福祉用具専門相談員向け履歴書の書き方|志望動機の例文も紹介
福祉用具専門相談員として働きたいものの、履歴書の志望動機欄をどのように書けばよいか分からないという方は多いでしょう。志望動機は仕事に対する熱意を伝えるだけでなく、自身の強みをアピールできるチャンスでもあります。
当記事では、福祉用具専門相談員の履歴書に関して、資格の書き方や志望動機の作り方、アピールすべき強みなどを解説します。志望動機の具体的な例文も紹介するため、福祉用具専門相談員を目指している方は、ぜひご参考ください。
目次
1. 福祉用具専門相談員の資格は履歴書にどう書く?
福祉用具専門相談員として働くには、指定講習を修了する必要があります。講習は50時間にわたって行われ、最後の筆記試験に合格することで、福祉用具専門相談員として働く資格を得られます。
また、福祉用具についての専門知識があると認められる国家資格を保有している場合は、指定講習を受けずに福祉用具専門相談員として働けます。
(出典:一般社団法人 全国福祉用具専門相談員協会「Q&A」
/
http://www.zfssk.com/qa/index.html#qa_sub-about)
該当する資格を保有している場合は、履歴書に必ず記入しましょう。資格名は、以下のような正式名称で記載する必要があります。
資格名 | 履歴書の書き方 |
---|---|
福祉用具専門相談員 | 福祉用具専門相談員指定講習 修了 |
保健師 | 保健師免許 取得 |
看護師 | 看護師免許 取得 |
准看護師 | 准看護師免許 取得 |
理学療法士 | 理学療法士免許 取得 |
作業療法士 | 作業療法士免許 取得 |
社会福祉士 | 社会福祉士 取得 |
介護福祉士 | 介護福祉士 取得 |
義肢装具士 | 義肢装具士免許 取得 |
福祉用具専門相談員のように、講習・講座などを受講して修了証を受け取る資格の場合は、履歴書に「修了」と記入します。
また、福祉用具専門相談員は外回りをすることも多い仕事です。普通自動車免許を取得している場合は、資格欄に「普通自動車第一運転免許 取得」と忘れずに記載しましょう。
2. 福祉用具専門相談員向けの志望動機の作り方
福祉用具専門指導員の志望動機は、以下のような観点でまとめるのがおすすめです。
・なぜ福祉用具専門相談員を目指したのか考える
介護・福祉に関する職種は数多くあります。まずは福祉用具専門相談員を志したきっかけについて、「なぜ他の介護職種ではなく福祉用具専門相談員として働きたいのか」という観点から深掘りしましょう。
・福祉用具専門相談員としてどのように働きたいか考える
実際に応募先の事業所で働き始めたことを想定して、どのような福祉用具専門相談員になりたいのか、具体的な姿を考えてまとめます。仕事への熱意はもちろん、福祉用具専門相談員の仕事内容をどの程度理解しているか、その職場・事業所でどのような仕事に携わりたいかをアピールできます。
・なぜその事業所・職場で働きたいのか考える
福祉用具専門相談員として働ける事業所・職場が数多くある中、なぜその応募先で働きたいのかをまとめましょう。働きたい理由として挙げる内容は自身の都合によるものではなく、事業所の理念や方針に関する内容とするのがおすすめです。理念や方針、事業内容については、事業所のホームページなどで確認しておきましょう。
3. 履歴書でアピールすべき!福祉用具専門相談員としての強み
履歴書を書く際には、自身の強みとしてどのような点をアピールするかが重要です。
福祉用具専門相談員の場合、以下で紹介する要素に当てはまる方は、自身の強みとしてアピールできます。
コミュニケーション能力がある |
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利用者さんにとって最適な福祉用具を提案するには、利用者さんやその家族のニーズ・困り事に加え、生活環境や家族関係についても理解する必要があります。また、福祉用具を選定する際は、ケアマネジャーや福祉用具メーカーの担当者など、他職種との連携・協力が必須となります。 福祉用具専門相談員の仕事は、利用者さんをはじめとする多くの方からの信頼を得ることが非常に重要です。コミュニケーション能力を備えていれば、信頼される福祉用具専門相談員として活躍できるでしょう。 |
介護経験がある |
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福祉用具専門相談員は高齢者や障がいを持った方と関わる職種です。介護職員として働いた経験や介護に携わった経験があれば、利用者さんの気持ちを理解し寄り添うことができるでしょう。 また、採用には介護系資格の保有も有利に働きます。福祉用具専門相談員には専門知識が必要である上、日々進化する新しい福祉用具についても勉強し続ける必要があります。介護・福祉関係の資格や「福祉用具プランナー」などの上位資格を取得していれば、単純な知識量だけでなく、勉強意欲についても評価してもらえます。 |
