介護職のよくある転職理由とは?退職理由はどう伝えるべき?

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採用面接で必ず聞かれる「転職理由」。介護職の場合、どのような転職理由が多いのでしょうか。ここでは、介護職の退職理由や今の職場を選んだ理由のほか、自分に合った職場を見つけるために重視すべきポイントを紹介します。
また、介護職の志望動機を、例文付きでご紹介します。

介護職の退職理由

介護職の転職理由を考えるために、まずは介護職を退職する理由をご紹介します。
公益財団法人介護労働安定センターの「平成29年度 介護労働実態調査」によると、前職の介護職を辞めた理由は以下のとおりです。

<前職の介護職を辞めた理由>

1位 人間関係に問題があったため
2位 結婚、妊娠、出産、育児のため
3位 法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため
4位 ほかに良い仕事・職場があったため
5位 自分の将来の見込みが立たなかったため

それぞれの理由について、具体的に見ていきましょう。

人間関係に問題があった

介護業界の転職理由として一番多いのは、人間関係への不満でした。特に同僚よりも上司との折り合いが悪く、居心地が悪いと感じて転職を検討する方が多いです。
介護職は一人でコツコツとこなしていく仕事ではなく、スタッフと連携し、コミュニケーションをとりながら進めていく仕事になるため、人間関係への不満も蓄積されやすいのでしょう。

結婚、妊娠、出産、育児

介護業界は、男性に比べて女性のほうが多いため、この理由が上位にランクインされました。結婚や出産を機に引っ越し、職場が遠くなることから転職をする方は少なくありません。
また、介護職は力仕事でもありますので、妊娠した場合、影響が出ないように早めに休職を希望する方もいるようです。その後、子供が生まれても、小さいうちは時間帯が合わないといった理由で、そのまま退職になるケースがあります。

経営理念や運営方法への不満

経営理念や運営方法に不満を抱く方も多くいます。人手不足にもかかわらず新規の利用者さんを次々と入れることで現場が回らなくなったり、給与を上げずに新しい施設ばかり作ったりする事業所だと、経営層は何もわかっていないと不満を募らせてしまうケースがよく見られます。
人手が足りず残業が続き、休みもろくに取れないという状況であれば、運営側に不満を抱くことも致し方ないでしょう。

ほかに良い仕事・職場があった

介護職は、手に職をつけたいという理由で就職する方や、ほかに正社員として働ける仕事がなく選んだという方が多いようです。そのような理由で介護職に就いた方は、ほかに給与の良い仕事が見つかると転職する傾向があります。

将来への不安

職場によって大きく違いますが、給与が低い事業者も多い介護職ですから、将来、このままで家庭を持てるのかといった不安を抱く方は少なくありません。
また、施設によっては昇給がない、上の役職が埋まっていて昇進も期待できないなど、将来への不安を持つ方も少なくありません。

介護職の職場を選ぶ際に気にしている点

転職理由を考えるにあたって、続いては、介護職で働く方が今の職場を選んだ理由を見てみましょう。

<介護職で働く方が今の職場を選んだ理由>

1位 働きがいのある仕事だと思ったから
2位 資格・技能が活かせるから
3位 人や社会の役に立ちたいから
4位 今後もニーズが高まる仕事だから
5位 お年寄りが好きだから
(公益財団法人介護労働安定センターの「平成29年度 介護労働実態調査」より)

1位の「働きがい」や3位の「社会の役に立ちたい」、5位の「お年寄りが好き」など、介護の仕事内容に魅力を感じている人が多いようです。
また、2位の「資格が活かせるから」は、出産や育児を理由に、一度退職した方が、復職する場合などに多い理由です。
ほかにも、介護職は専門学校を卒業していなくとも実務経験と研修だけで「介護福祉士」という国家資格の試験を受験する資格ができるという理由も少なくありません。

4位の理由にあるように、超高齢社会において、介護職は今後ますますニーズが高まっていくため、将来性に注目して転職をする方も増えています。これまで介護職は、「3K(きつい・汚い・危険)」というイメージがありましたが、最近はホテルのようにきれいな有料老人ホームや労働条件が良い事業所も増えており、勤務する職場によって大きな差があります。

介護職の転職理由を伝える上で大切なポイント

ここまで、現場のリアルな声を紹介してきましたが、面接の場で転職理由を伝える場合、ネガティブな内容や人のせいにする理由は、採用担当者の心象を悪くしてしまいます。何がしたくて転職するのかという点を明確にし、ネガティブな側面があった場合でも、ポジティブに言い換えて伝えるのが良いでしょう。

例えば、「やりたいことをやらせてもらえなかった」という理由でも、「もっと自分のバリューを発揮したいと思って御社を希望した」という、前向きなニュアンスで伝えることが重要になります。
介護職の経験者が使える前向きな理由としては、例えば下記のようなものが挙げられます。

