアピールするのが効果的です。

【将来的に看護助手から看護師を目指したい場合の志望動機の例】 

私が入院した際、看護助手さんが生活のサポートをしてくれたことをきっかけに、医療現場で働きたいと考えるようになりました。
医療現場で働き、多くの方の健康をサポートしていける人になりたいです。まずは看護助手という形で働き、将来的には看護師資格取得に向けた勉強を考えております。
貴院は私が小さなころからお世話になっている病院です。アットホームで温かみのある貴院で多くのことを学びながら成長していきたいと思い応募しました。

【人と関わることが好きな場合の志望動機の例】

私の長所である、相手の話をしっかりと聞き丁寧に受け答えする性格をいかしながら、周囲の方と信頼関係を築ける看護助手になりたいと考えています。
看護助手として働いている友人がおり、仕事内容ややりがいについて話を聞いていく中で、私も人の役に立てるような仕事がしたいと考えるようになりました。
地域に根付いた親しみある診療を行っている貴院で、患者さんの気持ちに寄り添った対応のできる看護助手として貢献していきたく思います。

未経験者の中には、理想と現実にギャップを感じて早期離職する方も少なくありません。このことから、採用担当者からは未経験者の採用を躊躇するという声が聞かれます。
看護助手の役割への理解度や将来的な目標をアピールできれば、採用側は前向きに雇用を検討してくれるでしょう。

3-2. 経験者の場合

看護助手としての経験がある方は、 即戦力として働けるのか・どのような実務経験があるのかを文章に組み込むことが求められます。

【資格や経験をアピールしたい場合の志望動機の例】

これまで複数の病院や介護施設で、看護助手として勤務してきました。要介護度が高い方や児童療育などさまざまな患者さんと接してきたからこそ、看護助手として気を配る点が分かりこの仕事に大きなやりがいを感じております。排泄介助や衛生面のケアなども、躊躇わずに対応できます。
将来的には資格取得支援制度を活用して更なるスキルアップを図り、長く貴院に貢献していきたく思います。

【スキルアップのために転職したい場合の志望動機の例】

地元のクリニックで2年間看護助手として勤務し、看護助手としての基本を身に付けました。25歳になった現在、更なるスキルアップを図りたく、日々多くの患者さんの健康をサポートしている貴院に応募しました。
これまで培った知識と経験をいかし、即戦力として活躍できるよう努力してまいります。同時に、これまで携わることのなかった新たな業務や症例など、日々学びながら成長していきたいです。将来的には資格などの取得も検討しており、長く貴院に貢献していきたく思います。

スキルアップや将来のためなど前向きな理由での転職をアピールしながら、長期的に働きたいという熱意を伝えることを意識しましょう。

3-3. ブランクがある場合

看護助手という仕事から離れていた期間が長い方は、 経験値のアピールや復職にあたって準備していることを交えると担当者に好印象を与えられます。

【出産・育児によるブランクがあり復職したい場合の志望動機の例】

以前は5年間○○県の病院で看護助手として勤務し、主に物品の発注や医療器具の清掃・入院患者さんの生活補助や衛生管理などを担っていました。
子育てを通じ、健康の大切さや人の気持ちに寄り添うことの大切さをより一層感じております。周りの人の気持ちを汲み取り、円滑なサポートができる看護助手として働きたいです。
現在は復職に向けて、過去のマニュアルや自身で作成したノートなどを振り返っております。これまでの経験をいかしながらも、1から学びなおす気持ちで日々努力を重ねてまいります。

【他業種を経て看護助手に戻ってきた場合の志望動機の例】

細かいことに気を配り、人のサポートをすることが好きだったため、高校卒業後は3年ほど看護助手として働いていました。看護助手という仕事は、器具の洗浄や手術室の清掃の他、入院患者さんの身の周りのお世話など、非常にやりがいのあるものと感じていました。
引っ越しを機に、介護施設の職員として利用者さんの生活援助や食事介助を行ってきました。3年ほど医療現場から離れていましたが、今一度看護助手として働きたく考えております。
看護の仕事はやりがいも大きいですが、同時に人の命に関わる責任ある仕事だと感じています。周囲の人から必要とされる看護助手になりたいという気持ちをもって働いていきたいです。

ブランクがある場合、採用担当の方には過去の経験に甘んじることなく今後も学び続ける姿勢や熱意をアピールしましょう。

4. 【看護助手】NGの志望動機とは?

