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【神奈川県】介護職の求人動向は?有効求人倍率や実際の求人状況も紹介

公開日:2021.10.27 更新日:2022.08.23

33の市町村からなる神奈川県は、貿易や工業の中心地として栄えているだけでなく、海や山などの美しい景観や史跡も多いため観光地としても人気の自治体です。また、日本全国で東京都の次に人口が多いことも知られており、たくさんの人々が暮らす神奈川県では、近年深刻な介護人材不足が課題となっています。

この記事では、神奈川県における介護職の求人動向について、有効求人倍率・介護職の需要・求人状況を交えながら紹介します。これから神奈川県で、介護職として転職・就職活動を行う方はぜひ参考にしてください。

1. 【神奈川県】介護職における有効求人倍率の動向

令和元年時点の神奈川県における介護職の有効求人倍率は5.36倍であり、全国平均の4.45倍を1ポイント近く上回ります。また、47都道府県で有効求人倍率が5倍を超えている地域は、8箇所のみであることから、神奈川県の有効求人倍率は非常に高いと言えるでしょう。

(出典:厚生労働省厚生労働省「介護分野における特定技能について」/https://jicwels.or.jp/wp-content/uploads/2020/01/2.%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E5%88%86%E9%87%8E%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%89%B9%E5%AE%9A%E6%8A%80%E8%83%BD%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%EF%BC%88%E5%8E%9A%E

また、令和3年7月時点の神奈川県における「社会保険・社会福祉・介護事業」関連の新規求人数は3,000件を上回っており、他の業種・職種に比べて多い数値となっています。

さらに、「社会保険・社会福祉・介護事業」の新規求人数は前年よりも増加しており、神奈川県全体の有効求人倍率も上昇傾向です。そのため、介護業界では売り手市場化がさらに進むと予測できるでしょう。

(出典:神奈川労働局「神奈川労働市場月報【職業安定課】」/https://jsite.mhlw.go.jp/kanagawa-roudoukyoku/jirei_toukei/koyou_roudou.html

なお、令和2年における神奈川県で働く介護職の平均年収は、全国平均を大きく上回る約397万円です。この金額は東京都よりも高く、全国で3番目の水準にあたります。

(出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

実際に介護現場では、給与や仕事内容よりも人手不足に不満を抱えるスタッフが多く、業界内で人材獲得競争が激化している状況です。

(出典:厚生労働省「令和2年度 介護労働実態調査結果について(神奈川県版)」/http://www.kaigo-center.or.jp/report/2021r01_chousa_01.html

1-1. 神奈川県で介護職の需要が高い理由

令和2年の神奈川県の総人口は約920万人、65歳以上の高齢者は約231万人であり、高齢化率は25.4%です。全国の高齢化率が28.8%であることと比べると、比較的低い水準であると言えるでしょう。

(出典:神奈川県「神奈川県年齢別人口統計調査結果」/http://www.pref.kanagawa.jp/docs/x6z/tc30/jinko/nenreibetu.html

(出典:内閣府「令和3年版高齢社会白書(全体版)」/https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/zenbun/03pdf_index.html

ただしエリア別に見ると、川崎市や横浜市では高齢化率が25%以下と低いものの、横須賀・三浦地域や県西地域では30%を上回っており、地域差があることがうかがわれます。

また、令和3年5月時点における神奈川県の要介護(支援)認定者数は約43万人にも上ります。内訳は、要介護約31万人・要支援約12万人となっており、中でも居宅サービスの利用者が多い要介護1・2の割合が高い傾向です。

(出典:厚生労働省「介護保険事業状況報告(令和3年5月分)」/https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m21/2105.html

神奈川県では今後、急速な高齢者人口の増加が見込まれており、特に2015年から2025年・2045年にかけての75歳以上の人口の伸び率は、全国で3番目となると言われています。さらに、85歳以上の高齢者の比率もますます高まるため、介護サービスや介護人材の需要が増大するでしょう。

(出典:神奈川県「かながわ高齢者保健福祉計画について」/https://www.pref.kanagawa.jp/docs/u6s/cnt/f300419/index.html

2018年の推計では、2025年の神奈川県で必要とされる介護人材は約17万人であることに対し、供給は約15万人にとどまり、2万人程度の需給の差が生じると言われています。そのため、神奈川県では介護需要の上昇に備え、人材確保や定着への取り組みが積極的に進められている状況です。

(出典:厚生労働省「第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について」/https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000207323.html

2. 【カテゴリー別】神奈川県における介護職求人の状況

令和3年9月時点の神奈川県の介護職求人は多く、実際にマイナビ介護職には5,000件を超える求人が掲載されています。数多くの求人の中から、効率的に希望条件に合う求人を探したい場合は、転職・就職エージェントを利用することがおすすめです。