営業経験がある |
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福祉用具専門相談員は、ケアマネジャーや地域包括支援センターに自ら営業に行くことで案件を紹介してもらうケースもあります。また、利用者さんやその家族に対しては、福祉用具について分かりやすい説明・提案を行うのが福祉用具専門相談員の仕事です。 前職で身につけた営業スキルは存分に生かせるため、積極的にアピールしましょう。 |
体力に自信がある |
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福祉用具専門相談員の業務内容は、意外にも体力勝負です。重量のある福祉用具を搬入・搬出したり、組み立てたりすることも少なくありません。 学生時代にスポーツをしていた経験や、趣味として筋トレに取り組んでいることなど、体力に自信がある点をアピールするのも方法の1つです。 |
4. 福祉用具専門相談員の志望動機の例文3つ
ここでは、福祉用具専門相談員の志望動機の例文を3つ紹介します。例文を参考にしながら考えをまとめ、自らをうまくアピールできる志望動機を作成しましょう。
【例文1】 |
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私は、これまでホームヘルパーとして5年間勤務していました。福祉用具の使用により1人でできることが増え、生き生きした表情へと変化する利用者さんを見るうちに、私も福祉用具専門相談員として働きたいと考えるようになりました。 この度は、貴社の「自分らしい暮らしのサポート」という理念に惹かれて入職を希望した次第です。前職での経験を生かし、利用者の方一人ひとりに寄り添い、それぞれの「自分らしさ」を大切にできる福祉用具専門相談員になりたいです。 |
介護専門職からの転職活動の際は、介護職員としての経験を生かして働ける点をアピールするのがよいでしょう。
【例文2】 |
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私は、これまで住宅メーカーの営業担当として働いていました。前職では、お客さまの理想とする住まいづくりの実現に向け、的確なニーズ把握・提案スキルに加え、話術や接客マナーについても学びました。 出産を機に退職しましたが、子どもの小学校入学のタイミングで、以前より興味があった介護業界で働きたいと考え、福祉用具専門相談員指定講習を受講した次第です。前職で身につけた営業スキルを生かし、利用者の方から信頼される福祉用具専門相談員として働きたいです。 |
福祉用具専門相談員には、営業スキルが不可欠となります。前職が営業職であった場合は、そこで培った能力を生かせるという点をアピールするのがポイントです。
【例文3】 |
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私が介護業界に興味を持ったのは、高校の職場体験で介護施設を訪問したことがきっかけです。「歩行器のおかげで自分の足で歩けるようになった」と笑顔で話す利用者さんの言葉が印象に残り、福祉用具に関する職業に就くため、介護系の専門学校へ進学しました。 在学中に福祉用具専門相談員指定講習を受講し、専門学校でも福祉用具について学びました。貴社の理念である「自分らしい暮らしのサポート」が実現できるよう、ニーズを的確に把握できる福祉用具専門相談員になりたいです。 |
学生などで就業経験がない場合は、福祉用具専門相談員として働きたいという熱意や、勉強意欲をアピールするのがよいでしょう。
まとめ
福祉用具専門相談員の求人に応募する際の志望動機は、福祉用具専門相談員を志したきっかけや目指す姿、なぜその事業所で働きたいのかをまとめるのがおすすめです。
福祉用具専門相談員には、コミュニケーション能力の高さや介護・営業のスキル、体力などが求められます。自身に当てはまる点があれば、強みとしてアピールするのがよいでしょう。
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※当記事は2022年8月時点の情報をもとに作成しています
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