・介護福祉士として5年経験したので、ケアマネージャーの資格取得を目指したい

・特別養護老人ホームから有料老人ホームに移り、接遇面でのレベルアップを図りたい

・介護老人保健施設で在宅での介護に興味を持ち、訪問介護のスキルを身に付けたい

このように、新たなチャレンジをするために転職するということが伝わる理由は、好印象となります。

未経験者の場合は、「人のためになれる社会貢献性に惹かれた」「今まで培ってきた人と接するコミュニケーション力を活かして働きたい」といった理由が良いでしょう。

介護職の志望動機例文

転職の際に提出する応募書類の中にも、ここまで紹介してきた転職理由と同様の内容を記入する欄があります。それが「志望動機」です。
ここでは、過去に私がキャリアアドバイザーとして担当し転職に成功した方が書いた「志望動機」の中から、見本になるものをいくつか改変して紹介いたします。この例文を参考に、自分らしい志望動機を検討してください。

Aさんの志望動機

これまで、従来型の特別養護老人ホームで4年間勤めてきました。4年の歳月で介護に必要な基礎知識やチームワークは学べましたが、入居者へのケアが流れ作業のようになっているのではないかと悩むようになりました。
貴社は、配置人数を多めに設定し、個別ケアを重視していらっしゃると伺いました。そのような環境下で、入居者一人ひとりに合った介護を実践して、自身も介護士としてスキルアップしていきたいと考え、志望しました。

<良いポイント>

・転職理由が前向きに伝えられている
・施設の特徴をよく理解している

Bさんの志望動機

高齢化が進む中で、社会的に介護業界はますます重要なものとなりますし、また、自身としても将来的に家族の介護が必要になるかもしれないという可能性を考え、介護の仕事にチャレンジしようと考えました。
介護の仕事は未経験ではございますが、飲食業界で身に付けた接客マナーやチームワークを活かしたいと思っております。
数ある介護施設の中でも、貴社は未経験の方の採用実績も多くあり、入社後の研修制度も手厚いため、早期にキャッチアップができると思い、志望させていただきました。

<良いポイント>

・未経験からチャレンジしたい理由が明確
・成長意欲が見える

自分に合った職場を見つけるために重視すべきポイント

転職理由は千差万別ですが、職場や仕事内容が自分に合わなくて転職することは、避けたいもの。自分に合った職場を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。
職場を選ぶ上で重視するポイントは、給与という人もいれば、やりがいという人もいます。そのため、「自分の転職の軸は何か」ということを明確にして、求人を探すことが重要になります。

とはいえ、人間関係などは実際に働き始めないとわからない部分も大きいため、まずは仕事内容や労働時間といった条件面を重視して探すことをおすすめします。
ここでは、重視すべき条件面についてそれぞれご紹介していきましょう。

給与

給与は多いに越したことはありませんが、まずは自分がどれだけの給与を最低限必要としているのかを書き出してみましょう。その条件を基準に、求人情報の給与欄をチェックしてみてください。

また、介護施設の事業者には株式会社や社会福祉法人といった種類があり、それぞれに給与の傾向があります。株式会社は営利組織なので、管理職のポストに就けば年収500万~600万円を目指すことも可能です。しかし、役職がつかなければ給与は上がりにくいでしょう。社会福祉法人は、キャリアアップのポストこそ少ないですが、国からの助成金によって、給与は安定的に上がっていく傾向があります。こうした事情もありますから、施設の運営組織を確認することは大切です。

労働時間・休暇

労働時間や休暇は、働き方に大きな影響を与えますので、無理な働き方にならないかしっかりとチェックしましょう。マイナビ介護職では、求人ごとの勤務状況の実態を、お伝えしています。

通勤距離

通勤距離も職場選びでは重要になります。介護職は夜勤もあるため、通勤距離が長いと体力がもたない可能性があります。
自転車でも通勤できる距離の施設があれば、優先的に確認しておくといいでしょう。

人間関係

職場選びで人間関係を重視する方は多いですが、実際のところは働き始めてから構築されていくものなので、事前に把握するのは難しいでしょう。それでも気になるのであれば、男女比や年齢層を確認したり、職場の事前見学で雰囲気を見たりするといいでしょう。

介護職の転職理由は前向きに

ここでは、介護職の転職理由について紹介してきました。どんな理由であれ、面接で転職理由を聞かれたときには、必ず前向きな姿勢で伝えるようにしましょう。 また、そもそもネガティブな理由で転職しないように、自分に合った職場を探してください。

マイナビ介護職のキャリアアドバイザーは、求職者とじっくり面談をして、一人ひとりに合った求人を紹介しています。面談の際には、求人情報を出している施設のメリット・デメリットを紹介し、第三者としての意見も率直にお伝えしています。
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プロフィール

山本和樹

マイナビ介護職 キャリアアドバイザー

地方・都市部両方で紹介業務を行い、今までに20代~60代の転職サポートを成功させている。面談した人数は1000人以上。
趣味はサッカー。単身赴任中で妻に会うため新幹線予約の技が磨かれた。

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