介護職求人に特化したマイナビ介護職では、業界に詳しいキャリアアドバイザーが、登録者の希望条件・経歴・保有資格などをもとに、おすすめの求人を提案いたします。

以下では、マイナビ介護職に掲載された情報をもとに、神奈川県の求人状況を3つのカテゴリーに分けて紹介します。求人数の多い職種などを把握した上で、求職活動を進めてください。

2-1. 【職種別】神奈川県の求人状況

下記は、マイナビ介護職に掲載された神奈川県の求人数を職種ごとに集計した表です。

【職種別】神奈川県における介護職の求人状況(2021年9月時点)
介護職・ヘルパー 約3,565件
生活相談員 約228件
看護助手 約98件
ケアマネジャー 約695件
サービス提供責任者 約211件
施設長 約17件
サービス管理責任者 約3件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

神奈川県における介護職求人の7割近くは「介護職・ヘルパー」の求人です。そのうち未経験・無資格OKの求人がそれぞれ2割以上あり、現場の人手不足がうかがわれます。

なお、未経験OKと無資格OKを比べると、無資格OKの求人のほうが多い傾向です。無資格でも1年目から300万円を超える年収を得られる求人・資格取得奨励金が支給される求人・先輩のフォローが手厚い求人もあるためぜひチェックしてください。

また、ケアマネジャー求人も700件近くあります。代表的な活躍の場である「居宅介護支援事業所」よりも「有料老人ホーム」や「特別養護老人ホーム」など施設・居住系サービスにおける求人のほうが給与が高い傾向です。さらに、駅徒歩10分以内の、公共交通機関で通勤しやすい施設も多いため、車を持たない方も選択肢が広いと言えるでしょう。

2-2. 【雇用形態別】神奈川県の求人状況

以下では、神奈川県の介護職求人の状況を雇用形態別に紹介します。

【雇用形態別】神奈川県における介護職の求人状況(2021年9月時点)
正社員(正職員) 約3,275件
契約社員(職員) 約188件
非常勤・パート 約1,679件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

神奈川県では全体の約64%が正社員を募集する求人です。30万円を超える月給を提示する施設も多く、「生活指導員」「ケアマネジャー」など専門資格や実務経験を要する資格が求められる傾向にあります。

また、非正規雇用の形態では契約社員の求人は少なく、非常勤・パートの求人が多く見られます。求人全体の3分の1程度が非常勤・パート求人であるため、選択肢の幅が広いでしょう。

なお、非常勤・パートの求人には時給1,000円以上を提示する施設が多い傾向です。さらに、未経験・ブランクOKの求人も比較的多いため、ライフスタイルに合わせた働き方を希望する方にもおすすめと言えます。

2-3. 【サービス内容別】神奈川県の求人状況

神奈川県における介護職の、サービス内容別求人状況は次のとおりです。

【サービス内容別】神奈川県における介護職の求人状況(2021年9月時点)
介護老人保健施設 約298件
有料老人ホーム 約1,158件
サービス付き高齢者向け住宅 約152件
特別養護老人ホーム 約460件
通所介護(デイサービス) 約549件
グループホーム 約617件
障がい者施設 約39件
訪問入浴 約105件
訪問看護 約69件
訪問診療 約3件

(出典:マイナビ介護職/https://kaigoshoku.mynavi.jp/

神奈川県では「有料老人ホーム」の求人が圧倒的に多い状況です。特に、「施設長」「管理職」を募集する求人の年収が高く、中には月給40万以上を提示する施設もあります。幅広い資格や経験が求められるものの、これまでのキャリアを活かしてステップアップしたい方は挑戦するとよいでしょう。

また、「グループホーム」の求人も600件以上と多く見られます。認知症を患った入居者への専門性の高いサービスが必要となるため、「認知症介護実践研修」「認知症対応型サービス事業管理者研修」を修了している方は優遇されるでしょう。

さらに神奈川県では、近隣のエリアで少ない「障がい者施設」「訪問入浴」「訪問看護」「訪問診療」の求人も比較的多い傾向です。そのため、サービス内容にこだわりたい方も選択の余地があります。

まとめ

神奈川県における介護職の有効求人倍率は5.36倍と非常に高い水準であり、新規求人数も増加傾向です。また、神奈川県では急速な高齢化が迫る状況にあり、介護人材確保が大きな課題となっています。

実際に現場では深刻な人手不足が起きており、人材獲得競争が激化している状態です。そのため、これから神奈川県で介護職として転職・就職したい方は、経験を問わず幅広い選択肢から就職先を選ぶことができるでしょう。

好条件の求人を見逃したくない方や、スムーズに求職活動を進めたい方は、キャリアアドバイザーが応募先の提案・選考のサポートを行う、マイナビ介護職をぜひご活用ください。

神奈川県の介護職求人はこちら

※当記事は2021年9月現在の情報をもとに作成しています

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