志望動機は、雇用主が重要視する項目の1つです。やる気があり看護助手としての適性があったとしても、自身の志望動機を説明できないと不採用という判断を下されます。

志望動機を文章としてまとめる際は、以下の3点に注意しましょう。

(1)漠然とした内容の志望動機
なぜ看護助手として働きたいのか・なぜこの病院を選んだのかなど、できるだけ具体的に書くことが大切です。当り障りのない漠然とした文章では、やる気が伝わらず採用担当者の印象にも残りません。

(2)看護助手としての役割を理解していない志望動機
看護助手の仕事内容や役割を理解していない人が「看護助手として働きたい」と言っても、言葉に重みがありません。看護助手の仕事内容を正しく理解した上で、どのような点に魅力を感じ、なぜやりたいと思ったのかを掘り下げて説得力をもたせましょう。

(3)文章が短すぎる志望動機
志望動機に十分な量の文章が書かれていないと、意欲のない人という印象を与えてしまいます。履歴書の志望動機欄を8割以上埋めることを目安に、簡潔すぎず仕事への熱意がしっかりと感じられる文章を目指しましょう。

5. 【看護助手】面接ではどうアピールするべき?

面接でも自身の人柄やスキル、長く働く意欲があることをアピールすることは大切です。ここでは、面接の際に伝えておきたいポイントについて紹介します。

5-1. 資格の有無

看護助手には国家資格はありませんが、民間資格はいくつかあります。代表的なものは、医療福祉情報実務能力協会が認定する 「メディカルケアワーカー(1級、2級)」 と、全国医療福祉教育協会が認定する「看護助手実務能力認定試験」 の2つで、ともに実務未経験でも取得が可能です。

これらの資格があれば、看護助手に必要な知識や技術を身に付けていること、仕事に対するモチベーションが高いことの証明になります。

5-2. 勤務経験

看護に関する人材はどの医療機関でも常に人手不足なので、 勤務経験があり、即戦力として働けることは何より強いアピールになります。また、看護助手の仕事は介護職と重なる部分も多いので、介護福祉士の資格や介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修などの受講、介護職として働いた経験もアピールできます。

5-3. 志望動機、退職理由、将来のビジョン

志望動機と退職理由(転職の場合)、将来のビジョンは面接で必ず聞かれるところなので、しっかり準備しておくことが大切です。退職理由は前職の愚痴にならないように配慮した上で、志望動機と将来のビジョンに対して矛盾しないよう注意しましょう。

なお、 志望動機として「将来は看護師になりたい」というのは、採用側によってプラス、マイナスどちらの評価にもなりうるので注意が必要です。「看護師を増やしたいので、積極的に育てていきたい」と考える企業なら採用される可能性は上がりますが、「働きながら看護学校に通われるのはリスク」と考える場合は、不採用になる可能性が高いでしょう。

どちらであるかを見極めることは難しいですが、企業によっては看護学校奨学金制度を設けていたり、未経験者の育成に積極的な姿勢を打ち出していたりするので、まずはチェックしてみるといいでしょう。

6. 【看護助手】求められる資質とは?

看護助手の仕事内容は、医療機関や施設によって多少異なりますが、入院患者の身の回りのお世話と看護師のサポートがメインです。その仕事内容から、およそ次のような人物が求められる傾向があります。

採用面接では、これらの資質があるかに加え、長く働けるかどうかも評価のポイントに含まれます。

6-1. コミュニケーション能力が高い

看護助手は、日々患者に接する仕事です。患者さんの話し相手になったり、悩みを抱える患者さんの話を聞いて看護師に報告したりするなど、コミュニケーション能力が必要とされます。また、円滑に業務を行うためには、医師や看護師とのコミュニケーションも重要です。

6-2. チームプレーができる

患者さんにより良い医療を提供するために、医療に携わるスタッフ間の情報共有や円滑なチームプレーは欠かせません。

看護助手は医療行為こそできませんが、患者さんから聞いた話を看護師に報告して指示を仰ぎ、必要なら応援を要請するなど、看護師が医療行為をしやすい環境を整えることで貢献することができます。

6-3. てきぱき動ける行動力

一般的に忙しい医療現場では、レスポンスの速さやスピーディーな判断は、非常に大事です。患者さんの不調や異変をいち早く察知し、手早く対処するためにも、迅速な行動力が求められます。

6-4. 責任感がある

小さなミスが大きな問題につながるのはどのような職場にもあることですが、医療現場では小さなミスや見落としが人の命に関わる大事故につながることも少なくありません。

たとえば、患者さんと話していて「様子がおかしい」と感じたとき、「気のせいだろう」で済ませるのか、看護師に報告するのかでは適切な処置がなされるかどうか変わることがあります。医療現場で働く一人として、人の命を預かる責任感が問われます。

6-5. 排泄物や嘔吐物への耐性がある

看護助手の仕事は、食事介助や入浴介助だけでなく、排泄介助、おむつの交換、トイレまでの付き添いや介助、ポータブルトイレに溜まった排泄物の処理といった仕事もあります。そのため、排泄物や嘔吐物への耐性も必要とされます。

まとめ

看護助手の志望動機は、未経験者や経験者か、ブランクがあるかで内容やアピールポイントが変わります。自分のスキルに応じて、適切な志望動機を具体的に説明しましょう。

また、看護助手の仕事は病院ごとに業務内容が異なるため、自分の希望に合っているか、その職場の雰囲気や環境なども調べた上で応募することも大切です。

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※当記事は2023年8月時点の情報をもとに作成しています

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